夾竹桃を庭木として管理する方法!栽培のコツや毒性に対する注意点は?

夾竹桃を庭木として管理する方法!栽培のコツや毒性に対する注意点は?

夾竹桃(キョウチクトウ)を知っていますか?とても生命力がある木で、街路樹や工場の緑化樹、公園や校庭にも植えられています。また、毒が抽出される植物でもあります。夾竹桃は正しい取扱いをすれば育てやすく、また品種も豊富で、可憐な花を咲かせる優秀な庭木のひとつです。

記事の目次

  1. 1.夾竹桃とは?
  2. 2.夾竹桃と西洋夾竹桃の違いや見分け方は?
  3. 3.夾竹桃の育て方
  4. 4.夾竹桃を栽培する時の管理方法
  5. 5.夾竹桃の毒性注意点
  6. 6.まとめ

夾竹桃とは?

夾竹桃はどんな植物なのでしょう。詳しく紹介していきます。原産地はインドで、日本には、江戸時代中頃に中国から伝わりました。夾竹桃は大変丈夫な植物で、原爆投下後の広島で、真っ先に花を咲かせたことで知られています。復興のシボルとして広島市の花に指定されていて、広島市では夏ごろ一斉に花を咲かせます。

基本情報

学名 Nerium oleander var. indicum
英名 oleander
科名 キョウチクトウ科
属名 キョウチクトウ属
分類 常緑低木・常緑小高木

名前の由来

夾竹桃の夾(キョウ)は、「はさむ」や「はさまれる」などの意味があります。竹(チク)は、葉の形が竹の葉に似ていることで、竹と入っています。桃(トウ)は、かわいい桃の花に似ていることで名付けられました。植物の姿が名前の由来となっているようですね。

夾竹桃の特徴

夾竹桃の花

夾竹桃の花は、6月~9月まで花が咲きます。園芸品種によって花の色は白、濃淡のピンクや黄色といろいろです。一重咲き以外に、八重咲きの品種もあります。花の形はプロペラや風車の羽の形のように、くるっと回転した形のかわいい花です。花が終わった後に受粉に成功すれば、まれに果実がつきます。

夾竹桃の葉

竹に似ている夾竹桃の葉は、艶があり細長い楕円形で両端は尖っています。薄いですが硬くしっかりした葉です。葉の裏側のくぼみには、空気や水蒸気の通り道になる気孔があります。気孔が開いたり閉じたりすることで、光合成、呼吸や蒸散作用を行っています。

夾竹桃と西洋夾竹桃の違いや見分け方は?

夾竹桃と西洋夾竹桃の違いや見分け方はあるのでしょうか?残念ながら、はっきり区別できる見分け方はありません。一般的に言われている違いや見分け方を紹介します。西洋夾竹桃が基本種となり、その変種にあたるのが夾竹桃です。毒性は、西洋夾竹桃のほが強いようです。

学名の違い

 学名をそれぞれ紹介します。夾竹桃はNerium oleander var. indicum(ネリウム オリアンダー インディカム)で、西洋夾竹桃は、Nerium oleander(ネリウム オリアンダー)です。ちなみに夾竹桃は中国名になります。ネリウムとは、古代ギリシャ語の「ネロス(湿気のある)」が語源です。オリアンダーは、「オリーブの葉に似た」ことでつけられており、インディカムは「インド産の」の意味になります。
 

香りの見分け方

夾竹桃と西洋夾竹桃の違いに、香りでの見分け方があります。一般的に夾竹桃には香りがあり、西洋夾竹桃には香りがないとされています。しかし、品種や個体種によって違いがあり一概には言えません。甘く優しい香りがする、夾竹桃です。地植えにすると背が高くなり、香りに触れる機会が少ないのは残念です。

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夾竹桃の育て方

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