増やし方
挿し木での増やし方
挿し木の場合は早春に新しい葉っぱが芽生える前に、芽のついた枝を数cm斜めに切っておきます。1時間ほど発根促進剤の入った水につけたあと、赤玉土や鹿沼土のような水はけのよい土に挿して、毎日水をあげるようにしましょう。うまくいくと数か月たって根が出てきます。
実生での増やし方
実生で増やす場合、秋になる種をよく洗い、仮種皮と呼ばれる赤い部分を落としたあと、冷蔵庫で保存して次の春に種を撒きます。実生だと実をつけない雄株になってしまう場合もあるので、実を楽しみたい場合は同じ性質の苗がとれる挿し木をするとよいでしょう。
マユミの仲間の植物
マユミはニシキギ科に属す植物で、同じ仲間の植物にもよく庭木に使われるものがいくつかあります。どれも個性的なので、自分の好みのものを植えてみるのもいいかもしれません。いずれの種も、マユミと同じように実の皮と種で2色の鮮やかな色になる実をつけます。
マユミの仲間の植物①:ニシキギ
ニシキギ(錦木)は枝に翼(よく)と呼ばれる、真っすぐな板状のものがついているのが特徴の木です。この見た目がかなり特徴的で、日本で見られる木の中で、このような真っすぐな翼を枝にもつものはニシキギしかありません。この木はその名の通り、とても鮮やかに紅葉することが特徴で、秋になると全体が真っ赤に染まります。
マユミの仲間の植物②:ツリバナ
ツリバナ(吊り花)はその名の通り、花や実が吊り下がってつくことが大きな特徴の木です。花は薄ピンクでかわいらしい見た目をしており、実の色はマユミのピンク・赤2色なのに対し、ツリバナは赤・オレンジの2色と、マユミと少しだけ違った特徴を持っています。育て方や管理方法はマユミと基本的に変わらないので、好みで選んでみてもいいかもしれません。
マユミの仲間の植物③:マサキ
マサキはニシキギ科の常緑の木で、地域によっては生垣で多く使われています。あまり大きくならず、強い刈込みにも耐えるため、とても扱いやすい木です。マユミやニシキギなどの落葉性のものと比べ、紅葉が楽しめないのが少し残念ですが、冬でも青々とした葉っぱを茂らせます。実はピンク色で、マユミとよく似た色や形をしています。
まとめ
マユミは育てやすくて丈夫で、ガーデニング初心者でも育てやすい木です。春に咲く花は地味であまり目立ちませんが、秋から冬にかけてはピンク色の実や紅葉が寂しくなる季節を彩ってくれます。これからお庭に木を植えたい、と思っている方はぜひ植えてみてはいかがでしょうか?