庭に植えてはいけないグランドカバー5選!管理が大変で手間のかかる植物は?

庭に植えてはいけないグランドカバー5選!管理が大変で手間のかかる植物は?

グランドカバーを植えると庭がおしゃれになり、管理も楽になります。しかしなかには植えると余計な手間がかかってしまう、植えてはいけない植物もあります。グランドカバーには植えてはいけない植物を5種類、理由を交えて見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.グランドカバーとは
  2. 2.植えてはいけないグランドカバー5選
  3. 3.グランドカバーはよく考えて植えよう

グランドカバーとは

出典:写真AC

グランドカバーはその名のとおり、グランド(地面)をカバー(覆う)する植物で、別名でグリーンカバーやカバープランツとも呼ばれます。グランドカバーを植えることで雑草や土埃の抑制になり、管理が楽になったり、見栄えがよくなったりするメリットがあります。古くは芝生が利用されていましたが、よりカラフルでおしゃれな庭づくりのために、さまざまな植物が利用されるようになりました。

グランドカバーに利用される植物

グランドカバーに利用される植物は、幅広い環境で育ち、踏まれても再生する生命力の強い植物が多いです。しかし、生命力が強すぎるがゆえに庭を覆いつくしてしまったり、管理が行き届かなくなってしまったりすることもあります。一度植えてしまうと簡単に植え直しができないので、植えた後の管理方法を含めて十分に検討する必要があります。

植えてはいけないグランドカバー5選

植えてはいけないグランドカバー①ワイヤープランツ

学名 Muehlenbeckia
科属 タデ科ミューレンベッキア属
形態 低木

ワイヤープランツは名前のとおり、ワイヤーのような細い茎に、ハート形の小さな葉をつける植物です。見た目のかわいさから、鉢植えや寄せ植え、グランドカバーとしても人気があります。日向、日陰のどちらでも生育し、非常に丈夫で育てやすい植物です。

植えてはいけない理由

ワイヤープランツは水平方向だけでなく、垂直方向にも成長していきます。そのため地面だけでなく、ほかの樹木や壁、オブジェなどに絡まるように覆ってしまいます。何もない平らな場所であれば問題ありませんが、人工物やほかの植物がある場所では特に注意が必要です。また成長が早く、ほかの植物の成長を妨げてしまう恐れがあります。

植えてはいけないグランドカバー②ヒメイワダレソウ

学名 Phyla canescens
科属 クマツヅラ科イワダレソウ属
形態 多年草

ヒメイワダレソウは草丈5cm程度で、地を這うように成長する直物です。日陰でもよく育ち、踏まれても立ち上がるほど生命力が強いので、日陰のグランドカバーとして人気があります。初夏に数mmのピンク色の花を咲かせ、そのかわいらしい姿も人気の理由です。

植えてはいけない理由

ヒメイワダレソウは、その繁殖力の強さからオーストラリアでは栽培が規制されているほどです。繁殖力の強いヒメイワダレソウは、ちぎれた茎だけでも再生します。そのためちぎれた茎が風で飛んだり、手入れのために刈り取った茎をほかの場所に落としたりしただけで、新たな場所に根付いてしまいます。万が一予定していない場所に根付いてしまった場合は、早めに抜き取りましょう。

植えてはいけないグランドカバー③ツルニチニチソウ

学名 Vinca major
科属 キョウチクトウ科/ ツルニチニチソウ属
形態 亜低木

ツルニチニチソウは、ツル性の植物で地面や岩場を覆うように成長する植物です。どんな環境でも育つ強健種で、非常に育てやすくハンギングプランツやグランドカバーとして利用されます。ガーデニングでは特に斑入りの個体が人気で、品種によって斑の色や入り方が違うのが特徴です。

植えてはいけない理由

ツルニチニチソウは非常に繁殖力が強く、定期的に手入れができないとあっという間に地面を覆いつくしてしまいます。またツル性のため、地面だけでなくほかの樹木や壁なども覆いつくすように成長します。ツルの各節から根が出て根付くので、一度根付いてしまうと駆除するのが大変です。また人工物から無理にはがすと素材が傷つくこともあるので注意が必要です。

植えてはいけないグランドカバー④カタバミ

学名 Oxalis corniculata
科属 カタバミ科カタバミ属
形態 多年草

カタバミはもともと野草ですが、園芸用に改良された品種が流通しています。3つのハート形の葉を持ち、クローバーに似ているので、かわいらしい見た目から人気のある植物です。

植えてはいけない理由

カタバミは非常に繁殖力が強く、種子と地下茎で増えます。地下茎は地中深くに張り巡らされ、駆除しようと抜いても一部が地中に残りそこから再生してしまいます。そのため、一度根付いてしまうと根絶するのが困難とされているので、植える前に場所をきちんと検討してください。

植えてはいけないグランドカバー⑤ドクダミ

学名 Houttuynia cordata
科属 ドクダミ科ドクダミ属
形態 多年草

ドクダミはもともと、茶や生薬としても利用されていた野草です。近年では斑入りなどの園芸種が流通し、ガーデニングでも人気があります。耐陰性が強く湿った場所を好み、ほかの植物が育ちにくい場所でも育つので、グランドカバーとして利用されることも多くあります。

植えてはいけない理由

ドクダミは地下茎で育つので、思いがけない場所から出芽するなどコントロールがし辛い植物です。一度植えてしまうと、駆除をしても地下茎が地中に残され、なかなか根絶できなくなってしまいます。また斑入りの品種はカラフルできれいですが、先祖返りすることも多く、いつの間にか色味のない庭になってしまうので注意が必要です。

グランドカバーはよく考えて植えよう

グランドカバーを植えることで、庭の管理が楽になり、見た目もよくなります。しかし間違った植物選びをするとかえって手間がかかったり、景観を壊したりしてしまいます。グランドカバーを植える前にはその植物の特性を理解し、しっかりと考えてから植えましょう。自宅の庭の環境にあった植物を植えて、おしゃれな庭づくりを楽しんでください。

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手入れ不要なグランドカバー15選!手間いらずで管理が簡単な植物は?
庭を美しく見せるために、グランドカバーは必要不可欠です。手入れが簡単で、雑草よりも強い常緑の植物が望まれます。この記事では、理想的なカバープランツを紹介します。手入れが簡単、手間いらずな植物で、おしゃれなグランドカバーを目指しましょう。
YUJI
ライター

YUJI

多肉植物や塊根植物が大好きです。最近では無農薬での野菜作りにもはまってます!

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