3月24日の誕生花は?
3月24日の誕生花は「ポピー」
薄い和紙のような花びらが繊細な印象のポピーが、3月24日(3/24)の誕生花です。群生するポピーが風に揺られるようすはとても風情があり、満開の時期には各地の名所にたくさんの観光客が訪れます。丈夫で育てやすいことから、ガーデニングシーンでも人気の高い花ですよ。初めは下を向いているつぼみが、開花のときに持ち上がるのも素敵です。赤、白、ピンクに黄色など、花色もバリエーションに富んでいます。
名前 | ポピー |
別名 | ヒナゲシ(雛罌粟)、グビジンソウ(虞美人草) |
園芸分類・形態 | 草花・一年草 |
原産地 | ヨーロッパ中部 |
開花の時期 | 4月~7月 |
花の色 | 赤、白、ピンク、黄色 |
暑さ / 寒さ | 弱い / 強い |
特徴 | 開花期が長い |
ポピーの特徴2選
特徴①ラテン語にちなんだ名前
ポピーの属名「Papaver」は、ラテン語の「papa:粥」が語源です。これは幼児を眠らせるため、おかゆ(粥)に催眠作用のあるケシ属の乳汁を加えたことに由来しています。また「グビジンソウ(虞美人草)」とも呼ばれますが、こちらは中国の歴史が由来です。項羽と劉邦が戦ったとき、項羽の寵愛を受けていた虞美人という女性が自害します。傍らにこの花が咲いたため、グビジンソウという名前がつけられました。
特徴②花色ごとの花言葉
ポピー全体に共通する花言葉は、「思いやり」「恋の予感」「陽気で優しい」です。恋人はもちろん友人や家族にあてたものなど、幅広いギフトシーンに応用できます。また、赤と白のポピーにはそれぞれ花色ごとの花言葉もあります。赤が「なぐさめ」「感謝」、白が「眠り」「忘却」です。白いポピーが睡眠に関する花言葉なのは、前述のようにケシ属に睡眠作用があるとされているためですよ。
ポピーの育て方
育て方①栽培環境
ポピーは庭植え・鉢植えのどちらでも栽培が可能です。いずれも日当たりと水はけ、通気性のよい場所でのびのびと育てましょう。じめじめした場所は苦手なため、特に水はけには注意してくださいね。また、酸性土壌を嫌います。植え付けの前には苦土石灰を混ぜて、用土を中和しておくのもポイントですよ。ひとつひとつの花は数日でしおれてしまうため、終わった花はこまめに摘み取りましょう。
育て方②水やり・肥料
ポピーは土が乾いたら、その都度たっぷりと水やりをします。過湿は根腐れの原因となるため、水の与えすぎには注意してくださいね。庭植えの場合、ほとんど水やりは不要です。自然に降る雨に任せれば十分でしょう。肥料は元肥として緩効性化成肥料を施します。鉢植えはさらに追肥として、開花前に液体肥料を施すとよいですよ。多肥は株を軟弱にするため、少なめを心がけましょう。
育て方③植え付け・植え替え
ポピーの栽培には、水はけのよさが肝心です。ガーデニング初心者の場合は、市販されている草花用培養土を使うのが安心ですよ。自分で配合する場合には、赤玉土と腐葉土に、苦土石灰を混ぜこみます。種から育てた苗や購入したポット苗は、秋か春に根鉢を崩さず植え付けます。株間は20cmを目安にしてくださいね。一年草として扱うため、基本的には植え替えはしません。
3月24日の誕生花(ポピー以外)
ポピー以外にも、3月24日の誕生花は複数あります。ここではその中から、おくゆかしい花姿で日本人にも馴染み深い「スミレ(白色)」と、あざやかな黄色が印象的な「ハナビシソウ」について、特徴や花言葉を見ていきましょう。どちらも素朴な美しさが魅力の、ギフトにぴったりの花ですよ。ちなみに「グラジオラス」や「ハゴロモジャスミン」も、3月24日の誕生花です。
3月24日の誕生花①白いスミレ
日本の至るところに自生する春の野花、スミレ(白色)も3月24日の誕生花です。類似や近縁種も多く存在し、一般的にはそれらを区別せずスミレと総称しています。花言葉は「あどけない恋」「無邪気な恋」「純潔」「誠実」など、可憐で清楚な雰囲気のフレーズが並びました。ギフトは小さなバスケットに、紫色やピンク色などの小花と寄せ植えすると素敵ですよ。
3月24日の誕生花②ハナビシソウ
耐寒性一年草のハナビシソウ(花菱草)は、家紋の花菱に形が似ていることから名前がつきました。寒さに強く病気や害虫の心配も少ないため、初心者でも育てやすい草花です。花言葉は「私を拒絶しないで」「希望」「和解」など、願いをこめたフレーズが並びました。恋人はもちろん、友人や家族にも贈りたくなりますね。あざやかな黄色を束ねたブーケやアレンジメントは、ナチュラルな雰囲気でとても素敵です。
3月24日にゆかりのあるもの
最後は誕生石や記念日など、誕生花以外の「3月24日にゆかりのあるもの」を見ていきましょう。今日が誕生日のハリー・フーディーニは、ハンガリー出身のユダヤ人です。アメリカで「もっとも有名な奇術師」として名を馳せ、現代まで語り継がれています。特に脱出術が得意であったことから、「脱出王」の異名でも知られる人物ですよ。
3月24日の誕生石
3月24日の誕生石は「グリーンアベンチュリン・クォーツ」です。まるで森林のようなおだやかなグリーンが美しい宝石で、眺めているとリラックスした気持ちになれるでしょう。ほかの石との相性もよく、ピアスやネックレスなどのアクセサリーにもよく使われていますよ。肌馴染みのよい色合いで、女性へのギフトにもおすすめです。
3月24日生まれの有名人
3月24日生まれの有名人には、以下のような人々がいます。星座はおひつじ座、自分に自信があり、行動力がある人が多いとされていますよ。失敗を恐れず挑戦する、とても前向きな性格です。
- ハリー・フーディーニ(ハンガリーの奇術師)
- スティーブ・マックイーン(アメリカの俳優)
- 綾瀬はるかさん(女優)
3月24日の出来事・記念日
マネキン記念日
3月24日は「マネキン記念日」です。1928年、上野公園で開かれた大礼記念国産振興東京博覧会で、高島屋呉服店が日本初のマネキンガールを登場させたことにちなみます。マネキンガールとはその店で販売している洋服を着用して接客する女性店員のことで、「ハウスマヌカン」とも呼ばれます。「招く金」に通じるということで、げんを担いでマネキンという名前を使いました。
檸檬忌
3月24日は作家・梶井基次郎(かじい もとじろう)の命日でもあります。代表作である短編小説「檸檬」にちなんで、通称は「檸檬忌」です。文壇に認められてすぐ、わずか31歳という若さで亡くなった基次郎の作品は、死後だんだんと評価を高めていったといわれます。川端康成や三島由紀夫、井伏鱒二に開高健などの多くの作家たちに称賛された、早逝の天才でした。
ナチュラルガーデンにはポピーがおすすめ
ポピーは細い花茎の先にやわらかな花を咲かせる美しい花です。たくさんのポピーが一斉に風にそよぐようすは、目を奪われるでしょう。管理されたポピー畑が観光地となっている地域もありますね。また、種から苗にするのはやや難しいものの、植え付けたあとは手がかからないのもポピーの魅力です。繁殖力が旺盛なので、日当たりや通気性などの条件さえあえば、こぼれ種でもよく増えますよ。
出典:写真AC