庭のたんぽぽを駆除しよう！上手な駆除方法やおすすめグッズを紹介！

たんぽぽは生命力も繁殖力も強い雑草です。綿毛の種子は時期を問わず発芽し、アスファルトや日かげでも成長します。また、たんぽぽの根は50cm〜1m以上にも及ぶものもあり、根が生きている限りは再生するため、駆除は困難を極めます。

たんぽぽには多くの種類があり、大きく分けると日本タンポポと、外来種の西洋タンポポです。日本タンポポは、ほかの株の花粉を虫が運んでくることにより受粉し種を作ります。つまり、日本タンポポが増えるのは、ほかの株が開花していて、虫がいる春のみです。一方、外来の西洋タンポポは受粉をせずに種子を作れるため、環境条件や季節にかかわらず増えていきます。

たんぽぽは、ほかの雑草と一緒に5月に大掛かりな除草を行うのがおすすめです。外来種の西洋タンポポはいつでも開花の可能性があり、多発するのは4〜6月です。また、多くの雑草は7〜8月の強い日差しの時期に光合成を活発化させ、種子をばらまきます。たんぽぽの駆除には、ほかの雑草が生育旺盛になる前の5月にまとめて行うとよいでしょう。

6月の梅雨の時期は作業がしづらいだけでなく、除草剤の使用後にすぐに雨が降り、除草剤が流れてしまうこともあります。また真夏も使用した除草剤が蒸発してしまったり、暑さで熱中症の危険があったりと除草に不向きです。5月に雑草を駆除し庭をきれいにすれば、その後たんぽぽが生えたときにも発見しやすく、すぐに処置できます。

土中にしっかりとはった太く長い根を、全て取り除くか枯らしてしまうのが駆除のポイントです。たんぽぽは少しでも根が残っているとすぐに再生します。さらに多年草のため、株自体も何年も生き続けます。しっかりと根を取り切ることが大切です。

たんぽぽは多年草の雑草です。多年草は名前のとおり、同じ株が何年も生存可能です。冬になり枯れたように見えても、多年草の根は土の中で生きています。深い根を駆除しない限りは、冬を越し、春になるとまた地上に生え出る、というサイクルを繰り返します。多くの多年草の雑草と同様、根を根絶する駆除方法が望ましいのです。

根を確実に枯らすには、除草剤を使うのが効果的です。ほかの植物のそばや芝生の上に生えたときは、除草剤の使用に工夫が必要になります。また、小さな子どもやペットがいるなど、除草剤以外の駆除方法がよい場合もあるため、状況にあわせて選びましょう。

除草剤は高い除草効果が得られ大変有効な駆除方法ですが、注意点もあります。説明書には、使用時の天候や、希釈の方法、除草剤使用区域への立ち入りなど、安全に使用するための注意事項が詳しく書いてあります。説明書の注意事項をしっかり確認して、安全に気を配りながら作業しましょう。

除草剤には「選択性」と「非選択性」があります。特定の植物にしか作用しない選択性の除草剤を使う場合、「たんぽぽ」もしくは「多年性広葉雑草」に効果があると明記されているものを選びましょう。非選択性は、ほぼすべての草を枯らします。強い効果がある一方、たんぽぽ以外の草花や植樹も枯らしてしまいます。

「非選択性」の除草剤でたんぽぽを駆除するとき、枯らしたくない植物がそばにあるなら、移動させる、ビニールシートで覆うなどの対策が必要です。また芝生の上のたんぽぽの除草に、「非選択性」の除草剤は不向きのため、選択性の除草剤を使いましょう。