マグノリアとは?
マグノリアとは、「モクレン(木蓮)」「コブシ(辛夷)」「タイサンボク(泰山木)」などモクレン科モクレン属の植物の総称です。春先になると、ピンクや赤、紫、白などのきれいな花を開花し、春の訪れを知らせてくれます。映画や本の題材、曲のタイトルにもあげられ、馴染みのある植物ではないでしょうか。そんなマグノリアの花言葉や特徴、香りに関することについてご紹介します。
日本と海外で違う?
マグノリアの種類は多く、地域によって捉え方は変わってきます。日本ではマグノリアというと「モクレン(木蓮)」の印象があるのですが、アメリカでは「タイサンボク」のイメージが強いです。
マグノリアの香りや特徴は?
マグノリアの特徴
マグノリアの特徴は、その種類の多い植物ということです。その種類はモクレン(木蓮)やタイサンボク、コブシなど色々とありますが、モクレン科の全てのことをマグノリアといいます。日本では一般的にモクレン(木蓮)のことであり、モクレンの原産地は中国です。中国では、「紫玉蘭」と表記されるので、「木蓮」は和名になります。モクレンの開花時期は3~4月ごろで、白やピンク、赤色、紫色の花を咲かせます。また、モクレンの蕾は、北の方角を向いてることから「コンパスフラワー」ともいわれています。
マグノリアの香り
マグノリアの香りは、開花時期に春の風にのり漂います。モクレンやハクモクレンの香りは「優雅でエレガント」「柑橘系のフルーティーなさわやかさ」といった特徴があります。香水などに使用されるマグノリアの上品な香りは、タイサンボクの花からとれたものです。
マグノリア精油の効能
マグノリアの天然精油は、タイサンボクの花からとれたもので、香水や石けんなどに使われています。その効能は、頭痛を緩和や美肌効果、肌荒れ予防の効能もあるので女性の方は必見です。またマグノリア精油は、美肌効果があるので化粧品などにも使用されますが、昔から呼吸器系のトラブルにも効能があるといわれてます。
マグノリアの花言葉
マグノリアといえば、日本では一般的にモクレン(木蓮)のことをいいますが、花言葉は花色や種類によっても異なります。代表的な花言葉とその由来を一緒に紹介していきます。
モクレンの花言葉
モクレンの花言葉は、「自然への愛」「崇高」「忍耐、持続性」「威厳」です。「自然への愛」という花言葉の意味は、春先に大きくきれいな花をつけるその風貌に由来しています。「持続性」「忍耐」という花言葉の意味は、ずいぶん前から今に至るまで存在していることからつけられました。
ハクモクレン(白木蓮)の花言葉
ハクモクレンの花言葉は、「気高さ」「高潔な心」「慈悲」で、華やかで上品に咲く花の香りや見た目に由来されてます。中国ではモクレンというと、ハクモクレンのことをいいます。
タイサンボクの花言葉
タイサンボク(泰山木)は北アメリカ原産のモクレンの一種です。英名で「エバーグリーンマグノリア」と呼ばれています。花言葉は「前途洋々」「壮麗」で、その意味はタイサンボクの堂々とした樹木と豊かな香りに由来します。
コブシの花言葉
コブシ(辛夷)は枝にたくさんの白い花を咲かせる落葉高木です。コブシの花言葉は、「愛らしさ」「友情」「信頼」です。花言葉の意味は、「愛らしさ」はにぎりこぶしのような様子から、「友情」は純白に咲く様子に由来しています。
コブシとの違いは?
マグノリアの中でも、モクレンとコブシはおなじモクレン科モクレン属で、樹木や葉の感じは似ていて見分けがつきません。コブシの花色は白く、モクレンの花色は白いハクモクレンもあるが、紫やピンクといった色のついてるものがあります。花色が白いハクモクレンと違うところは、まず花弁の数が違います。また、ハクモクレンは上を向いて咲くのに対し、コブシの花は向きは関係なく枝にたくさん咲かせます。
まとめ
マグノリアといってもたくさんの種類がありましたが、花色も美しく香りのいいとても魅力的な植物でしたね。日本ではマグノリアというとモクレンのことをいい、コブシとも同じモクレン科の植物だったのです。マグノリアの花言葉は色や種類によって違いがあり、とても興味深いものがあります。春先になって、風に乗りいい香りがしてきたら、それはマグノリアの花の香りで、春の訪れを知らせているのかもしれません。