1月5日の誕生花は?
1月5日の誕生花は「ユキワリソウ」
日本の北陸地方・東北地方を中心に自生する山野草のユキワリソウが、1月5日(1/5)の誕生花です。早春のまだ寒いうちから、ピンクや紫、白などの可憐な花を咲かせます。花弁に見える部分は萼(がく)片で、花弁がないのが特徴です。近年では園芸品種の開発も進んでいて、八重咲き品種も登場しています。
名前 | ユキワリソウ(雪割草) |
別名 | ミスミソウ(三角草) |
園芸分類・形態 | 山野草・多年草 |
原産地 | 日本(北陸・東北) |
開花の時期 | 2月~5月 |
花の色 | ピンク、白、赤、紫 |
暑さ / 寒さ | 普通 / 普通 |
特徴 | 常緑性 |
ユキワリソウの特徴2選
特徴①力強い性質にちなんだ名前
ユキワリソウは真冬~春にかけて開花する花です。降り積もる雪を割るように花茎を伸ばして花を咲かせるようすから、「雪割草」という名前がつけられました。寒さに負けない強さにちなんだ、素敵なネーミングですね。また学名の「ヒパティカ(Hepatica)」は、ラテン語の「hepaticus:肝臓」が語源です。これはユキワリソウの葉が、肝臓の形に似ていることにちなみます。
特徴②ひたむきな印象の花言葉
ユキワリソウの花言葉は「あなたを信じる」「期待」「はにかみや」「少年時代の希望」などです。厳しい冬の中で花を咲かせる姿や、雪の下から可憐な花をのぞかせるようすから連想された、ひたむきで素敵なメッセージですね。ギフトとして贈るときには、小さな鉢植えが適しています。鉢の色や素材を変えると、いろいろな雰囲気に仕立てられますよ。
ユキワリソウの育て方
ユキワリソウは日光がさしたときだけ花を開き、曇っていたり寒かったりするときには花を開かないという特徴があります。環境があえば1株から次々に花を咲かせるので、育て方のポイントを確実におさえて、美しい花を楽しみたいですね。「栽培環境」や「水やり」「植え付け」など、くわしい方法を順番に見ていきましょう。
育て方①栽培環境
ユキワリソウを庭植えで育てるときは、自生環境と同じ落葉樹の下が適しています。冬に凍結する地域では、落ち葉をかけて春までゆっくり眠らせましょう。鉢植えの場合も落葉樹林下に似た環境が理想です。春は明るく日当たりのいい場所で管理し、花が咲いたら涼しい場所に移します。そうすると、長く花を楽しむことが可能ですよ。開花後は明るい日陰や木漏れ日の下に移動させましょう。
育て方②水やり・肥料
ユキワリソウは多湿が苦手です。表土がしっかりと乾いたのを確認して、水を与えるようにしましょう。夏場は夜間、それ以外は朝が水やりに適した時間です。肥料は庭植え・鉢植えいずれの場合も、葉の展開するころから液体肥料を施します。梅雨明け~夏場は液体肥料を止め、秋になったら再開してくださいね。植え替え2週間後の置き肥や、開花後のお礼肥も効果的ですよ。
育て方③植え付け・植え替え
ユキワリソウは保水性のある土を好みます。鹿沼土と日光砂、軽石を配合した土がおすすめです。市販されている専用の培養土を使うのも便利でしょう。植え付け・植え替えはいずれも、春の開花後と秋の彼岸前後が適しています。葉や根の脱水・乾燥に注意して、作業後しばらくはたっぷりと水やりをしてくださいね。根詰まりの防止や株のリフレッシュを目的に、植え替えは2年に1回のペースで行うといいでしょう。
育て方④花がら摘み・古葉切り
花がら摘みは灰色かび病の予防のため、開花後に行います。種をつくりたい花だけを残し、花茎の元から切り取りましょう。散った花弁も取り除いて、株元を清潔に保つことが重要です。また、葉が展開しきったタイミングで、古葉切りも行います。傷んだ古い葉を株元から切り落とすことで、過湿や病気を防ぐことが可能ですよ。
1月5日の誕生花(ユキワリソウ以外)
ユキワリソウ以外にも、1月5日の誕生花はいくつもあります。ここではその中から、非常に多くの野生種を持つ「エリカ」と、控えめで優しい花姿が人気の「カスミソウ」の2種類について、特徴や花言葉をご紹介します。どちらも魅力的な花ですが、扱いやすさや花言葉の印象から、ギフトにするならカスミソウがおすすめですよ。
1月5日の誕生花①エリカ
エリカはヨーロッパの荒野に多く自生することから、イギリスでは「ヒース(Heath)」、ドイツでは「ハイデ(Heide)」という名前で呼ばれます。どちらも「荒野」という意味の単語です。開花時期は11月~4月で、品種によって異なります。花言葉の「孤独」「さみしさ」というフレーズも、もの悲しい雰囲気の荒野に花を咲かせるエリカのようすにちなんだものです。
1月5日の誕生花②カスミソウ
ふわふわの白い小花を散らしたようなカスミソウは、ブーケやアレンジメントなどのフラワーギフトで名脇役として活躍する花です。メインとして使われることは少ないものの、清楚でやわらかな雰囲気でほかの花を引き立ててくれますね。花言葉は「無邪気」「幸福」「感謝」など、どれもギフトにぴったりの素敵なフレーズです。またピンク色のカスミソウには、「感激」「切なる願い」という花言葉もつけられていますよ。
1月5日にゆかりのあるもの
最後は誕生石や記念日など、1月5日にゆかりのあるものを見ていきましょう。今日が誕生日の夏目漱石は、日本の純文学を代表する作家のひとりです。「吾輩は猫である」「坊ちゃん」「こゝろ」などの代表作は、学校の授業で扱われることもありますね。1984年~2007年の長きにわたって、千円紙幣の肖像になっていたことでも有名です。
1月5日の誕生石
1月5日の誕生石は「ジルコン」です。ケイ酸塩鉱物で、熱を加えることによってその色が変わります。加工によって白や黄緑、黄色などの色にできるため、アクセサリーとしての流通も多い宝石です。中でも白いジルコンはダイヤモンドによく似ていることから、ダイヤモンドの代用としても多く使われていますよ。女性へのギフトにも人気です。
1月5日生まれの有名人
1月5日生まれ(星座はやぎ座)の有名人には、以下のような人々がいます。映画監督の宮崎駿さんは、スタジオジブリ設立者として有名な人物です。「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」など、多くの名作を手がけました。
- 夏目漱石(小説家)
- 宮崎駿さん(アニメ作家、映画監督)
- 小池徹平さん(俳優)
1月5日の出来事・記念日
囲碁の日
1月5日は「囲碁の日」です。い(1)ご(5)の語呂合わせで、日本棋院が提唱しました。囲碁は2人で行うボードゲームの一種で、日本でも平安時代から親しまれています。近年ではインターネットを介して対戦する「ネット碁」も盛んです。「捨て石」や「布石」「定石」など、慣用句として一般に使われる囲碁用語もたくさんありますね。
ユキワリソウと春を迎えよう
ユキワリソウは本格的な春に先がけて花を咲かせる、健気で愛らしい山野草です。まるで妖精のようなその姿に魅了されたファンも多く、ユキワリソウを探しに旅をする人もいるほどです。色とりどりのユキワリソウが群生しているようすは、気持ちをほっと和らげてくれますね。生花店でも比較的手に入りやすい花なので、冬のガーデニングにもおすすめですよ。
出典:写真AC