ローズゼラニウムの利用法
ローズゼラニウムは、花姿を花壇や鉢植えで楽しむだけでなく、生活のいろいろな場面に取り入れて活用できます。ここでは「切り花」「寄せ植え」「エッセンシャルオイル」「ポプリ」といった利用方をご紹介します。
切り花
最近ではフラワーショップでも切り花としても扱われるローズゼラニウムです。形のよい葉が、鮮やかな花たちの引き立て役をしてくれます。「水挿し」という手法で出根させて挿し木にするぐらいですから、切り花を花瓶にさしていたら根が出てくることもあるかもしれませんね。
寄せ植え
大きく育つローズゼラニウムは、花壇での寄せ植えに適しています。レースを思わせる切れ込みのある葉は、銅葉や濃いグリーンの植物のそばに配置するとお互いに引き立て合うことでしょう。思い切った剪定で形を整えやすいところも寄せ植え向きといえるでしょう。
エッセンシャルオイル
エッセンシャルオイルで「ゼラニウム」と記載されているものが、ローズゼラニウムから抽出されたオイルです。使い方はリラックス効果として入浴時やボディトリートメントに使用したり、ルームスプレーにすれば虫よけと同時に香りを楽しめます。
ポプリ
ローズゼラニウムをドライフラワーにして、ポプリを作ってみましょう。花と葉の両方の部位が使えます。ローズゼラニウム単体でもよいですが、他のハーブとブレンドして香りに深みを出すのもよいでしょう。仕上げにエッセンシャルオイルを数滴垂らせばポプリの完成です。
ローズゼラニウムのレシピ
今回ご紹介するレシピは、ローズゼラニウムのやさしい風味を生かしたものばかりです。後味や、素材の隠し味としてふんわりと香るローズゼラニウムをぜひ楽しんでください。
ジャム
いつものジャムに少しだけローズゼラニウムの香りを加えました。紅茶に入れてもほのかな香りが漂ってきそうですね。使用するフルーツはイチゴや柑橘類では香りが強すぎるので、リンゴがおすすめです。
ローズゼラニウムの香りのリンゴジャム
材料
- 紅玉:5~6個
- グラニュー糖:リンゴの正味の半分
- レモン汁:1個分
- ローズゼラニウムの葉:3~4枚
作り方
- 紅玉を洗い、6等分に切り分け、正味をはかる。
- 正味の半量のグラニュー糖を加えて、レモン汁をかける。
- 全体の上にローズゼラニウムの葉をのせて加熱し、煮詰める。
ハーブティー
葉の利用法としてはハーブティーが欠かせません。やわらかめの新葉を使うと、すっきりとした風味が味わえるでしょう。ミントやレモンバームといったほかのハーブとのブレンドもおすすめですよ。今回は二種類のレシピをご紹介します。
ローズゼラニウムの花のハーブティー
材料
- ローズゼラニウムの花:12個
- お湯:400ml
作り方
- つみたてのローズゼラニウムの花を軽く洗う。
- 沸かしたてのお湯を注ぎ、3分ほど待つ。
ローズゼラニウムのブレンドティー
材料
- ローズゼラニウム・ペパーミント・ローズマリー・セージ・レモンバーム・オレガノ・バジル・カモミール・ラベンダーなどを適宜
作り方
- ローズゼラニウムを中心に好みのハーブをブレンドして熱湯を注ぎ、数分待つ。
焼き菓子
ローズゼラニウムを生地に混ぜ込んだ焼き菓子はいかがでしょうか。細かく刻んだ葉を入れれば、口いっぱいにローズの香りが楽しめます。花を表面に押し付けて焼いてもOKですが、かわいらしすぎて食べるのがもったいなくなりそうですね。
ローズゼラニウムのシュガークッキー
材料(30個分)
- バター:100g
- 粉砂糖:30g
- 薄力粉:150g
- ローズゼラニウムの葉:5枚
- クルミ:50g
作り方
- バターを室温に戻し、ローズゼラニウムとクルミをみじん切りにしておく。
- バターに粉砂糖を加え、よく混ざったら小麦粉、ローズゼラニウムの葉、クルミを加える。
- 生地をラップでくるみ、冷蔵庫で30分ほどねかせる。
- 1個12gぐらいのボール状に丸め、予熱180℃のオーブンで15分焼く。
- 粗熱が取れたら、粉砂糖(分量外)をまぶす。
ボタニ子
最後のページではローズゼラニウムの属するセンテッドゼラニウムの仲間たちをご紹介します。
出典:写真AC