ベニカナメモチとは?
ベニカナメモチという赤い葉っぱが印象的な庭木をご存じですか?真っ赤な葉が綺麗にしげった生垣は目をひくので、一度は見たことがある方も多いのでは。色鮮やかな生垣をつくりたい方のためにここでは特徴から育て方のコツ、病気や害虫対策、剪定方法などをご紹介します。
ベニカナメモチ(レッドロビン)の特徴
真っ赤な葉っぱが印象的!
ベニカナメモチ(レッドロビン)はバラ科の常緑広葉樹です。日本を含むアジアにもともと自生していたカナメモチが原種にあたるので、日本の気候で育てるのに適した特徴をもっています。学名はjapanese photiniaです。赤い葉で観賞価値が高く生垣として利用されていることが多いです。
もともと生垣に使われていたカナメモチより病気や害虫に強い
もともと日本で生垣として利用されていたカナメモチは発根性が優れず、病気になりやすいのが難点でした。そこで品種改良され、より新芽が鮮やかで病気や害虫にも強くなったのが、ベニカナメモチです(カナメモチとオオカナメモチをかけあわせて誕生しました)。
ベニカナメモチの中でもレッドロビンが特に綺麗で病気や害虫に強くて丈夫!
カナメモチから品種改良されたベニカナメモチですが、さらにその中でもレッドロビンとよばれる種類が一般的によく出回っています。ベニカナメモチの中でもより鮮やかな葉色になることと、病気や害虫にも強くて丈夫、という特徴が人気の理由です。
生垣としてのベニカナメモチ
西洋風のお庭になじむ!鮮やかで人目をひく真っ赤な特徴のある葉を生垣に
日本の昔ながらの生垣といえばマキの木でつくるマキ塀が主流です。和風のお庭にはなじみますが、西洋風のお庭にマキ塀はちょっと違和感がありますよね。ベニカナメモチならつやのある真っ赤な特徴のある葉がよくなじみ、お庭を印象的にいろどります。
剪定していたら見られない?!初夏に咲く白い可憐な花がかわいい!
5月上旬頃に白い小さな花を咲かせます。剪定をこまめにすると咲きづらいため、花の咲いた生垣は珍しいかもしれません。小さな花が集まった様子は打ち上げ花火のようにもみえます。ちなみに花の香りはカブトムシ臭?!と思う人もいるくらい独特な特徴をもっています。
ベニカナメモチの花言葉
花言葉は「賑やか」
ベニカナメモチの花言葉は「賑やか」。小さな白い花を無数に寄せ集めたように咲く様子から、にぎやかな雰囲気が伝わりますね。育て方や剪定しだいでは、遠くからみると白い花が木に雪のように降り積もっているようにみえて、とっても素敵です。
ベニカナメモチの魅力
刈り込むごとにどんどん芽吹くので強くて元気!
育て方しだいでこんもりとした姿に
生垣として形を整えるためには一年のうちに何回も細かく剪定が必要です。しかし木の種類によっては、剪定が多いと勢いが弱って病気や害虫がつきやすくなってしまうものもあります。ベニカナメモチ(レッドロビン)はとても強く何度でも新しい新葉が芽吹き赤い葉がのびてきます。
常緑樹で真っ赤な葉が一年を通して楽しめる!
ベニカナメモチの赤い葉は夏や冬でも色あせることがなく、季節を問わず一年中楽しめるのが魅力です。また赤かった新葉が育ち、大きくなってくると、だんだん緑色の葉に変わっていきます。赤い新葉と緑の葉のコントラストはとても綺麗です。
目隠しにもピッタリの密にしげる枝葉!
生垣におすすめの理由は目隠しにもピッタリの密にしげる枝葉!
ベニカナメモチ(レッドロビン)は剪定したところから、枝葉がわかれて増え、また上へ上へとのびる特徴があります。細かく剪定することですきまなく葉がしげらせることが可能です。一年中葉をつけたままなので目隠しとしての効果も期待できます。
育て方はとっても簡単
園芸初心者やずぼらさんにこそおすすめ!育て方はとっても簡単
生垣のラインを整えるために剪定をかさねても、ベニカナメモチ(レッドロビン)は、弱ったりせずにまた新しい葉をだして元気に育つ勢いがあります。仮に剪定でちょっと失敗しても大丈夫。何度でも新しい葉がでてきてくれます。また常緑樹のために落ち葉がでず、掃除もらくらく。
フラワーアレンジメントにも使える!
ブーケやスワッグなどフラワーアレンジメントにも使える!
鮮やかな赤い葉のベニカナメモチ(レッドロビン)の枝は花材としても優秀です。剪定で切り落とした枝は捨てるだけではもったいないので、束ねてスワッグにしたりフラワーアレンジメントに使ったりしてみては。お家の中に飾れば赤い葉が差し色になり素敵です。
ベニカナメモチの中でも育てやすい!レッドロビン
ベニカナメモチのなかでもレッドロビンとよばれる種類は、カナメモチとオオカナメモチをかけあわせてうまれた品種です。新葉が真っ赤で美しく、乾燥にも強く枯れにくいのが特徴です。刈り込んだ後はすぐに新芽がでてくるために、初心者でも育てやすくおすすめといえます。
ベニカナメモチ(レッドロビン)の由来と品種名
レッドロビンの名前の由来は小鳥の名前
ロビンとはヨーロッパコマドリという小鳥のことで、顔から胸にかけて赤い羽毛におおわれていることから、この名前がレッドロビンにつけられたと考えられます。またレッドロビンのなかには新芽が特に鮮やかなスカーレットパールという品種もあります。
レッドロビンの中でも特に優れた特徴のスカーレットパールとは
ベニカナメモチ(ロッドロビン)の中から日本の気候にあうようにさらに改良を重ねたのが三重県でうまれたスカーレットパールです。三重県の特産である真珠にちなみ命名されました。従来のレッドロビンにくらべ葉の縁の鋸葉が少なく葉の形も丸みのある特徴をもちます。
ボタニ子
次のページでは、レッドロビンの育て方を紹介します!