ベチバーとは
基本情報
和名 | カスカスガヤ |
別名 | クスクス |
学名 | Chrysopogon zizanioides |
英名 | Vetiver(ベチバー) |
印名 | Khus(カスまたはクス) |
科 | イネ科 Poaceae |
属 | オキナワミチシバ属 Chrysopogon |
形態 | 多年草 |
草丈 | 1.5~3m |
原産 | インド |
名前の由来
ベチバーはインド原産のイネ科の多年草です。タミル語“Vetiverr”(ベチベール)に由来し、「鉞(マサカリ)で刈る」を意味します。和名である「カスカスガヤ」の語源はインドでの名称“Khus”(カスまたはクス)で「香り高い根」という意味です。
植物としての特徴
ベチバーの草丈は平均約1.5m、条件がよければ2~3mに成長し、イネ科の植物らしくいくつかの株が集まって群生し大きな房を形成します。見た目はススキまたはレモングラスに似て背の高い草が密集するのが特徴です。薄くて硬い葉を細く長くのばし、10~12月に褐色がかった紫色の花を咲かせます。
根の特徴
ベチバーは根茎に強い土臭い芳香をもち、特徴的な香りの精油やアロマオイルに加工されるのが主な使い方です。地中深くまで下向きに根をのばし、1年以内に細くて強靭な根は3~4mの深さまで達します。このような特徴から、ベチバーは干ばつに強く土壌を浸食から守る効能が活用される植物です。
その他の特徴
ベチバーは地下から新芽を出し、霜や野火から身を守り、強い力で踏みつけられても平気です。水の中でも生きることができ、水中で2カ月ほどは生き延びます。土に埋まってしまった場合でも、埋もれた節(せつ/茎の枝や葉の生じる所)から新たな根が出ることがあります。
生産国
ベチバーは熱帯の地域で広く栽培されています。日本でもベチバーが栽培されていた時期もありますが、現在ではごく限られた地域で栽培されているのみです。最大の生産国はインドで、他にもブラジル、ハイチ、インドネシア、マレーシア、ミャンマーなど多くの国で栽培されています。
次のページでは、ベチバーの精油と香り、効果と効能について解説します。