カメムシとはどんな虫?
洗濯物を取り込む際、臭い虫がついていたことはありませんか?その臭い虫は「カメムシ」と呼ばれる昆虫です。服についた臭いは、なかなかとれなくて困りますね。カメムシはいつから発生し、どこから入り込んだのか疑問に感じたこともあるでしょう。そこで今回は、カメムシに気をつけたい時期、洗濯物につく理由、洗濯物につかないようにする方法、効果的な対策グッズなどをくわしくご紹介します。
カメムシの特徴と生態
カメムシは、カメムシ目カメムシ亜目に属する昆虫の総称です。亀の甲羅のような形をしていることから、漢字では「亀虫」や「椿象」と書きます。刺激を受けると強烈な臭いを放つことが特徴です。寒い季節が苦手なため北海道以外の日本全国に生息しています。寒くなってくると暖かさを求めて、網戸のすき間や換気扇、エアコンのすき間などから家の中に入り込みます。
カメムシはいつから発生するの?
カメムシは春に繁殖し、夏に多くの卵を産み、1週間~10日ほどで孵化するため秋ごろになると大量発生します。種類によっては春と秋の年2回発生するカメムシもいます。寒い季節は冬眠しているため見かけることは少ないでしょう。気温が上がり始めた春になると動きだします。臭いを嫌う生き物が多いことから天敵が少なく、駆除をしなければ増え続ける厄介な虫です。
カメムシの臭いとは?
カメムシの悪臭成分は、ヘキセナールと呼ばれるアルデヒド類で、外部から刺激を受けると中脚と後脚の間にある臭腺から放ちます。いつも臭いを放っているわけではなく、触られて刺激を受けたり危険を感じた際に臭いを出して相手を退散させます。また、この臭いにはフェロモンが含まれているのが特徴です。フェロモンには仲間との意思疎通をする役目があり、危険を知らせるときにも臭いを放ちます。
カメムシが洗濯物につく理由
カメムシは、日当たりのよい暖かな場所と、白や薄い色、さらに光を好みます。カメムシが洗濯物にとまるのは、日に当たり温められた洗濯物にひっついて「ひなたぼっこ」をするためです。柔軟剤が効いたバスタオルやシーツ、ワイシャツなど白を多く使った洗濯物は、いい匂いがして柔らかいですね。ひなたぼっこには最適でしょう。
カメムシが洗濯物につく3つの条件
- 暖かな場所
- 白い色や薄い色の服
- 柔軟剤の匂いが好き
ボタニ子
次のページで、カメムシが洗濯物につかないようにする方法を7つ紹介します。