化粧砂利とは
化粧砂利は、花壇・庭、外構を含めたエクステリアの美観を高めるため、装飾として使われる美しい敷砂利のことです。大きさや形、色合いなどによって種類も豊富にあり、ガーデニング用の砂利として様々な場所に活用されています。
化粧砂利の種類
最近ではカラーバリエーションの豊富な、様々なタイプの化粧砂利が出ていますので、いくつか種類をあげてみます(①玉石、②角石、③高級石)。砂利のサイズも何段階かに分類されていますので、種類や特徴を知って、思い描いた庭のイメージに合う化粧砂利を選びましょう。ホームセンターなどの店頭では種類も限られてきますので、大まかなタイプを知っておき、インターネットなどで好みの商品を選ぶのもおすすめです。
①玉石タイプの化粧砂利
天然石の色合いを生かし、角の無い丸みのある小石を集めたもので、表面に光沢がある玉石の化粧砂利です。防草・水はけの改善・猫除け効果もあります。小さなお子さんの居る家では転んでも怪我がしにくいので安心です。ガーデニングによく使われ、オシャレな雰囲気をつくる効果があります。
白玉砂利
美しい白玉石の砂利です。石灰岩を砕いて加工した低価格の玉石から天然大理石の玉石まで、種類も豊富にあります。清潔感・高級感があり、どんな庭にも合わせやすいのが魅力です。植栽とのコントラストを高めてくれますので、草木の色が映え、エクステリア全体の雰囲気を上品に演出してくれます。
赤玉砂利
洋風の庭や花壇、外構をおしゃれに演出する赤玉砂利
赤みがかった色合いの、小石の玉石が集まった化粧砂利です。レンガや木材と良くなじみ、洋風のエクステリアをおしゃれに引き立てます。乾燥している時はあずき色に近く、濡れると艶のあるワインレッドになって雰囲気が変わります。
青玉砂利
爽やかなブルーの落ち着いた色合いで、和風、洋風を問わず、どんなテイストの庭にも合ます。乾いた状態では淡い青緑色、濡れた状態では濃い青色になります。夏だとより涼しい庭の印象になります。
五色玉砂利
砂利に含まれる小石の色は、白、若菜、茜、柑子(こうし)、納戸(なんど)という5色で、華やかな美しさがあります。和風の庭によく使われる玉石タイプの砂利です。外構のアクセントとして部分的な敷き方をすると、どんな庭でもおしゃれで垢抜けた印象になります。
②角石タイプの化粧砂利
天然石を砕いて角を残した状態の小石を集めた化粧砂利です。玉石タイプ同様、防草、水はけ、猫除け効果に加え、踏みしめると大きな音が出るので、防犯効果があります。
ピンクチップ
角石タイプのピンク色の小石からなる化粧砂利です。庭の通路やちょっとした隙間スペースに敷き詰めたり、花壇に敷いたりと、いろんな場所に活用できます。落ち着いた色合いなので、柔らかく優しい印象になります。可愛いらしくオシャレなを印象を作るガーデニングにもおすすめです。
エメラルドロック
石英石を砕いた青や緑の色合いが濃い化粧砂利です。透明感があり、清々しい美しさがあります。乾いた状態では青色に近いです。濡れるほどにエメラルドグリーンが濃くなり神秘的な雰囲気を醸し出します。
ホワイトロック
大理石をを砕いた尖がりのある白い小石の化粧砂利です。断面に光が当たると、キラリと反射して輝きを増し、庭があっという間に明るい雰囲気になります。
チョコレートロック
焦げ茶色の角のある小石でできた化粧砂利です。凝灰岩を砕いて作った砂利です。濡れるといっそう色が濃くなり、角ばったところも美味しそうなチョコレートに見えてきます。土の色とも馴染み、上品な印象を作ります。
③番外編 高級化粧砂利
金華砂利
造園・エクステリア関係のプロが高級庭園づくりに愛用する化粧砂利です。高価なので庭全体に敷き詰めることはあまりありませんが、黄色の小石の粒がキラリと黄金のような輝きを放つ様は、庭の高級感をぐっと増してくれます。和風の庭に加えアジアンテイストの庭づくりにも向いています。部分的にでも敷いて楽しんでみたい化粧砂利です。
新那智黒石(磨き)
和風の庭に合う黒色で光沢のある高級玉砂利です。洋風の庭に敷くとモダンな雰囲気になります。濡れた時は深い漆黒色になって輝きが増し、いっそう美しい庭の表情を楽しめます。アジアンテイストのエキゾチックな庭づくりにもおすすめの高級化粧砂利です。
化粧砂利の敷き方
エクステリアの外構部にある花壇や庭に化粧砂利を敷くには、いくつかの手順や注意点があります。駐車場への敷き方とは違ってきます。美しくおしゃれな外観に仕上げるためにも正しい敷き方を知っておきましょう。
必要な砂利の量の計算
まずは、どのくらいの量の化粧砂利が必要なのか計算して出さなければなりません。花壇や庭などの敷きたい外構部分のだいたいの面積を先に計測しておきます。
計算の仕方
砂利は厚み3cm~5cmに敷くのが一般的で、1㎡あたり1cmの厚さだと20kg(10ℓ)必要です。決めた厚さが3cmなら、1㎡あたり60kg(30ℓ)になります。計算した面積(㎡)×60kg(30ℓ)という計算の仕方になります。
下地作り
雑草や石を除去し、踏み固めたり、ローラーなどを使ったりして地面を締め固めて平らにします。こういった下地作りの作業をすることで、砂利の上を歩いても砂利が沈んだり、地面に埋もれたりしなくなります。
雑草対策
そのまま砂利を敷くと砂利の隙間から雑草が生えてきます。砂利を敷く前に防草シートを敷いて対策します。防草シートを敷くときはピンなどで止めてシワや隙間などをつくらないように注意します。長持ちさせるためには耐久性に優れたシートがおすすめです。
仕上げ
砂利をばらまいて敷き、ならします。防草シートがしっかりと隠れるように均一な敷き方をするように気を付けます。
化粧砂利を敷いた施工例
エクステリアの大部分を占める庭全体に化粧砂利を敷くと,統一感が生まれ一気におしゃれな雰囲気を作りますが、一度敷いてしまうとやり直しも大変で費用もかかります。施工例を参考にしながら後悔しない敷き方をしたいものです。花壇などに部分的に敷いてアクセントのある表情を作るのもおすすめです。いくつかの施工例を見てみましょう。
施工例1
レンガで丸く囲んだ花壇周りに白い化粧砂利を敷き詰めた施工例です。植栽とのコントラストがより際立ち、色彩が鮮やかになって、華やかでおしゃれなエクステリアになっています。
施工例2
レンガを敷いた通路の両脇に赤茶系の化粧砂利を敷いて、外構をスタイリッシュな雰囲気に仕上げています。植栽の緑や花壇の囲みの円筒ブロックともよくマッチしています。DIYガーデニングの成功した施工例と言えそうです。
施工例3
和風の細長い外構アプローチですが、飛び石周りに明るい色の化粧砂利を敷いたことで、垣根の竹の色や風合い、植栽の木々の緑がより美しく際立っています。
施工例4
和風の庭全体にブルー系の化粧砂利を敷き詰めることで、周りの植栽がより引き立ち、開放感があります。清々しく美しい和のエクステリアの一例です。洋風ガーデニングに取り入れて敷いても、素敵なおしゃれ空間が作れます。
まとめ
最近は洋風の住宅が多いためか、家屋だけでなく、家周りの花壇・庭・外構などのエクステリアをおしゃれに保ちたいという欲求が高まっているようです。近年類を見ない、空前のガーデニングブームで、植物を育てるだけでなく、ガーデニング用資材を使った美しい庭づくりもさかんです。
化粧砂利は優れたアイテム!
そんななか、化粧砂利はトータルビューティーを目指すガーデニング需要に見事に応える優れたアイテムです。ぜひ希望するイメージに合わせて選び、素敵な敷き方で庭を彩ってみてはいかがでしょうか。
光沢もあり庭が明るくなる白玉砂利