初心者におすすめのハーブ③ラベンダー
学名 | Lavandula |
分類 | シソ科ラベンダー属 |
種類 | 木本 |
原産地 | 地中海沿岸 |
ラベンダーは、シソ科ラベンダー属の植物の総称です。いい匂いと紫色の花が特徴の、人気の高い木本のハーブです。ラベンダーは花と葉っぱが食用にでき、お菓子などに使用されます。
育てやすい理由
ラベンダーは比較的丈夫で、花壇や鉢植えにしても育てやすいハーブです。また、草本ではなく木本性のため長く楽しめます。しかし、観賞用・料理用で育てるラベンダーの種類は異なります。栽培時は、用途にあったラベンダーを選びましょう。
ラベンダーの種類
ラベンダーは、主に「イングリッシュラベンダー」「フリンジドラベンダー」「レースラベンダー」「フレンチラベンダー」の4つの種類に分けられます。それぞれ好む環境が違うため、住んでいる地域の気温にあったラベンダーを選びましょう。
イングリッシュラベンダー | 高温多湿に弱いが、寒さや乾燥に強い |
フリンジドラベンダー | やや寒さに弱い |
レースラベンダー | やや寒さに弱い |
フレンチラベンダー | 暑さに強く、乾燥にも強い |
種類①イングリッシュラベンダー
「イングリッシュラベンダー」 ポット直径9.0cm
参考価格: 16,500円
イングリッシュラベンダーは、北海道など冷涼な地域での栽培されている品種です。丈夫な品種で、育てやすいのが魅力です。
育てやすさ | ★★★★ |
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タイプ | 木本性 |
種類②フリンジドラベンダー
フリンジラヴェンダー ハーブ苗 9vp 3号ポット
参考価格: 418円
フリンジドラベンダーは、冬の東京でも育てられる品種です。寒さにはやや弱いため、霜が当たらないところで育てましょう。
育てやすさ | ★★★★ |
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タイプ | 木本性 |
ラベンダーの育て方
ラベンダーは、苗から育てるのがおすすめです。5月~6月、日当たりと風通しのよい場所に植え付けましょう。
栽培での注意点
ラベンダーを育てるときの注意点は、土と梅雨です。地植えにする場合、ラベンダーは酸性の土壌を嫌うため、土作りが必要です。鉢植えであれば、ハーブ用の土を購入して使えます。また、ラベンダーは梅雨時の雨で弱ることがあります。梅雨時期は雨の当たらない場所に移動しましょう。
冬越しと夏越し
ラベンダーは、寒さより暑さに弱いハーブです。夏は直射日光が当たらない風通しのよい場所で管理しましょう。乾燥させすぎと水の与えすぎには注意してください。冬は、日当たりのよい場所に置きます。雪が降るような地域であれば、ラベンダーに雪が積もらないような対策が必要です。
初心者におすすめのハーブ④ローズマリー
学名 | Rosmarinus officinalis |
分類 | シソ科マンネンロウ属 |
種類 | 木本性 |
原産地 | 地中海沿岸 |
ローズマリーは低木のハーブです。花や葉を食用とし、肉料理に添えられることが多いです。また、ローズマリーは常緑性で、一年を通して葉っぱが手に入ります。そのため人気も高く、家庭菜園におすすめのハーブです。
育てやすい理由
ローズマリーは、鉢植え、地植えのどちらでも栽培できる丈夫で育てやすいハーブです。また、ローズマリーは挿し木で増やせます。発根しやすいのもうれしいポイントです。
ローズマリーの種類
ローズマリーには真っすぐに伸びる木立性と、地面を這うようにして伸びる匍匐性のものがあります。この2種類は、香りに大きな違いはありません。
種類①木立性ローズマリー
ローズマリーの育て方
ローズマリーは、日本の暑さにもよく耐えます。日当たりと風通しのよい場所、水はけのよい土を好みます。日当たりの悪い場所に植えてしまうと、花付きがよくないことがあるため日陰で育てるのは避けましょう。
栽培での注意点
ローズマリーは湿気が弱点です。梅雨時期の雨が続くときは、雨のかからない軒下に移動させましょう。また、ローズマリーを鉢植えで育てている場合は、根が詰まってきたら植え替えます。植え替え直後の鉢は、日陰で管理するのがおすすめです。
ボタニ子
冬越しと夏越し
ローズマリーは、比較的暑さにも寒さにも耐性があります。冬は霜や冷たい風が当たらない場所に移動しましょう。夏の暑い時期は、直射日光が当たらない場所に移動させるのがポイントです。鉢植えで育てている場合は、直接地面の上に置くのではなくレンガなどの上に置くことで地熱の暑さから防ぐこともできます。
ボタニ子
秋ごろに購入した苗を地植えすると、根付いてないため枯れることがあります。まずは、鉢植えで育てましょう。
初心者におすすめのハーブ⑤タイム
学名 | Thymus |
分類 | シソ科イブキジャコウソウ属 |
種類 | 木本性 |
原産地 | ヨーロッパ、北アメリカ、アジアなど |
タイムは、シソ科イブキジャコウソウ属に属する植物の総称で、葉っぱが食べられるハーブです。日本では、タイムと呼ばれたときはコモンタイムのことを指します。タイムは、種類ごとで匂いが違うのが特徴です。
育てやすい理由
タイムは寒さに強く、氷点下以下までは根も耐えるため、育てやすいハーブです。タイムが好む日当たりと風通しのよい場所で育てれば、手間をかけずに大きくなります。また、タイムは病害虫が少ないのも育てやすい理由です。
タイムの種類
タイムは主に2種類に分けられます。コモンタイムなど茎が立つものと、イブキジャコウソウなどの匍匐するものです。イブキジャコウソウは日本で野生化し、野草として生えていることもあります。使う用途によって、どちらのタイムを使うのか決めましょう。
種類①コモンタイム
「コモンタイム」 ポット直径9cm 【4ポットセット】
参考価格: 1,496円
コモンタイムは直立に伸びるタイムです。肉の臭い消しなどに使われます。タイムの中では一般的で、スーパーなどでも販売されてる種類です。
育てやすさ | ★★★★ |
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タイプ | 木本性 |
種類②イブキジャコウソウ
タイムの育て方
タイムは日当たりと風通しがよく、乾燥しているところを好みます。比較的寒さにもよく耐えるため、地域によっては、防寒は必要ありません。乾燥したところを好むため、水やりは多湿にならないように注意しましょう。
ボタニ子
タイムは、種類によっては日本に自生しているので日本の気候によくあいます。
栽培の注意点
タイムは暑さに強いため、家庭菜園初心者の方にもおすすめのハーブです。地植えで育てる場合は、水やりや施肥が必要ないこともあるほど丈夫です。しかし、暑さに強いものの、高温多湿には弱いです。また、タイムは剪定をしないと根元が木質化することがあるため注意しましょう。
冬越しと夏越し
タイムは寒さに強いハーブで、特別な冬越しは必要ありません。湿気には弱いでため、夏越しの際は剪定し、風通しをよくしましょう。また、剪定以外で多湿を防ぐには、適度な水やりと早めの花がらつみ、定期的な植え替えも重要です。
ハーブ栽培にチャレンジしてみよう
花が美しいもの、匂いがよいものなどハーブにはたくさんの種類があります。観賞するだけでなく、食べられるという点がハーブの大きな魅力です。たくさんのハーブを育てて、食卓を明るく彩りましょう。
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大きく育ったローズマリーは、根の数が少なくなり、植え替えを嫌います。なるべく根に触れずに植え替えましょう。