ブライダルベールの育て方!水やり・冬越し・増やし方など詳しく解説!

ブライダルベールの育て方!水やり・冬越し・増やし方など詳しく解説!

ブライダルベールは可憐な白い花を咲かせる素敵な名前をもつ花です。名前の由来は咲き誇る花の姿からきていて、繁った葉と白い花のコントラストが美しく、花言葉は幸せを感じられる意味があります。そんな可憐で清楚なブライダルベールの育て方や増やし方についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ブライダルベールの特徴
  2. 2.ブライダルベールの管理と育て方
  3. 3.ブライダルベールに発生する病気
  4. 4.ブライダルベールの増やし方
  5. 5.まとめ

ブライダルベールの特徴

出典:写真AC

花弁

ブライダルベールは土手の雑草の中で水色の可憐な花を咲かせているツユ草の仲間です。また、草姿はツユクサとカスミソウの両方の特徴を合わせもっているような可憐な白い花です。花は茎の先(茎頂)からY字状に細い茎がのび、その先に小さな蕾や花をつけます。花びらは3弁で花の直径は6~7mmです。

葉と茎

ブライダルベールの葉は2.5~7cmの細長い形をして茎の左右から対称にでてくる互生と呼ばれる付き方をします。茎は直径が1mm程度の細いもので、葉は茎の基部に巻いているように見えます。葉に柄はありません。茎と葉の特徴は裏が赤紫色を帯びていること。茎はよく分岐して節から根がでている姿も良く目にします。

ブライダルベールの管理と育て方

出典:写真AC

ブライダルベールの特徴は、何といっても、可憐な白い花と葉のコントラストの美しさでしょう。管理のポイントは冬越しの温度管理と枯れる原因となる蒸れに注意することです。水やりの方法など管理のポイントをつかめば、ブライダルベールを増やすことができますので、ハンギングを1つ、2つと増やして楽しみましょう。

温度管理

温室
Photo byhsvall

ブライダルベールは、室内など光の弱い場所では花付きが悪くなり、株が弱り葉が変色あるいは茎だけが伸びて寂しい状態になってしまうので、定期的に陽の光を感じさせると良いでしょう。春から秋にかけての生育期は屋外の半日陰で管理すると長く丈夫に育ちます。美しい状態を保つには7~8℃程度の温度を保つ育て方をすれば安全です。

冬越し

ブライダルベールは耐寒性があるので5℃以上の温度を保てば冬越しでき、枯れることはありません。元気に成長するには10~12℃程度の室温が必要ですが、冬越しさせるには株が生き残れる生育温度の5~6℃を保てる室内で育てるとよいでしょう。

水やり

ガーデニング
Photo byElla87

枯れる原因となる水やりには注意が必要です。水やりの目安は、夏期は朝夕の2回、春から秋の生育期は土が乾けばたっぷりと与えます。冬期は控えめにし表面の土が乾わいてからあげても大丈夫です。エアコンを使ったお部屋での育て方として週に1回程度、ぬるま湯で霧吹きする水やりの方法もおすすめです。

肥料

季節ごとの肥料の目安

成長が始まる4月に液体肥料を与えておきましょう。それ以降は9月まで2~3か月に1回化成肥料を追肥していきます。冬の肥料は基本的には必要ありませんが暖かい室内で育てている場合は、月に1回液体肥料を与える育て方をしたほうが生育を保つことができます。

肥料の与えすぎに注意

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基本的には春~秋にかけて置き肥を月に1回あたえ、液肥は月に2~3回与えましょう。肥料が多すぎると茎がひょろひょろと間延びしてしまい、ブライダルベールの美しさを損ねてしまうので肥料のやり過ぎには注意すると良いでしょう。

切り戻し

伸びすぎた茎は切り戻しをするとよいでしょう。ブライダルベールは放任しておくと茎をグングン伸ばしてくれるので見ていても頼もしく感じますが、葉が多く茂ってしまうと株が蒸れて病気や害虫の発生を引き起こします。花が咲かない原因にもなるので切り戻して風通しをよくします。

刈り込み

刈り込みは春から秋の間であればいつおこなっても大丈夫です。思い切ってばっさり刈り込みしたほうが、蒸れの防止になるのでおすすめです。ブライダルベールを眺めて楽しみながら変色した葉や茎がある部分を刈り込む方法でも良いでしょう。刈り込みをしたところは、1か月前後で新しい茎が伸び、葉も少しは大きくなって再びブライダルベールの良さを感じられる草姿に戻ります。

ブライダルベールに発生する病気

カビ

枯れる
フリー写真素材ぱくたそ

灰色のカビ

灰色カビ病が発生すると葉や茎、花がグレー色の綿毛のようなものが付いてきます。病変部は日増しに大きくなり、株全体を枯らせてしまうこともあります。黄色く変色した葉や花は放っておくと灰色カビが発生する原因になるので、早めに取りはぶいくことが予防になります。

黒色のカビ

炭そ病は、はじめは葉に小さい黒い点として現れてきます。次第に大きく広がっていきブライダルベールの株を枯らしてしまいます。黒い点は炭そ病でカビが要因となる病気です。黒い斑点のある葉はとりのぞいて広がらないようにしてあげましょう。

ハダニ

アブラムシ
Photo byEfraimstochter

ハダニはとても小さな害虫で葉の裏や新芽につきます。ブライダルベールの栄養を吸いとり生育を妨げるので茎ごと切り取るか、歯ブラシや割りばしを使ってとりのぞくことが大切です。ハダニは数日すると結構増えるので見つけたらすみやかに駆除しておくことが大切です。ブライダルベールの花を楽しみながら、こまめに観察しておきましょう。

ブライダルベールの増やし方

増やし方を3つご紹介します。

①挿し木

5~9月ごろに切り戻しをする際にできた茎を利用することもできますが、元気な茎を10cmの長さぐらいに切り取り、先端にある葉を2~3枚残した茎を用います。挿し木用の茎は水に数時間つけてから用いると良く、5cm程度の深さの穴に挿し木します。挿し木後3~4日間は日陰に置きます。挿した茎が安定し新芽を確認できたら、挿し木苗の根を痛めないように注意し移植することができます。

②株分け

株分けをする時期

ブライダルベールの生育が悪くなったと感じたら思い切って鉢から株を抜き、鉢替えや株分けをすると生育が戻ってきます。新しい鉢を用意して挑戦してみましょう。株分けの適切な時期は5月頃です。

株を分ける方法

株分けによる増やし方は、鉢からブライダルベールを取り出した後、根元が数個に分かれている場合は分かれている部分の根っこを分離させます。分けたい部分をしっかり持ち、手で引きちぎるようにして分けるか、分かれる部分がはっきりしない場合は剪定ばさみで切り分けて分離させ新しい鉢に植え付けます。

③挿し穂

挿し穂はついている根を利用する増やし方です。ブライダルベールの花は茎と茎のつなぎ目に根を出していることがあります。切り戻しをする際に見つけた根を利用する増やし方ができます。挿し木よりも簡単に根付くのでおすすめしたい増やし方です。

まとめ

出典:写真AC

ブライダルベールは、容易に増やせ枯れることも少ない比較的育てやすい植物です。管理が良ければ花嫁がウェディングベールを付けたような草姿を楽しめます。ブライダルベールの育て方は、温度管理と蒸れを防ぐための刈り込み。花の勢いが弱った時は水のやり方をチェックすると良いでしょう。ブライダルベールの挿し木や株分けは簡単にでき、茎から伸びた根を使った増やし方もできるので挑戦してみましょう。

大島さくら
ライター

大島さくら

医療、ガーデニング、DYI記事のwriterです。 大木の幹に触れるとパワーをもらえそうで触れたくなりませんか。深呼吸もいいですね。四季折々、草花に癒されて過ごしています。

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