パインアップルとは?パイナップルとは同じ果物?違う?正式名称は?

パインアップルとは?パイナップルとは同じ果物?違う?正式名称は?

パインアップルは、パイナップルではありません。切ったときの見た目や香りと甘みが高いことがパイナップルを彷彿とさせるため、この名前が付けられたリンゴです。この記事では、おいしいと評判の希少なパインアップルの特徴や、ほかのリンゴとの違いなどについて紹介します。

記事の目次

  1. 1.パインアップルとは
  2. 2.パインアップルの特徴
  3. 3.パインアップルのおいしい食べ方
  4. 4.パインアップルの選び方と保存方法
  5. 5.まとめ

パインアップルとは

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パインアップルは、パイナップルではなくリンゴの品種の1つです。「ふじ」の変異種から選抜して作られた品種の希少なリンゴで、「奇蹟のリンゴ」とも呼ばれています。

パインアップルの基本情報

属名 バラ科リンゴ属
分類 ふじの変異種
収穫時期 10月下旬~11月上旬(晩生種)
栽培適正地域 東北以北などの比較的寒冷地
(日本全国で育つが暑さに弱いので暖地では実が赤くなりにくい)
果皮色
栽培方法 無袋栽培
貯蔵性

パインアップルの名前の由来

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パインアップルは品種登録されているリンゴですが、サンふじのとくに蜜が多く入ったものにも名前が使われます。パインアップルという名前は、糖度と香りが高くて食べたときにパイナップルを思わせることが由来です。また、蜜を多く含み切ったときの見た目がパイナップルによく似ていることも由来になっています。

パイナップルりんごと呼ばれる高徳(こうとく)

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高徳は蜜が多く、別名「パイナップルりんご」とも呼ばれています。高徳は「東光」の自然交配種で、1985年に品種登録されました。しかし品質にばらつきがあったためあまり作られなくなり、現在では希少な種類の1つです。パインアップルとの違いは実の大きさで、高徳は180~270gと小ぶりです。

パインアップルの収穫時期

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パインアップルは寒い季節に収穫される晩生種という種類のリンゴで、収穫時期は10月下旬~11月中旬です。袋をかけずに育てるため、たっぷりと太陽の光を浴びて蜜がたくさん入った甘いリンゴになります。ただし、特別な保冷庫で半年以上保存できるふじよりも貯蔵性が低く、市場に出回るのは12月下旬ごろまでです。

パインアップルの特徴

寒い季節に出回るパインアップルは、蜜の量や甘みなどほかのふじの仲間に比べて大きな違いがあります。

特徴①蜜の多さ・食感

パインアップルの大きな特徴は、蜜の多さです。蜜は「ソルビトール」と呼ばれる糖分の素になる物質です。ソルビトールはリンゴが完熟すると糖分に変わらず蜜として残ります。蜜の多いリンゴは蜜自体が甘いわけではなく、果実全体が甘いことを示しているのです。パインアップルは完熟してから収穫するため、果実全体に蜜が入っています。

特徴②味・香り・食感

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パインアップルは糖度が18~19度と高く、糖度15~17度ほどのほかのリンゴに比べて甘みが強いのが特徴です。ふじの系統のため果汁が多くジューシーで爽やかな酸味もあり、バランスのよい味といわれています。また、香り高いのもパインアップルの特徴の1つです。肉質はきめ細かくて柔らかく、サクサクとした食感が楽しめます。

特徴③見た目・大きさ

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パインアップルは、ふじよりもやや薄い赤色で縦に着色します。多くが無袋栽培で、有袋栽培のものより少し色ムラがあり、果皮の表面はざらざらしているのが特徴です。大きさは中玉クラスで重さは300gほどですが、蜜が多く入った種類のため大きさの割にはずっしりとした重みを感じられます。

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パインアップルのおいしい食べ方

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