イベリスの育て方！手入れのコツから花が咲かないときの対処まで解説！

白やピンク、薄紫などの優しい色合いでかわいらしい花を咲かせるイベリスは、香りもいいと人気の植物です。ブライダルブーケや寄せ植えなどにもぴったりと高い評判のイベリスについて育て方やお手入れのコツ、冬越しや剪定の方法などを紹介します。他にも気になる開花時期や、花が咲かないときの対処法についても解説するので参考にしてください。

イベリスの気になる開花時期はおよそ4月から6月で、春から夏にかけてかわいらしい花を咲かせます。1cmほどの小さな花が集まり、ふんわりと丸みを帯びたキャンディのような様子は、ブライダルブーケや寄せ植えのプレゼントなどにも最適で、見る人をなごませます。

かわいらしいイベリスの花言葉は3つあり、心をひきつける・初恋の思い出・甘い誘惑です。心をひきつけるという花言葉は、イベリスの特徴である太陽に向かって花の茎が曲がって育つという姿が由来しています。人をひきつける甘い香りの花を咲かせる、イベリスらしい素敵な花言葉です。

イベリスには品種がたくさんあり、その数はおよそ40種類あります。ここではイベリスの品種を4つに分けて紹介するのでご覧ください。

花の色の種類が一番多い品種が、イベリス・ウンベラータです。イベリス・ウンベラータはなんと、白・赤・ピンク・薄紫と4種類もの花の色があります。別名キャンディタフトとも呼ばれ、色が多いのでブライダルブーケや寄せ植えなどいろいろな組み合わせが可能です。

別名をトキワナズナと呼ばれるイベリス・センペルビレンスは白い花や薄紫の花が咲き、マットのように横に広く広がって育つという特徴があります。イベリス・センペルビレンスの品種としては、スノーボールやスノーコーンなどがあり、雪が積もったような咲き方です。

白いボリュームのある大きな花を咲かせるのが特徴のイベリス・アマラは、とてもいい香りがする人気の高い品種です。他に宿根イベリスともよばれ、寄せ植えやブライダルブーケなどに加えても喜ばれます。

イベリス・オドラータは、白く小さな花を咲かせる一年草です。イベリス・アマラよりも甘く強い香りの花を咲かせ、見る人を魅了します。小柄で可愛らしい花のため、ブライダルブーケやフラワーアレンジメントなどのアクセントなどに最適です。

かわいらしいイベリスですが、育て方が気になりますよね。ここからは冬越しをする場合や宿根イベリスの株分けの方法、切り戻しのやり方や水やり、最適な肥料などを解説します。

湿気を嫌い水はけのいい土をイベリスは好むため、おすすめの用土は赤玉土や腐葉土などの土です。鉢植えにするときは、赤玉土と腐葉土を使い水はけを整え、庭で育てるときは腐葉土を多めにしましょう。軽石などを混ぜるのも効果的で、宿根イベリスを育てるときには根腐れしやすいので、水はけに気をつけてください。

用土を作るときに一度肥料を混ぜると、弱ることなく根付くことができ、冬越しをしたらさらに春と秋にも与えると効果的です。春に植えた場合は秋に一度肥料を加え、秋に植えた場合は液体の肥料を何度か加えることをおすすめします。そうすることで無事に冬越しをし、春にキレイな花を咲かせられるでしょう。

植え付け時期は品種によって異なり、苗による植え付けが可能なのはイベリス・センペルビレンスの品種です。イベリス・センペルビレンスは苗で販売されていることが多く、簡単に寄せ植えや花壇などに植え付けることができます。植え付け時期におすすめなのは秋頃で、冬越しをしたら美しい花を翌年に咲かすことができるでしょう。

種で販売されていることが多い品種はイベリス・アマラやイベリス・ウンベラータで、こちらも同じく秋に種を撒くことで冬越しを経て苗まで育ちます。ポットに種を撒き、苗まで育てて寄せ植えや花壇に植えることができますし、直接コンテナに種を撒いて育てることも可能です。寒さには耐えられるため、きちんと冬越しをすれば翌年には頑丈なイベリスの苗に育つでしょう。

イベリスの増やし方は、種によって増やす方法と宿根イベリスを使って株を増やす方法、そして茎を切り戻して増やす方法があります。

イベリスの品種の中で一年草のものを育てたときに、開花後に種を実らせることがあります。その種をとっておき念入りに乾燥させてから密封して保存し、翌年の秋に撒きましょう。

宿根イベリスなど多年草のときは株が大きく育って増えていくため、花を咲かせたあとに株を分けて増やすことが可能です。優しく傷を付けないように手で注意しながら株分けをし、寄せ植えで植え替えることで根が定着させて増やすことができます。

多年草のイベリスの場合、開花した後の茎を切り戻して挿し木をすることで増やせます。切れ味のいいカッターやナイフ、剪定ばさみなどでキレイに切って用土に植えてください。切り戻して植え付けると1ヶ月ほどで根が定着しますが、切り戻しても根が定着しない場合は何本か多めに植え付けるといいでしょう。