12月9日の誕生花は?
12月9日の誕生花は「スイートピー(ピンク)」
イタリア・シチリア島で発見された可憐な花、スイートピー(ピンク色)が12月9日(12/9)の誕生花です。原種は紫色のものしかなく、花よりも香りを楽しんでいたそうですよ。19世紀に入るとイギリスやアメリカで品種改良が進み、多数の園芸品種が開発されました。日本での栽培は、大正時代の東京が始まりです。切り花として多く流通しているのは春咲きの品種ですが、品種によって、夏や冬でも開花します。
名前 | スイートピー |
別名 | ジャコウエンドウ(麝香豌豆) |
園芸分類・形態 | 草花・一年草または宿根草 |
原産地 | イタリア |
開花の時期 | 4月~6月 ※品種によって異なる |
花の色 | ピンク、白、赤、紫、オレンジ |
暑さ / 寒さ | 弱い / 普通~やや弱い |
特徴 | つる性、香りがある |
スイートピーの特徴3選
特徴①性質にちなんだ名前
スイートピー(sweet pea)という名前は、英語で「甘い香りのエンドウ」という意味です。やわらかな芳香にちなんだ、シンプルなネーミングですね。和名も同じく香りを由来とするものばかりで、「ジャコウエンドウ(麝香豌豆)」「カオリエンドウ(香豌豆)」「ジャコウレンリソウ(麝香連理草)」などと呼ばれていますよ。
特徴②ギフトにぴったりの花言葉
スイートピーは「門出」「永遠の喜び」「優しい思い出」といった花言葉を持ちます。花びらの形がひらひらと舞う蝶のように見えることや、花の出回る3月~4月が卒業・入学シーズンであることから、旅立ちや節目のイメージがあるのでしょう。華やかな色合いと甘い香りのスイートピーは、お祝いのギフトにぴったりですよ。
特徴③花言葉は色別のものも
スイートピーは前述の花言葉のほか、花色ごとにも花言葉がつけられています。今日の誕生花であるピンクのスイートピーは、色の印象にリンクした「繊細」「優美」という花言葉です。また、ウェディングブーケにも人気の白いスイートピーには「ほのかな喜び」、明るい黄色のスイートピーには「判断力」という花言葉がありますよ。いずれもポジティブなフレーズばかりなので、相手の好きな色を選んでプレゼントするのもいいですね。
スイートピーの育て方
スイートピーは丈夫で育てやすく、ガーデニング初心者でも簡単に花を咲かせられます。秋に種まきを行えば、春の訪れとともにパステルカラーの花が庭を彩ってくれますよ。花壇や鉢に植えるほか、つる性という特徴をいかして、ガーデンアーチやトレリスを使うのも素敵です。風景に立体感や高さが出て、ぐっとゴージャスな印象になります。
育て方①栽培環境
スイートピーは連作を嫌います。前年にマメ科の植物を植えていない場所を選んで植え付けましょう。日当たりと風通し、水はけのよさもポイントです。また酸性土壌を苦手とするため、苦土石灰や腐葉土、堆肥などをすき込むと安心ですよ。根が深く張る植物なので、用土は深く耕しておきましょう。
育て方②水やり・肥料
スイートピーはやや乾かし気味に管理します。土の表面を観察し、しっかりと乾いてから水を与えましょう。肥料は庭植え・鉢植えともに、元肥として緩効性化成肥料を施します。追肥は月に1回のペースで、同じく緩効性化成肥料を置き肥してください。チッ素分が少なく、リン酸分の多い肥料を選ぶと、発育がよくなりますよ。
育て方③植え付け・植え替え
スイートピーのポット苗は、購入したらすぐに植え付けを行います。種まきから始める場合は、9月下旬~11月下旬にまくといいでしょう。つるで絡みつきながら成長するので、フェンスやネットなどのつるを誘引できる場所に植え付けるといいですよ。一年草の品種は、植え替えの必要はありません。
育て方④花がら摘み
スイートピーは開花が終わった花から、適宜摘み取っていきましょう。花後に種を形成するための栄養をほかの花芽に使わせるのが、多くの花を楽しむコツですよ。花色が褪せたり花弁がしおれたりした花から、花柄(かへい)の付け根で折ります。花がらをこまめに取り除くことで、通気性の改善と防虫の効果も期待できます。
12月9日の誕生花(スイートピー以外)
家紋や着物の柄などにも多く使われる「キク」と、実がスパイスとして有名な「クミン」も、スイートピーと同じ12月9日の誕生花です。それぞれの特徴や花言葉について、順番にご紹介します。どちらも美しい花とポジティブな花言葉を持っており、ギフトにもふさわしい植物ですよ。
12月9日の誕生花①キク
キクは日本人に馴染みのある花のひとつです。平安時代に中国から渡来して以来、観賞用として育てられ、多くの園芸品種が開発されました。花形や色のバリエーションが豊富なので、ギフトもさまざまな雰囲気に仕立てられますよ。全体に共通した花言葉は「高貴」「高潔」です。そのほか、「あなたを愛しています(赤色)」「真実(白色)」など、花色ごとにもつけられていますよ。
12月9日の誕生花②クミン
クミンはセリ科の一年草で、種子が「クミンシード」という香辛料としても知られています。特にインド料理には欠かせないスパイスで、カレーパウダーの主原料のひとつですよ。開花期は5月、白やピンクの小花をまとまって咲かせるようすが可憐で、鉢植えギフトにも人気があります。花言葉は「憂鬱をはらう」。スパイシーなイメージからつけられた、さわやかでポジティブなフレーズですね。
12月9日にゆかりのあるもの
最後は誕生石や記念日、この日に生まれた有名人など、12月9日にゆかりのあるものを見ていきましょう。今日が誕生日のジョン・ミルトンは、ルネサンス期のイギリスを代表する詩人です。代表作「失楽園」は、後世のイギリスの詩人たちに大きな影響を与えたといわれていますよ。
12月9日の誕生石
12月9日の誕生石は「スモーキー・クォーツ」です。日本では「煙水晶」とも呼ばれます。天然の放射線やアルミニウムイオンなどの影響で褐色や濃い茶色になった水晶のことで、古くから災難除けや必勝祈願などに効果のあるパワーストーンとして人気です。リングやピアスなどのアクセサリーは肌馴染みのいいカラーリングで、男性へのギフトにもぴったりですよ。
12月9日生まれの有名人
12月9日生まれの有名人は、以下のような人々です。星座はいて座、思い立ったらすぐ行動するタイプの人が多いといわれていますよ。
- ジョン・ミルトン(イギリスの詩人)
- 上村愛子さん(元スキーモーグル選手)
- 高橋一生さん(俳優)
12月9日の出来事・記念日
漱石忌
1916年12月9日は小説家・夏目漱石の忌日です。近代日本文学を代表する作家のひとりである漱石は、「吾輩は猫である」「坊ちゃん」「こゝろ」など多くの名作を残しました。1984年~2007年までは、千円紙幣の肖像にもなっていましたね。当て字や言葉遊びが好きで、「非道い(ひどい)」「浪漫(ロマン)」などの表記は、漱石が最初に使ったという説が有力です。
スイートピーで真心の伝わるギフトを
春の花の代表であるスイートピーは、女性からの人気も非常に高い花です。やわらかな色合いと蝶のように可憐な咲きぶりで、アレンジメントや花束を彩ります。夏咲きや冬咲きの品種も栽培されていて、生花店では季節を問わず扱っていますよ。「門出」「優しい思い出」「ほのかな喜び」などの花言葉も、真心を伝える贈りものにぴったりのフレーズばかりです。
出典:写真AC