アオツヅラフジとは
アオツヅラフジ(別名カミエビ)はキンポウゲ目ツヅラフジ科の植物で「チンチンカヅラ」「ピンピンカヅラ」とも呼ばれています。ツタをピンと伸ばすとそのような音がすることから名付けられたと言われています。ここでは、アオツヅラフジの特徴や見ためがよく似ているツヅラフジとの違いをお伝えします。
アオツヅラフジの特徴
全国各地で見られ、実は有毒
アオツヅラフジは、山林や草原だけでなく都会の道端でもよく見られる植物で日本全国に分布しています。卵型や三分裂の葉が交互に付き、表面には短い毛が生えています。ツタは2mほどの長さになり、大きく育っても1cm程度までしか太くなりません。紫の実は「アルカロイド」という殺虫剤にも使われる成分を含んでおり有毒です。
ツヅラフジとの違いは?
葉やツタの大きさが違う
よく似た植物に「ツヅラフジ」がありますが、別名「オオツヅラフジ」と呼ばれており、アオツヅラフジと比べて葉やツタが大きいことが特徴です。ツタの長さは最大で10mほどまで伸び、太さも3cmほどまで太くなります。アオツヅラフジと同じく実は有毒なので食べることはできません。
アオツヅラフジの花言葉
花言葉は「目立たないが存在感のある」
アオツヅラフジの花言葉は「目立たないが存在感のある」です。確かに夏場に咲く花は、色も控えめで小さいので気づかない人も多いことでしょう。しかし秋になるとかわいい実をつけて道行く人を魅了することから、アオツヅラフジにピッタリの花言葉ではないでしょうか?
アオツヅラフジの育て方
アオツヅラフジのツタから垂れる紫の実は見ためがなんともかわいらしいので、家で鑑賞されたい方も多いのではないでしょうか。ここからは家庭で育てる時に大切なポイントや季節ごとの栽培計画・増やし方や害虫管理についてご説明します。
育て方①:管理の仕方
アオツヅラフジの栽培計画は以下の表を参考にしてみてください。3月から4月にアンモナイトのような形の種を種まきをすると、夏には小さい白色の花を咲かせます。秋には紫色の丸い実をつけますが、有毒ですので食べないようにしましょう。肥料は開花前と実が肥大する時に月1回程度施すようにします。
3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | |
種まき | |||||||||
開花 | |||||||||
結実 | |||||||||
肥料 |
日当たりと風通しが良い場所で育てる
アオツヅラフジはお日様が好きな植物です。日当たりと風通しが良い場所で育てましょう。ただし、夏場はきつい日差しをなるべく避けて半日陰で育てる方がよいです。
水やりは表面が乾いたら十分に
露地栽培の場合は雨が何日も降らない場合に水やりをします。鉢植えの場合は、春は1~2回/日、夏は2~3回/日、秋から冬にかけては2~3日に1回程度、表面の土が乾いたら十分に水を与えるようにします。
育て方②:増やし方について
アオツヅラフジを増やす方法は3種類あります。種を発芽させる「実生苗」、茎を切りはなさずに土に寝かせて埋めることで発芽させる「根伏せ」、本体の大きな株から分けて苗にする「株分け」です。アオツヅラフジはとても丈夫な植物ですので初めての方でも比較的簡単に育てることができます。
育て方③:害虫駆除の仕方
日当たりが悪くジメジメした場所ですと、「ヤガ」「ハダニ」「アブラムシ」などの種類の害虫がつくことがあります。虫がいたり葉が食べられているのを見つけたら、葉水や殺虫剤を使って駆除したり木酢液の希釈液を使用したりと、害虫が寄ってこないようにしましょう。
まとめ
アオツヅラフジは比較的どこでもみられるかわいいブドウのような実をつける植物です。簡単に育てることができますので、観賞用として家庭で育ててみてはいかがでしょうか?リースなどにもできますので、おうちに飾って植物のあるすてきな空間をコーディネートしてみるのもよいかもしれませんね。
ツヅラフジ