子葉とは?本葉との違いとは
子葉とは
子葉とは、植物が発芽して最初に出てくる葉っぱのことです。葉っぱの枚数によって子葉の呼び名が違っているのは、被子植物の特徴です。裸子植物には子葉の枚数別で名前はついていません。子葉の形状のみでどんな植物がそこに植えられているかを特定するのはとても難しいので、特定する場合は本葉が出るまで観察してみましょう。
子葉の種類
子葉には形状によって違う呼び名が付けられています。小学生のときに育てた植物があれば、それを思い出しながら再確認していきましょう。子葉が1枚なのか、それとも双葉なのかを見るだけでも。根っこの形状を特定することができます。ミニ知識を増やして、お子さんとのガーデニングに活用するのもよいですね。
単子葉類
単子葉類は、発芽後に生えてくる子葉が1枚の場合につけられる名前です。葉脈はスッと一本平行脈が葉に通っています。根っこの形状はひげ根で、ユリやイネ、トウモロコシなどにみられる子葉の形です。
双葉
双葉は双子葉類とも呼ばれ、発芽後の子葉が2枚のものを指します。葉脈の形状は葉の中にたくさんの葉脈がある網状脈で、根は主根と側根があります。アサガオやツツジなどによくみられる子葉の形です。
本葉とは?
本葉とは、子葉の次に出てくる葉っぱのことです。子葉とは形状が異なり、植物が徐々に育っていく過程で増える葉っぱの形状が、本葉として生えてきたものと同じになります。本葉の形状は植物によってそれぞれ違っているため、本葉の形状を観察することでどんな植物が植えられているかわかります。
「本葉」にある二つの呼び名
本葉は子葉の状態によって、呼び方が二つに分けられることがあります。
- 発芽後の葉を子葉(しよう)と読むとき…ほんば
- 発芽後の葉を双葉(ふたば)と読むとき…ほんよう
アサガオの子葉と本葉の様子とつるの誘導方法
今回は、お子さんと育てやすく学校での学習でも取り上げられやすいアサガオを例に上げて、本葉と子葉の具体的な成長例をご説明します。まず、アサガオは双子葉類なので、2枚の子葉を土の上に出します。そこから本葉が出てきて、成長速度が加速します。
本葉の数が5枚を超えるあたりからつるが生えてくるので、主柱を立ててつるを上手に誘導させていきます。つるが支柱と別方向に向かっていきそうな場合は、つるを支柱に巻き付けて誘導してあげましょう。
まとめ
子葉と本葉は、植物の成長に欠かすことのできない葉っぱです。子葉の形だけでも、植物に詳しい方であれば、ある程度の種類の特定が可能な場合もあります。本葉が生えてきたら、さらに種類の特定も簡単になってきます。夏のグリーンカーテンとしても活躍してくれるアサガオは、育てやすくたくさん花を咲かせてくれるため、子葉や本葉の観察などお子さんと行いながら楽しく観察できそうですね。
出典:写真AC