カノコユリの育て方
続いて、カノコユリの栽培方法について確認しましょう。鉢植えで育てる場合、植える球根の大きさによって印象を変えられるのがカノコユリの魅力です。大きな球根は花数が多くなるため、ゴージャスな雰囲気になります。対して小さめの球根で一株一輪にすると、楚々とした清らかな花姿を楽しめますよ。いずれの場合も大きめの鉢を選んでのびのび育てることが、美しい花を咲かせるコツです。
育て方①栽培環境
カノコユリは西日の当たらない、明るくて風通しのいい半日陰を好みます。土選びでは水はけのよさが重要なため、赤玉土と腐葉土の配合土を使い、緩効性肥料をよく混ぜ込んでおくといいでしょう。市販されている専用の培養土でも、問題なく元気に育ちますよ。
育て方②水やり・肥料
カノコユリを庭植えで育てる場合、水やりは基本的に必要ありません。夏場など極端に乾燥したときには、朝や夕方の涼しいときを選んで水やりをしましょう。鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりをしてくださいね。肥料は庭植えの場合、発芽後と開花後に緩効性化成肥料を株のまわりに施します。鉢植えは、8月の終わりごろから水やり代わりに液体肥料を施しましょう。頻度は2週間に1回程度です。
育て方③植え付け・植え替え
カノコユリの植え付けは、10月が適しています。植え付け場所には苦土石灰を混ぜ込んで、酸度を調整しておくといいでしょう。球根の2倍程度の深さの穴を掘り、十分に間隔を取って植え付けてくださいね。茎葉が枯れたら球根を掘り上げます。長時間放置したり日に当てたりすると乾燥してしまうため、掘り上げた球根はすぐ植え替えを行うのが重要です。
8月4日の誕生花(カノコユリ以外)
カノコユリ以外の、8月4日の誕生花を見ていきましょう。「ユーコミス」「トウモロコシ」のどちらも、まっすぐ天に向かって伸びる姿が印象的な、生命力に溢れた花ですね。特徴や花言葉についてくわしく知ると、さらに親近感がわきますよ。
8月4日の誕生花①ユーコミス
ユーコミスは南アフリカや中央アフリカを原産とする球根植物です。パイナップルリリー、ホシオモト(星万年青)といった名前でも知られます。まっすぐに花穂を伸ばすようすがパイナップルに似ていることから、花言葉もパイナップルの「完全無欠」「あなたは完璧」にちなんだ「完璧」「完全」という言葉がつけられました。合格や昇進など、お祝いのギフトにぴったりの花言葉ですね。
8月4日の誕生花②トウモロコシ
世界三大穀物のひとつであるトウモロコシ。日本には天正年間に、ポルトガル人によって伝えられたとされています。シンプルに茹でたり焼いたりするだけでも甘くておいしい野菜ですね。花はあまり知名度が高くありませんが、雄花と雌花で形が異なる花を持つというユニークな特徴がありますよ。ぎっしり並んだ黄金色の実のようすから、「財宝」「豊富」といった花言葉がつけられています。
出典:写真AC