はじめに
新しく家を建てたときや、一から庭をつくり変えるときには、せっかくの機会として庭木にこだわってみませんか?新しい家や庭と共に、庭木とも長くつきあうことになります。それだけに、玄関前や庭の新しいシンボルツリーにふさわしい、おしゃれに映える庭木にはどのようなものがあるのか、気になる方も多いことでしょう。本記事では庭木のなかでも人気の高い代表種から、6種を選んでご紹介します。
シンボルツリーとして庭木を植えるときの選び方
庭木にはさまざまなタイプがありますが、ガーデニングでも植木は際立って目立つものです。植木を中心に仕上げた庭は、それだけでもバランスがよいおしゃれな庭にみえます。一方でどのような植木を中心にすえるかで、見栄えが全然違う庭になることも事実です。新調した庭や建てたばかりの家におしゃれな雰囲気を加える、シンボルツリーにおすすめの庭木の選び方を紹介します。
家の雰囲気にあわせてシンボルツリーを選ぶ
庭木を選ぶときには、その家に住む方の好みだけでなく、家の雰囲気にあっているかも重要です。家の壁の色やたたずまいはもちろん、家のどこに庭木を植えるかでもおすすめの植木は変わってきます。家の雰囲気にあった庭木の選び方とはどのようなものなのでしょうか?
洋風の家の場合
洋風の建物の場合、シンボルツリーとして植える庭木は、自然な風合いを添えてくれる木が適しています。通常、緑は家を建てるときに使われない色のため、葉の緑との対比で外壁の美しさがより際立つのです。壁の色と組みあわせる庭木の緑の濃さで、家全体が引き締まってみえたり、落ち着いてみえたりするなどさまざまな効果があります。
和風の家の場合
かつて日本家屋の入り口には、クロマツをはじめとした常緑の針葉樹が植えられることが多くありました。近年では、世話に手間がかかる針葉樹よりも、柔らかみがあって手間のかからない広葉樹が好まれるようになっています。また、建物との調和も求められることから、秋には紅葉して葉が落ちる落葉広葉樹が、日本家屋の雰囲気をよりいかすシンボルツリーとして人気です。
日当たりにあわせてシンボルツリーを選ぶ
庭木を植える場所は、各家庭によってさまざまです。シンボルツリーの植樹場所は玄関周りが多いとされますが、玄関の向きは家によっても違います。日当たりの悪い北側が玄関という家も多いです。そのため、日当たりの悪い場所でも育つ、耐陰性の強い庭木も選択肢に入れておく必要があります。
高さを基準にシンボルツリーを選ぶ
シンボルツリーだけでなく庭木すべてにいえることですが、庭木を植えるときには樹高を意識しないわけにはいきません。その庭木を植える場所の面積や日当たりなどの条件のほか、植えたいと希望している庭木の価格や、植え付けあとはどのくらいの高さとするのかを考えて決めます。では庭木の価格は問題ない場合、はじめから大きく育った木とまだ未熟な若木の、どちらが植樹に適しているのでしょうか?
植える庭木は高いほうを選ぶべき?
実は、木はまだ成長途上の小さい木のほうが生育が旺盛です。そのため小さい木を選んで植えた場合は、植え付けたあとに勢いよく成長していきます。「手入れ不要」ときいていたからといえど、いずれ剪定などのメンテナンスが必要です。一方で、すでにある程度の高さまで育った木は、小さい木と比較して成長がおとなしく、予想から大きく外れる心配も少なくてすみます。おすすめは3m以上まで成長した木を植えることです。
出典:写真AC