モグラとは
モグラはトガリネズミ形目モグラ科に属する種類の総称です。土のなかにトンネルを掘り、1年の大半をそのなかで生活します。日本に生息しているモグラは4属7種で、日本固有種です。昔は地上で暮らしていたとされますが、土のなかでの生活が続いたため、穴掘りをしやすい体形になりました。また、嗅覚・臭覚が発達していてにおいや物音に敏感です。視覚がほとんどないので、においと物音を頼りに生活しています。
特徴
- 鼻がとがっている
- 爪は長い
- 前足が横を向いている
- 胴体はくびれがない
- 全身が細かい毛におおわれている
巣の構成
モグラの巣は木の根や丘の下にあり、雨や風をしのげます。巣のなかはエサを蓄える部屋や水を飲む部屋、敵から身をかくす部屋などに分かれています。巣のなかの部屋を行き来するためのトンネルには本道と支路があり、見分け方は簡単です。
本道と支路の見分け方
- トンネルを踏みつけてみる
- しばらくして、トンネルが修復していれば本道
モグラ塚
モグラ塚とは、モグラがトンネルを掘ったときに捨てた土の塊のことです。盛りあがっている土があればモグラがいる可能性が非常に高く、庭や畑、家庭菜園に被害がでることも多くあります。
エサ
モグラは畑のなかのミミズや、コガネムシ、カブトムシの幼虫、ケラ、クモ、ムカデ、カエル、カタツムリをエサにします。特にミミズを好み、1日に食べる量は体重の半分以上です。
好む土壌
モグラの好む土壌は河川地域の堤防、牧草地や畑など湿っていて柔らかい場所です。硬い土壌のなかに巣を作って住みつくことはあまりありません。
田んぼや用水路でも目撃
モグラは、普段は土のなかで生活をしますが、泳ぎも得意です。水のなかでエサをとったり移動したりするので、田んぼや用水路でも目撃されます。
モグラの対策・退治方法
モグラがすでに庭にいる場合は、はやめに退治しましょう。害虫駆除の業者に頼む方法もありますが、すぐに対応してもらえない場合もあるようです。薬を使用したものや音を出すものなど、店頭や通販でさまざまな退治グッズを購入できますよ。
対策・退治方法①においで追い払う
モグラの発達した嗅覚を利用して、苦手なにおいを放ち退治しましょう。通販や店頭で購入できるモグラ忌避剤には、地面に置くタイプや穴に直接スプレーするタイプなど、さまざまな種類の薬があります。場所や環境に応じて選びましょう。また、ニンニクやニラのにおいも嫌うため、薬とあわせて畑や家庭菜園に植えるのもおすすめです。
メリット
モグラをにおいで追い出す際のメリットは、いろいろなタイプの忌避剤が選べることです。豊富な種類が揃っているので、どのような場所でも対応できます。
デメリット
モグラをにおいで追いだす際のデメリットは、効果が一時的という点です。ほとんどの商品には使用期限があります。定期的に購入する必要があるので、コストもかかってしまいます。
対策・退治方法②音を出して追い払う
モグラは聴覚が非常に発達しているので、モグラが嫌いな音波をだして追いだします。ソーラー式の土に差し込むタイプの商品が多いので、日当たりのよい場所に挿して使いましょう。モグラ塚の本道近くに差し込むとより効果的です。人間の耳には聞こえない音波をだすので手軽に試せます。
メリット
ソーラー式のメリットは、長時間効果を発揮できることです。また撃退できる範囲が比較的広く、一度取りつけたあとは放置しても問題ありません。手間がかからずに対策・退治できます。
デメリット
デメリットは、効果がでるまで約1週間~2週間かかることです。またモグラが逃げようとして動きが活発になる可能性があるため注意しましょう。時期によっては、雨や風で故障する場合があり、天候によっては引き抜かないといけません。
対策・退治方法③罠を仕掛けて捕獲する
モグラ対策には、土の中に罠を仕掛けて捕獲する方法もあります。嗅覚も鋭く人間のにおいに敏感なので、捕獲グッズに触るときはにおいがつかないように手袋をしましょう。
メリット
モグラを捕獲して退治するメリットは、確実にモグラ被害をなくせるということです。モグラがいつ罠にかかるかはわからないので、数日おきに確認しましょう。またエサのミミズを仕掛けておくと、モグラがかかりやすくなります。
デメリット
モグラを捕獲するデメリットは、グッズを取りつける位置が正確でなければ失敗する可能性があることと、捕獲までどのくらいの時間がかかるかわからないことです。また、土を一度掘り起こす必要があるので、手間がかかります。
ボタニ子
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