オトコヨウゾメとはどんな植物?名前の由来や特徴・見分け方を解説

オトコヨウゾメとはどんな植物?名前の由来や特徴・見分け方を解説

あまり聞き馴染みのないオトコヨウゾメという植物を知っていますか?皇居の中にある東御苑にも植えられて、主に東北〜沖縄に分布している日本固有種の樹木です。こちらの記事では、オトコヨウゾメの特徴や似ている植物との見分け方、変わった名前の由来などを紹介します!

記事の目次

  1. 1.オトコヨウゾメとは?
  2. 2.オトコヨウゾメの特徴
  3. 3.オトコヨウゾメの名前の由来
  4. 4.オトコヨウゾメの見分け方
  5. 5.まとめ

オトコヨウゾメとは?

出典:フォト蔵

オトコヨウゾメは日本固有種の樹木で九州、四国、そして北陸地方を除く本州に分布しています。自然の中でも美しい樹形を保て、大きく広がらないのが特徴です。そのため、あまり手がかからずガーデニング初心者の方にもおすすめの植物です。盆栽にも使われるほど、観賞価値が高い品種としても人気があります。

学名 Viburnum phlebotrichum
和名 オトコヨウゾメ
原産地 日本
形態 落葉低木
樹高 1~3m

オトコヨウゾメの特徴

特徴①葉

出典:フォト蔵

卵形や、ときに広卵形の葉が向かいあって生えます。葉の大きさは3〜8mmほどです。縁には粗くとがったのこぎり歯があるので触るときに注意が必要です。葉の表面は無毛ですが、裏面には長い絹糸が主脈に沿ってはえています。秋になると紅葉し、とてもきれいです。

特徴②花

出典:フォト蔵

4〜6月にかけて、短い枝先に一対の葉とともに散房花序をつけます。散房花序とは、サクラのように短い主軸に長い柄の花が、間を詰めて咲くことです。3~30個ほどの白い花が1か所に集まって付き、次第に紅色を帯びていきます。

特徴③実

出典:フォト蔵

花が咲き終わると5〜8mmほどの大きさの実がつき始めます。赤く光沢のある実が、秋にかけて熟していきます。苦味が強いため生で食べられませんが、ジャムや果実酒などに加工すると美味しいです。

オトコヨウゾメの名前の由来

出典:フォト蔵

オトコヨウゾメのヨウゾメは、食用の果実のことをいいます。果実が小さく、あまり食用にむかないため「男」の字が転じて、オトコヨウゾメと呼ばれるようになったのではないかという説はあります。しかし、驚くことになぜオトコと付くのかはっきりとした由来はよくわかっていません。

オトコヨウゾメの見分け方

出典:フォト蔵

オトコヨウゾメと名前が似ているキミノオトコヨウゾメと、見た目が似ているコバノガマズミという樹木があります。見分け方として、オトコヨウゾメは熟すと赤い実がつきますが、キミノオトコヨウゾメは黄色い実がなります。見た目がそっくりなコバノガマズミは葉に毛は生えておらず、オトコヨウゾメに比べると、のこぎり歯が粗く大きいです。

まとめ

出典:フォト蔵

ユニークな名前の樹木ですが、希少種のオトコヨウゾメは花だけでなく、葉や実まで楽しめます。細かな手入れは必要ないので、日々の成長を楽しく見守りながら育てられるでしょう。日本固有種だからこその美しさをぜひ感じてみてください。

yuuuri
ライター

yuuuri

お花とお菓子が大好き:)

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