シンボルツリーとは?
家のシンボルとして、家を建てたときや子供が生まれたときの記念などに植えられるのが、シンボルツリーです。家の外観を素敵に演出するために、どのようなシンボルツリーを選んだらよいのでしょうか。上手なシンボルツリーの選び方をお伝えします。まずはシンボルツリーの役割を確認しましょう。
ボタニ子
ボタ爺
シンボルツリーで家の印象も変わるから、家づくりの一環じゃな。素敵な庭木がいっぱいあるから、選ぶのも迷ってしまうのう。
シンボルツリーの役割
家の外観を高める
シンボルツリーを1本植えただけで、家の外観は素敵になります。樹木の美しさが加わるだけでなく、庭に奥行きが生まれ立体的な外観を演出します。また、選ぶ庭木の種類によって家の印象が変わるため、家の雰囲気づくりに一役買ってくれるでしょう。
通りからの目隠しになる
住宅街など人通りの多い立地の場合、通りからの人の視線は意外と気になるものです。目隠し対策としてフェンスなどを設ける人も多いですが、シンボルツリーは通りからの目隠しの役割も果たします。家の外観を高めつつも、さりげなく通りからの視線を遮ってくれるため、人通りが多い立地の場合は特に効果的です。
季節感を演出できる
季節によって姿を変えるシンボルツリーを植えれば、自然の美しさを感じられます。家の外観に季節感を演出したければ、落葉樹がおすすめです。季節によって家の雰囲気が変わるため、季節ごとにシンボルツリーを楽しめるのも魅力でしょう。
シンボルツリーの選び方
好きな庭木があれば、その庭木をシンボルツリーとして植えればより愛着が湧くでしょう。しかし好きな庭木でも、生育環境が合わずに枯れてしまうこともあります。どのような庭木を植えればいいか悩んでいる人や、植えたい庭木がシンボルツリーに適しているかわからない人に、選び方のポイントをお伝えします。
ボタニ子
好きな庭木があれば、チェックポイントと照らし合わせてみましょう。
環境で選ぶ
シンボルツリーの生育に、環境条件はとても大事なポイントです。気に入って植えたとしても、環境が合わなければ十分に育つことができません。その庭木が持っている本来の魅力が発揮できないばかりか、最悪な場合は枯れてしまうでしょう。環境を考えるときにチェックしたいポイントは3つあります。
気候
住んでいる地域の気候によって、選ぶ庭木の種類は変わってきます。庭木には、生育するために適した気候があります。寒い地域に耐寒性が弱い庭木を植えれば、冬を越せずに枯れてしまいかねません。反対に、暖かい地域に耐暑性が弱い庭木を植えれば、夏の暑さに弱ってしまいます。気候に適した庭木を選ぶことがポイントです。
日照条件
植える場所の日照条件も、大事なポイントです。日当たりが悪いと、花や実がつきにくかったり、成長が遅くなったりする庭木もあります。また、強い日差しによって葉が変色してしまう庭木もあります。特に葉の色合いは樹木の美しさを左右するため、日照条件は気をつけたいポイントでしょう。
広さ
庭木には、幹を上へと伸ばしていく種類と、横へと枝葉を広げていく種類があります。植える場所の広さに適した庭木を選ぶことも、上手なシンボルツリーの選び方のポイントです。また、落葉樹は枯れ葉のことを考える必要があります。庭木が道路に面していれば、こまめな掃除が必要になります。手入れができるかどうかで、植える種類も変わるでしょう。
常緑樹か落葉樹かで選ぶ
常緑樹のメリットとデメリット
1年を通して葉が生い茂っている常緑樹は、家が寂しい印象になりません。また、落葉しないため、掃除などの手入れが楽なこともメリットです。目隠し目的のシンボルツリーには最適でしょう。デメリットは、紅葉や落葉など季節感がないことです。さらに常緑樹の葉は、濃い緑色をしていて厚めのものが多いので、落葉樹に比べて重たい雰囲気になることもあります。
落葉樹のメリットとデメリット
落葉樹のメリットは、季節感を感じられることです。新緑の美しさや紅葉、落葉など風情を楽しめることが魅力でしょう。常緑樹に比べて、葉が薄いため涼し気で爽やかな印象を与えます。株立ちで自然樹形が多く、選択肢も多いのがメリットです。デメリットは、落葉による手入れの手間や外観が寂しくなることです。常緑低木などと組み合わせてもよいでしょう。
ボタニ子
次ページからも選び方のポイント「高木か低木か」を紹介します。
新築の家には、素敵な庭木が植えられていることも多いですよね!