白色の花図鑑（14種類）各種の特徴・花言葉などを季節別にご紹介！

白い花は赤やオレンジのように主張が強くなく、青や緑のようにクールな印象もなく、安心感や安らぎを与えてくれる不思議な魅力を持っています。純粋無垢なイメージがあることから、ブライダルフラワーとしても人気です。主張しすぎない色だからこそほかの花との相性がよく、花束や寄せ植え、ガーデニングなど幅広く活躍してくれます。

春は、赤や黄色のカラフルな花はもちろんですが、白くてかわいい花もたくさん咲き誇る季節です。春の柔らかい光を浴びてキラキラと咲き誇る白い花は、庭や花壇を一段と華やかにしてくれます。

イベリスは、たくさんの白い小花が集まって咲くアブラナ科の植物です。4枚の花弁のうち2枚は長く伸び、蝶のようなかわいい花姿が特徴です。イベリア地方にたくさんの咲くことが名前の由来で、別名「マガリバナ」とも呼ばれます。切り花や寄せ植え向きの草丈の高いものや、グランドカバーに向く低いものまで種類が豊富です。

カラーは白と黄色のコントラストが魅力的なサトイモ科の植物です。一般的に花びらと呼ばれる白い部分は、仏炎苞（ぶつえんほう）と呼ばれる葉が変化したもので、実際の花は中心部の黄色い棒状の部分にあたります。くるっとカールした花姿が特徴で、見た目の優雅さからウェディングシーンやスタイリッシュな花束などに人気があります。

スイートアリッサムは、白い小花がたくさん集まったブーケのような花姿が特徴の植物です。本来は多年草ですが、高温多湿状態が苦手なため、日本では一年草として扱われます。控えめな甘い香りが魅力で、横に広がる性質を持ち、庭のグランドカバーや寄せ植えとしても人気です。開花時期が長く、春から夏にかけて長く花を楽しめます。

スズランは、小さくてコロンと丸い花を下向きに咲かせるのが特徴のユリ科の植物です。春の訪れを知らせてくれる代表的な花で、山野にひっそりと自生しています。広く流通しているのはドイツスズランと呼ばれる品種で、丈夫で香りが強いことから、庭の寄せ植えに好んでよく使われます。全草に毒を持っているため、取り扱いには注意しましょう。

ハゴロモジャスミンは、花の内側は白く外側は淡いピンク色になるのが特徴の花木です。香りがよく、ジャスミンの中では耐寒性に優れるため、庭木としての人気が高いです。つる性植物なので、あんどん仕立てにしたりフェンスにからませたり、さまざまな用途に使えます。半常緑性で花が咲き終わっても長く楽しめるのも魅力です。

日本の夏はとても蒸し暑く花もしおれがちですが、暑さに負けずに元気に咲く白い花もたくさんあります。夏のガーデニングや切り花などに白い花を取り入れることで、庭や部屋の中を涼しい雰囲気に包んでくれます。

アナベルは、小さな白い花が集まってこんもりと咲くアジサイ科の花木です。ライムグリーン色のつぼみが開花とともに真っ白になり、咲き終わりには淡いグリーンへと移り変わっていく姿は魅力的で、夏の庭を飾る代表的な植物として人気があります。大ぶりな花ですがほかの草花との相性がよく、この季節のガーデニングにピッタリです。

カサブランカとは、明治時代に日本から輸出された「タケモトユリ」がオランダで品種改良されて生まれたユリ科の植物です。別名「ジャパニーズハイブリッド」とも呼ばれます。大ぶりで少しうつむき加減に咲く様子はとても優雅で落ち着きがあり、日本だけでなく世界中で冠婚葬祭に好んで用いられています。香りがよくプレゼントにもおすすめです。

カスミソウは、小さなかわいい花をたくさん咲かせるナデシコ科の植物です。基本的には一年草ですが、切り花や鉢植え用に改良された多年草のものも多く流通しています。控えめな花姿はほかの花の美しさを上手に引き立たせる力があり、寄せ植えや花束にピッタリです。すてきな花言葉が多く、夏の季節のブライダルシーンで好んでよく使われます。

シャラの木は、夏に椿によく似た花を咲かせるツバキ科の花木です。別名「夏椿（ナツツバキ）」とも呼ばれます。花木の中でもあまり剪定の必要がないことから、シンボルツリーとしても人気です。夏には白い花を、秋には紅葉を、冬から春にかけては深いグリーンの葉を楽しめ、庭に植えておくと季節の移り変わりを感じられるのも魅力です。

ブライダルベールは、夏の時期に5mm～6mmほどのちいさくてかわいい花を咲かせるツユクサ科の植物です。吊り鉢仕立てにするとベールのような形に茂り、株全体に咲く花とあわせるとブライダルシーンを思わせることから、ブライダルベールと名付けられました。ハンギングのほかにも、つるを低く伸ばすためグランドカバーとしても人気です。