月下美人の育て方!切り戻し剪定の仕方や挿し木での増やし方をご紹介!

月下美人の育て方!切り戻し剪定の仕方や挿し木での増やし方をご紹介!

月下美人は夜になるとひっそりと咲き始め、朝が来る頃にはしぼんでしまう一日花です。ジャスミンに似た強い香りを放つのが特徴で、フレグランスやお香としても利用されています。そんな月下美人の特徴や花言葉、育て方や増やし方などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.月下美人とは
  2. 2.月下美人の育て方
  3. 3.月下美人の増やし方
  4. 4.月下美人の病気と害虫
  5. 5.まとめ

月下美人の育て方

Photo by HIRAOKA,Yasunobu

月下美人はメキシコが原産地のため、やや湿った環境を好むのが特徴です。大株にならないと開花しない性質があり、上級者向けの植物といわれています。耐寒性が弱いので、温暖地の場合でも基本的には鉢植えで育てて、季節ごとに場所を移動させるのがポイントです。そんな月下美人の管理方法や剪定の仕方などを詳しくご紹介します。

育て方①置き場所

月下美人は日光をたくさん浴びると花付きがよくなるので、秋〜春にかけては日当たりのよい場所で育てましょう。葉が少し黄色くなる程度まで日光を当てると。次々と花芽をつけます。しかし夏場の直射日光に長く当てると、葉焼けを起こして枯れてしまう恐れがあるため、夏場は軒下などの半日陰へ移動させましょう。

冬越しさせるコツ

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月下美人は耐寒性が弱く、5℃以下になると株が弱り始め、2℃を下回ると枯れてしまうので、冬が来る前に室内や軒下などの暖かい場所に移動させます。温暖地でも地植えで冬越しさせるのは難しいため、鉢植えで育てるようにしましょう。また、霜に当たると枯れてしまうので注意してください。

育て方②用土

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月下美人は水はけのよい用土を使用して育てましょう。市販されている草花用の培養土を使用しても構いませんが「月下美人専用培養土」を使用すると便利です。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだ用土に、少量の鹿沼土を加えた用土を使用してください。水はけをよくするために、鉢底ネットと鉢底石を使用するのもおすすめです。

育て方③植え付け

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月下美人の植え付けは5月〜9月に行います。大きめの鉢を使用すると、用土に水を含みすぎて鉢の中が湿った状態が続き、根腐れを起こしてしまう恐れがあるので、株に対してやや小さめの鉢を使用するのがポイントです。植え付け後は根付くまで日陰で管理しましょう。根付くまでは水やりは控えめで構いません。

育て方④植え替え

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植え替えも植え付けと同じ5月〜9月が適期です。根詰まりを防ぐために、1年〜2年に1度は新しい鉢に植え替えましょう。根を傷つけないようにていねいに鉢から取り出し、根についている古い土を落としてから新しい用土に植え替えます。植え替えた直後は株が弱っているため日陰で管理し、徐々に日光に当てるようにしてください。

育て方⑤水やり

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月下美人は季節によって水やりの頻度を変えるのが、上手に育てるコツです。5月〜10月にかけては、土の表面が乾いてから鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水やりをします。11月〜2月の寒い季節は休眠期に入るため、水やりは控えめに行い、やや乾燥気味に育てましょう。3月〜4月は土の表面が乾ききってから数日後に水やりをします。

育て方⑥肥料

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4月〜10月にかけて緩効性の化成肥料を株元に適量与えます。さらに月に2回程度、即効性の液体肥料を規定の分量よりも薄めにしたものを、水やりのかわりに与えてください。チッ素が多いと茎や葉ばかりが茂ってしまい、花芽がつかなくなるので、カリ分とリン酸と多く含んだ肥料を選ぶのがポイントです。また元肥として、緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおいても構いません。

育て方⑦切り戻し剪定

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月下美人は9月〜10月の開花が終わる時期に切り戻し剪定を行います。伸びすぎた部分や枯れてしまった茎や葉を剪定していきましょう。この時期に切り戻し剪定をしておくと、冬場に室内へ取り込む際に邪魔にならない利点がありますが、あまり小さく剪定してしまうと花が咲きにくくなってしまうので注意してください。

次のページでは、増やし方や病気と害虫をご紹介します。

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月下美人の増やし方

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