桃は皮ごと食べられる?
桃には多くの品種があり、そのほとんどが皮をむかなくても食べられます。農薬や産毛が気になるかもしれませんが、きちんと下処理すれば問題ありません。皮は甘みや栄養素が豊富なため、桃の名産地である福島や山梨では、皮ごと食べることが推奨されています。そのままでもジュースやお菓子に加工してもおいしいのが魅力です。
皮ごと食べられる桃の選び方
桃はどの品種でも皮ごと食べられるため、好みのものを選んでかまいません。ただし、品種によっては「皮が硬め」「産毛が多い」「ほんのり渋みがある」などの違いがあるので注意しましょう。皮の違いだけでなく、実が黄色いものや白いもの、硬めのものや軟らかいものなど、種類が豊富で選ぶ楽しみも味わえます。
桃の代表的品種
品種名 | 特徴 | 産地 |
ちよひめ | 小ぶりで果汁が多く、甘みが強い | 山梨県 |
あかつき | 硬めで糖度が高く、硬いまま楽しめる | 福島県 |
清水白桃 | 軟らかく果汁が多く、見た目は白っぽい | 岡山県 |
川中島白桃 | 硬めで締まりがよく、糖度が高く日持ちがよい | 長野県 |
ボタニ子
桃を皮ごと食べるための産毛の取り方と洗い方
桃を皮ごとおいしく食べるためには、きちんとした下処理が必要です。産毛が多く残ったままだと舌触りや食感が悪くなり、よく洗わないと汚れや農薬が取り除けません。適切な産毛の取り方や洗い方を覚えておくと、おいしい桃が手に入ったときに役立ちます。
産毛の取り方
産毛の取り方①手でこする
桃の産毛の取り方で簡単なのは「手でこする」方法です。表面を手で軽くこすりながら流水で洗うだけで、ほとんどの産毛を取り除けます。比較的産毛が細く少ない品種の桃におすすめの方法です。軟らかい桃は、あまり強くこするとつぶれてしまうので、扱い方に注意してください。産毛が手に刺さるのが気になる人は、ゴム手袋を使いましょう。
産毛の取り方②布でみがく
次におすすめの産毛の取り方は「布でみがく」方法です。軽く流水で洗ってから、布などで桃の表面を軽く磨きましょう。摩擦によって産毛が取れやすいため、手でこするよりも効果が高いです。太い産毛は手に刺さりやすく口の中にも残りやすいので、ていねいに取り除くことをおすすめします。みがいた後は流水で洗い流してください。
洗い方
洗い方①流水で洗う
桃は表面に凹凸が少ないため、流水のみでも十分きれいに洗えます。手のひら全体で優しくこすり、くぼみ部分は指の腹使って洗うことで、産毛やほこり、残留農薬が効率よく取り除けます。軟らかい桃はもちろんですが、硬い桃も傷つきやすいので、洗う際は水圧や水量に気をつけてください。
洗い方②重曹で洗う
特に残留農薬が気になる人には、重曹を使った洗い方がおすすめです。大きめのボウルにたっぷりと水を入れ、重曹を小さじ1~2杯ほど入れて溶かしましょう。桃を流水で軽く洗ったら、重曹水に浸します。1分ほど経過したら取り出して流水でよく洗って完了です。重曹は食用のものを使用してください。
農薬を除去する洗い方で、お酢を使う方法があると聞きました。桃にも有効ですか?
重曹の代わりにお酢を使っても、きれいに桃を洗えます。ただし、お酢は酸味が強く香りや味が残りやすいため、使用量や浸す時間に気をつけてください。
皮ごと桃を食べられるおすすめレシピ
レシピ①スムージー
材料(1杯分)
小ぶりな桃(皮ごと)約180g1個
牛乳80~100ml
甘みが少ない桃なら蜂蜜適宜
塩一つまみ
(角氷)2~3個
スムージーの作り方
- 桃をきれいに洗い、産毛を取り除く
- 種を取り、皮ごと一口大にカットする
- 材料をすべてミキサーに入れて撹拌する
スムージーを作るときのポイント
牛乳と角氷の分量はお好みで調整してください。牛乳が苦手な人は、桃やリンゴなどのジュースに置き換えましょう。角氷を使う代わりに、凍らせた桃を使用してもおいしいです。ミキサーはブレンダーやハンドミキサーでも代用可能です。皮ごとミキサーにかけることで、舌触りがよくなるだけでなく、栄養も効率的に摂取できます。
レシピ②コンポート
(材料)
桃4個
水300cc
白ワイン100cc
グラニュー糖(または白砂糖)150g
レモン汁1/2個分
コンポートの作り方
- 桃をよく洗い、産毛を取り除く
- 半分にカットして種を取る
- 小鍋に水、白ワイン、グラニュー糖を入れて火にかける
- 沸騰したら2を皮が下になるように鍋に入れる
- レモン果汁を加え、キッチンペーパーで落し蓋をする
- 再度沸騰するまで煮る
- 沸騰したら桃を裏返して、さらに3分ほど煮る
- 粗熱を取り、清潔な容器に移し替えて冷蔵庫で冷やす
コンポートを作るときのポイント
桃を皮ごと煮ると、栄養や皮の色味が溶け出し、仕上がりがよくなります。どうしても皮が口に残って気になる人は、粗熱を取った後に皮をむきましょう。砂糖で煮るため、甘みが少ない品種の桃でもおいしく仕上がります。手作りのコンポートの賞味期限は、4日~5日を目安にしてください。
ボタニ子
コンポートをよく冷やしてからミキサーにかけると、スムージーやジュースとしても楽しめるよ!
レシピ③ジャム
(材料)
桃3個
砂糖果実の1/2量
レモン汁小さじ1
ジャムの作り方
- 桃をよく洗い、産毛を取り除く
- 1を湯にさっと浸け、手で皮をむく
- 皮は一口大に、実は種を取り手で軽くつぶす
- 3を小鍋に入れ、砂糖とレモン果汁を加えて火にかける
- 沸騰するまでアクを取りながら強火で煮る
- 沸騰後は弱火~中火にし、木べらで混ぜながら10分ほど煮詰める
ジャムを作るときのポイント
より滑らかな仕上がりにしたい場合は、4で小鍋に入れる前にミキサーにかけましょう。ジャムは桃を皮ごと使うレシピの中でも皮の存在が気になりにくいため、子供~大人まで幅広い層に人気です。どの品種の桃でもおいしく作れますが、ピンク色の桃を使うときれいな色に仕上がります。
レシピ④ジェラート
材料(作りやすい分量)
桃1個
豆乳ヨーグルト200cc
はちみつ大さじ2
塩ひとつまみ
ジェラートの作り方
- 桃をきれいに洗って産毛を取り除き、種を取りさいの目切りにする
- ボウルに豆乳ヨーグルト、はちみつ、塩を入れて混ぜ合わせる
- 2に1を入れて軽く混ぜ合わせる
- タッパーなどの容器に移し替え、冷凍庫で冷やし固める
ジェラートを作るときのポイント
豆乳ヨーグルトをプレーンヨーグルトに置き変えてもおいしく食べられます。3をミキサーにかけると、舌触りがよくなります。ひんやりおいしいだけでなく栄養も摂れるため、夏バテ気味なときにもおすすめです。できあがったあとにミキサーにかけると、ヨーグルトジュースとして楽しめます。
レシピ⑤サラダ
材料
★桃1個
★生ハム10枚くらい
★モッツァレラ売ってるやつ1袋
★トマトや葉っぱ彩り
★市販バルサミコ酢ドレッシング適量
サラダの作り方
- 桃をよく洗い、産毛を取り除く
- 1の種を取り除き、皮ごと食べやすい大きさに切り分ける
- トマトなどの野菜を食べやすい大きさにカットする
- モッツァレラチーズを、一口大に切る
- 皿に盛り付け、バルサミコドレッシングをかける
サラダを作るときのポイント
桃はおやつやお菓子だけでなく、料理に使ってもおいしく食べられます。甘みが強い果物なので酸味がさわやかなバルサミコドレッシングがあいますが、フルーツ酢やレモン果汁などと塩を混ぜたものもおすすめです。桃が入ることでサラダが華やかになるため、おもてなし料理としても人気があります。
ボタ爺
次は、桃を皮ごと食べるメリットについて紹介するよ!
桃には、まだまだたくさんの品種があるよ!たくさん食べて好みのものを見つけてね!