ミニ盆栽とは
盆栽は世界中から注目されている日本文化のひとつです。盆栽園や展覧会に行くと樹高が1mくらいの鉢が多く見られますが、自分で育てるには日当たりのよい広い置き場もなく、難しそうで、びっくりするほど高価なものです。ミニ盆栽なら手軽に始められそうですが、ミニ盆栽とはどのようなものなのでしょうか。ご紹介します!
ミニ盆栽の特徴
自然に育つと10mほどに育つ木ですら、育て方によって手のひらに入るサイズに仕立てることができ、花が咲き、新緑や紅葉、実も楽しめます。ミニ盆栽は手のひらサイズの大自然です。育て方も簡単で、短時間の日当たりと風通しの良い場所におき、毎日の水やりと、1〜2年に1度の植え替え、年2回ほどの施肥が基本です。
盆栽とミニ盆栽の違い
盆栽とミニ盆栽の違いに明確な線引きはありません。盆栽は自然の樹木を小さくしたものですが、ミニ盆栽はその中の小さいサイズのものです。ミニ盆栽は伝統的な大型の盆栽に対し「小品盆栽」と呼ばれ、鉢も含めた高さがだいたい30cmくらいのものを指します。鑑賞のポイントとなる盆栽特有の美意識や育て方、作り方の基本は大型の盆栽と変わりません。
初心者が始めやすい樹種
大きな盆栽は育てる場所も広くとる必要がありますが、ミニ盆栽ならば短時間の日当たりがあるマンションの狭いベランダや小さな庭の片隅で育てることができます。盆栽に興味を持ったら気軽に始めてみましょう!まずは初心者にも育てやすい、丈夫で1年中楽しめる樹種をご紹介します。
松柏(しょうはく)
盆栽樹種で常緑の松、真柏、杜松などを分類して松柏と呼んでいます。伝統的な盆栽では一番格の高い樹種とされ、最高のおもてなしの場などに飾られます。
松
松は古くから日本で最高級のおめでたい木とされてきました。お正月向けの寄せ植えに幹が曲がった黒松が使われることもあります。ミニ盆栽としても多く販売されています。丈夫で乾燥に強く常緑なので飾る時期を選びません。小さな苗木は作り方によっていろいろな樹形を楽しむことができます。
真柏(しんぱく)
真柏とは主に盆栽での名前であり、ヒノキ科の深山柏槇(ミヤマビャクシン)を盆栽として育てたものの名前です。丈夫なのでミニ盆栽でも幹や枝に簡単に「ジン」「シャリ」という細工を施すことが可能です。ミニ盆栽でも作り方によって、本格的な盆栽のような風格のある木に育てることができるでしょう。
ボタニ子
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