ナスタチューム(キンレンカ)とは
初夏から秋の季節、庭をいろどるナスタチューム(キンレンカ)はグランドカバーや寄せ植えのハンギングバスケットでもおなじみですね。このナスタチューム(キンレンカ)が食用花であることをご存知ない方も多いと思いますが、食用としての利用の注意点をふくめ、ハーブとしてのナスタチューム(キンレンカ)の育て方の情報をお伝えします。
ナスタチューム(キンレンカ)の基本情報
学名 | Tropaeolum majus |
和名 | ノウゼンハレン・キンレンカ(金蓮花) |
科名/属名 | ノウゼンハレン属/ノウゼンハレン科 |
園芸分類 | 草花・ハーブ |
形態 | 一年草(室内で多年草) |
耐寒性/耐暑性 | 共に弱い |
花の色 | 赤・黄・オレンジ・クリーム色 |
草丈 | 20~300cm |
ナスタチューム(キンレンカ)の種類
ナスタチュームは矮性の20cmくらいのものから半つる性の300cmくらいのものもあり、半八重咲など色も形状もさまざまです。
ホワリ―バード
ホワリーバードはフリルの入った花弁と、花弁に距(きょ)とよばれるでっぱりがないのが特徴で、色も赤・黄・橙・クリームとカラフルです。
ジュエル・チェリー・ローズ
ジュエル・チェリー・ローズは半八重咲きで、名前の通りチェリーのような赤い花が印象的です。
ナスタチュームの育て方
一般的にはナスタチウムは春まきの一年草扱いですが、秋に種まきをすると多年草として室内で育てられます。日差しが好きな植物なので、夏まではよく日に当てて育てると丈夫な苗となります。高温と多湿には弱いので、梅雨時は蒸れの防止のためにハンギングし、夏場は遮光するか半日陰で育てましょう。
ナスタチュームの育て方
- 梅雨時はハンギングなどで蒸れを予防する
- 夏は遮光か半日陰で育てるとよい
- 霜にあわなければ多年草として栽培できる
ナスタチュームは食用花
ナスタチュームはハーブとして利用されることがあり、花も葉も実もすべて食べられます。食用花やエディブルフラワーという言葉が、近年おしゃれな食卓とともに取り上げられがちなためか、自分で栽培してみたいという方も増えています。食用花の身近な例を挙げると、菜の花や桜餅の塩漬けの花、食用菊などです。
食用花としての栽培の注意点
ナスタチュームを食用花として栽培するときは、園芸用の草花の苗は使えません。一般的に野菜の苗は人体に害のない農薬を使っており、収穫のかなり前で散布をやめています。一方、草花の苗は食用ではないため、病害虫をおさえるためだけに農薬が使われており、食に関する安全に配慮されていません。食用にするナスタチュームを育てるのならば、種から栽培するのが安心で、とくにおすすめは有機種子とよばれる種です。
有機種子とは
- 農薬や化学肥料を使用していない
- 採取後の種の消毒はしない
- 遺伝子組み換えは行わない
ナスタチュームを育ててみました
毎年、春になると秋まで咲き続け、庭をはなやかに見せてくれるくれるナスタチューム(キンレンカ)を寄せ植えにして育てています。今年は食用花として色々な食べ方をしたいので、無農薬・消毒無しの有機種子で育てることにしました!
ナスタチューム(キンレンカ)栽培①種の準備 2019年5月11日
昨年は木づちで種をたたいたらわれちゃった・・・
ナスタチウムの種まき準備
- 種に傷をつけて一晩、水につけると発芽率がよい
ナスタチューム(キンレンカ)栽培②種まき 2019年5月12日
- 種をまく前に用土に水をかけて湿らせる
- ナスタチュームの種は1cmほど土をかける
- 発芽まで土を乾かさないように水やり
例年通りだと10日くらいで発芽ね~
出典:写真AC