センリョウ(千両)とは?特徴や花言葉をご紹介!万両との関係は?

センリョウ(千両)とは?特徴や花言葉をご紹介!万両との関係は?

お正月にかかせない縁起物、センリョウ(千両)。赤い実が印象的な植物で、花言葉もそれにちなんでつけられています。よく似た木、マンリョウ(万両)とは?さらに、百両、十両、一両まである?そんなセンリョウ(千両)を詳しく紹介します。

記事の目次

  1. 1.センリョウ(千両)の特徴
  2. 2.センリョウ(千両)の花言葉
  3. 3.センリョウの誕生花
  4. 4.センリョウとマンリョウの関係
  5. 5.百両、十両、一両もある?
  6. 6.まとめ

センリョウ(千両)の特徴

センリョウ(千両)とは?

Photo by yamatsu

お正月飾りになくてはならない存在

赤い実をたくさんつける常緑小低木で、お正月の縁起物です。ギザギザな形をした葉っぱは1年中枯れることがなく、冬に実をつけます。小さな白い花を夏に咲かせますが、あまり目立たないのと、赤い実が印象的な植物の為、見過ごされがちです。地下茎から毎年新しい茎が出て株が広がるので、切り花としても人気です。実が黄色のキミノセンリョウという種類もありますが、赤い実に比べて実の数が少ないのが特徴です。

庭木として

出典:写真AC​​​​​​

センリョウは、昔から日本の庭木として愛されてきた木です。瓦屋根など和風のお庭や、お寺に植えられているのを見かけたことがないでしょうか。直射日光を避けた半日陰で成長するので、鉢植えでも育てれます。

センリョウ(千両)の基本情報

出典:写真AC

※写真はキミノセンリョウです。

分類 センリョウ科センリョウ属
学名 Sarcandra glabra
和名 千両、仙蓼
別名 草珊瑚(クササンゴ)、仙蓼花(センリョウカ)
仙霊草(センレイソウ)、竹節草(タケフシソウ)
英名 Japanese Sarcandra
開花時期 7〜8月  実10〜2月
樹高 50〜100cm  常緑小低木
原産地 日本、朝鮮半島南部、台湾、
中国、インド、マレーシア

センリョウの名前の由来

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千金に値する美しさ

センリョウはもともと、仙蓼(センリョウ)と呼ばれていましたが、江戸時代、千両(センリョウ)へと変わりました。その由来は、同じ赤い実をつける縁起のいいマンリョウ(万両)に似ていて、それよりは実が少なかったので、千両となったという説です。あとは、葉の形が小判に似ているからという説、赤い実の美しさが百金にも勝るから千両と名付けられたという説があります。

珊瑚のような美しさ(※写真:珊瑚)

センリョウの別名はクササンゴ(草珊瑚)です。赤い実が珊瑚のように美しい姿からその名前がつけられました。

千両とは?

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江戸時代の大金

千両とは、江戸時代のお金で大金のことです。千両箱、千両役者という言葉を聞いたことがないでしょうか。江戸時代にどちらも大金を表す言葉として使われていました。ちなみに、千両を今の時代のお金で表すと、1億円以上といわれています。

大根役者は千両役者の対語

また、千両役者とは実力のある人気役者のことをそう呼んでいただけで、実際に千両稼いでいたわけではありませんでした。今でも馴染みのある大根役者とは、この千両役者の反対で、実力のない人のことを表し、江戸時代の歌舞伎の場で使われていた言葉です。

センリョウ(千両)の花言葉

出典:写真AC​​​​​​

たくさんの実がつく=豊かなイメージ

『富貴』
『富』
『恵まれた才能』
『利益』
『裕福』
『財産』
『可憐』

センリョウ(千両)の花言葉は、たくさんの実がつく姿から、豊かな印象を受けることが由来です。また、その小さくて丸い実からは、可憐の花言葉がつけられています。

センリョウの誕生花

センリョウの花

Photo by 阿橋花譜 KHQ Flower Guide

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センリョウとマンリョウの関係

センリョウによく似た木に、マンリョウがあります。どちらも赤い実をつけるお正月の縁起物、その違いをご紹介します。

マンリョウ(万両)とは?

出典:写真AC​​​​​​

写真:マンリョウ

千両をしのぐ美しさ

マンリョウの別名は、ヤブタチバナ(藪橘)です。また、英名のCoralberry(コーラルベリー)は、珊瑚色の実を表しています。その名前は、センリョウよりも実が美しく、量が多く見栄えすることが由来です。赤い実が印象的ですが、白や黄色の実の品種もあります。センリョウはセンリョウ科センリョウ属、マンリョウはヤブコウジ科ヤブコウジ属の為、別種です。

花言葉

マンリョウ(万両)の花言葉は、『寿ぎ』(ことほぎ)『慶祝』『金満家』で、どれもおめでたい言葉です。

センリョウとマンリョウの違い

Photo byjohnhain

実のつく場所が違う

木の象徴的存在、赤い実のつく場所が違います。センリョウは葉の上に実がつくのに対して、マンリョウは葉の下に実がつきます。名前の由来のように、マンリョウの方が実が多くつき、センリョウの実はマンリョウより小さいです。

センリョウ

マンリョウ

Photo by t-mizo

葉っぱの形が違う

葉っぱの形にも違いがあります。センリョウはギザギザとした形をしていますが、マンリョウは雲の絵を描く時のようなモコモコとした形をしています。

センリョウ

出典:写真AC​​​​​

マンリョウ

出典:写真AC​​​​​​

百両、十両、一両もある?

出典:写真AC​​​​​​

5つともお正月の縁起物

どれも赤い実をつける木です。実の量によって、名前がつけられていますが、別種です。

  • マンリョウ(万両)=ヤブタチバナ(藪橘)
  • センリョウ(千両)=センリョウカ(仙蓼花)
  • ヒャクリョウ(百両)=カラタチバナ(唐橘)
  • ジュウリョウ(十両)=ヤブコウジ(藪柑子)
  • イチリョウ(一両)=サンキライ(山帰来)

ヒャクリョウ(カラタチバナ)

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ジュウリョウ(ヤブコウジ)

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イチリョウ(サンキライ)

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クリスマスリースに使われる?

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サンキライ(山帰来)

クリスマスリースに使われているのは、サンキライです。サンキライ(山帰来)とは、「山に行って薬となるこの実をとって帰って来る」ことが名前の由来です。昔は、毒消しの薬として使われていました。サルトリイバラ(ユリ)科サンキライ属の木で、近くの植物にカギ状のトゲを使ってからみつくように伸びていくのが特徴です。少量の赤い実と、長く伸びるツルが、リースを作るのにピッタリですね。

まとめ

出典:写真AC​​​​​​

センリョウは、冬に赤い実をたくさんつけるのが印象的な植物です。切り花として、他の花と合わせてもいいし、これだけ生けても部屋が明るくなりますね。葉の上に実がなるのがセンリョウ、葉の下に実がなるのがマンリョウです。見かけた際には、どちらなのか見分けてみてくださいね。

RR16
ライター

RR16

花や木を見るのが好きです。花言葉や由来、それにまつわる神話など、花について深く知れることが楽しいです。

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