ベチバーの使い方
使い方①香水
ベチバーの精油には香りを定着させる働きがあり、西洋の香水の約90%に使用されているといわれます。とくに男性用のフレグランスに広く使われ、ディオールの「オーソバージュ」、ゲランの「ベティバー」などの香水はベチバーの香りが採用される香水の代表的なものです。
使い方②スキンケア
香水の他、ベチバーは石鹸やスキンケア製品の製造にも使用されています。そのニキビや傷の改善する効能や防腐剤特性がスキンケアに利用されるのです。アロマテラピーやインドの伝統医学アーユルヴェーダの石鹸などにも使用されて、根を煎じて入浴剤とするのもおすすめです。
使い方③シロップ
インドではベチバーはシロップや香料など、食品として利用されます。砂糖、クエン酸にベチバーの根から抽出する緑色のエッセンスを加えたシロップは木のような独特の風味が特徴的です。このシロップをヨーグルトにまぜたドリンクやアイスクリームなどさまざまに利用されます。飲料水に香りを移してフレーバーウォーターとして使用するのもおすすめです。
使い方④手工芸品
ベチバーは草の繊維質を利用してマットやバッグなどの手工芸品に加工されることも多く、ロープとして日常の生活に利用されます。戸口に吊り下げて部屋を冷やすためのマットは水を吹きかけると空気を冷やしすばらしい芳香を放つので夏にはおすすめのアイテムです。その他「ベチバールートファン」と呼ばれる団扇(うちわ)もおすすめです。
使い方⑤土や水の保護
根を深くはるベチバーは水田などを安定させるための生垣、土砂崩れや落石を防止するために植えられます。また。毎秒5mまでの水流に耐えるため、水際の土砂の流出や地面の乾燥を防ぐ、飛沫による浸食を防ぐなど多くの効能をもつ有用な植物です。
使い方⑤虫除け
ベチバーの精油には紋枯病菌に対する抗真菌剤としての効果が認められ、白アリの撃退にも効果を発揮します。注意点は草だけではその効果はなく、根を傷つけることによって虫除けとしての効能を発揮する成分が放出されるということです。根をパウダーにして布袋に入れると虫除けの効果があるサシェになります。
まとめ
特徴的な香りと効能で多くの使い方を持つ有用な植物ベチバーについてご紹介しました。虫除け効果のある成分を含むので日常の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。香りが強いので使用料に注意すれば、ベチバーを上手く使いこなせるでしょう。