育て方⑥冬の手入れ
ストロベリーキャンドルはそれなりに耐寒性がありますが、冬の手入れも大切です。霜が降りる地域では、本格的な冬になる前にしっかりと苗を育てておきましょう。地植えの場合は霜よけやマルチングなどの手入れをします。鉢植えの場合は霜の当たらない、日当たりのよい軒下などに置くとよいでしょう。
寒冷地以外は室内には入れない
ストロベリーキャンドルは寒さに当てないと花芽を付けない性質のため、基本的に戸外で越冬させます。しかし冬の時期に夜中は氷点下になる寒冷地では、夜は室内に取り入れて寒さから守ってあげましょう。冬の手入れが春の開花に直結するため、温度管理はきちんとしてください。
育て方⑦病害虫
ストロベリーキャンドルは丈夫な植物のため、基本的に病害虫の心配はありません。ただし、春になって暖かくなると、アブラムシの被害にあうことがあります。株を丈夫に健康に育てておけばまず大丈夫なので、冬の霜対策など、手入れをきちんとするようにしましょう。
ストロベリーキャンドルの増やし方
ストロベリーキャンドルを夏越しさせることはとても難しいため、増やし方は非常に限定されます。増やし方は種まきか苗を買ってくるしかありません。ストロベリーキャンドルの種の取り方と保存方法をご紹介します。
種の採取方法
ストロベリーキャンドルの増やし方は実質種まきのみです。そのため花が終わった後も、いくつか種の採取用にそのまま放置します。花が枯れて茶色く変色したら、種が熟した証拠です。熟した種が入った花穂が、雨に濡れただけでもそのまま発芽してしまうため、種は早めに収穫してください。日陰で十分乾燥させてから袋などに入れて揉むだけで、種を鞘から出すことができます。
種の採取用以外は花がらを摘む
植物は種を実らせると花の咲く量が減ります。そのため種の採取を必要としない場合には、終わった花は摘み取りましょう。花がら摘みをするだけで株の消耗を抑えることができるため、より長く花を楽しめます。
種の保存方法
種は鞘からだしたら、再度紙袋などに入れて陰干しをして、種をしっかりと乾燥させてください。ストロベリーキャンドルは高温が苦手なため、日本の気候では常温でも高すぎます。そのためジャムの空き瓶などに入れてから、冷蔵庫の野菜庫に入れるのがおすすめです。凍る心配もなく涼しい環境で次の種まきの時期まで保存できます。
まとめ
かつて牧草用のハーブとして入ってきたストロベリーキャンドルは、今では観賞用の春を彩る花の1つとして人気を集めています。残念ながら夏越しはできませんが、それでも種を採っておけば毎年楽しめる花です。家庭菜園をしている方にとっては、花の後は緑肥ハーブとしても使える優れた植物でもあります。ぜひあなたもそのかわいらしい花を楽しんでみてください!
アブラムシに注意!