花粉症の治療方法
それではここからは花粉症の治療方法をご紹介します。市販薬や病院でもらう処方薬を使う以外の最新の治療方法についてもご紹介します。
花粉症の治療方法①薬物療法
市販薬
花粉症は、薬局やドラッグストアで手に入る市販薬で対処できます。市販薬は、病院に通わなくても薬を購入できるのがメリットです。内服薬だけでなく点鼻薬や点眼薬など、さまざな種類の花粉症薬があります。
処方薬
花粉症の症状は、病院でもらう処方薬を使うと症状が発現しにくくなります。病院に行くと検査を受けたり医師の診断を受けたりできるので、自分にあった薬が見つかりやすいです。
薬物療法の副作用
花粉症の薬の副作用の代表的なものに、眠気や口の渇きがあります。しかしこれは古い世代の処方薬に多く見られた副作用で、最新の花粉症薬は副作用が少なくなっています。ただし、車の運転などをする場合は服用に注意が必要となるため、病院で医師の診断を受けることをおすすめします。
花粉症の治療方法②皮下免疫療法
皮下免疫療法の方法
皮下免疫療法とは、アレルギーの原因となる物質を体内に少しずつ入れて、体をアレルゲン物質に慣らすことで症状の緩和をはかる治療法です。皮下免疫療法の場合は、皮下注射でアレルゲン物質を体内に注入します。皮下免疫療法は病院に通って注射をするため、通院する必要があります。
皮下免疫療法の副作用
皮下免疫療法はアレルゲン物質を体内に注入する治療法であるため、治療中にアレルギー反応が出ることがあります。これは場合によっては重篤な状態に陥る可能性もあり、病院での医師の診断が不可欠です。また、皮下免疫療法をしたからといって必ず症状が軽減するとは限りません。
花粉症の治療方法③舌下免疫療法
舌下免疫療法の方法
舌下免疫療法とは、アレルゲン物質の入った治療薬を舌下に投与して、体内にアレルゲン物質を注入する治療法です。舌下免疫療法は舌下に治療薬を投与するので、皮下免疫療法のように注射の痛みがありません。しかし、服用の管理や副作用の対処など、皮下免疫療法よりも徹底した自己管理が必要になります。
舌下免疫療法の副作用
舌下免疫療法は舌下に治療薬を投与するため、口内炎や舌の腫れなどといった口腔系のトラブルが現れるおそれがあります。さらに、アナフィラキシーなどの重要な副作用が起こる可能性もあります。そして、舌下免疫療法もすべての人の症状を緩和できるわけではありません。
出典:写真AC