アメリカデイゴってどんな植物?その特徴やデイゴとの違いを解説!

アメリカデイゴってどんな植物?その特徴やデイゴとの違いを解説!

アメリカデイゴは南アメリカ原産のマメ科デイゴ属の植物です。デイゴ属の植物は100種類以上あり、特にデイゴやサンゴシトウとアメリカデイゴはよく似ています。この記事ではアメリカデイゴとデイゴを見分けるための特徴や違いについて詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.アメリカデイゴとは
  2. 2.アメリカデイゴの特徴
  3. 3.デイゴとは
  4. 4.アメリカデイゴとデイゴの違い
  5. 5.アメリカデイゴを探してみよう

アメリカデイゴとは

Photo by houroumono

アメリカデイゴとは南アメリカ原産のマメ科の植物で、アルゼンチンとウルグアイの国花に指定されています。日本では主に庭木や街路樹として使われ、6~9月の夏の時期に赤い花を咲かせます。公園や街路樹によく植えられているため、関東以南の地域では見かけることも多い植物といえるでしょう。木に勢いがあり、冠のように大きく枝葉を伸ばして花をたくさんつけます。庭に植えるとインパクトが出る花木ですよ。

基本情報

学名 Erythrina crista-galli
英名 Cockspur Coral tree
別名 海紅豆(カイコウズ)
園芸部類 落葉低木、庭木、生垣
科/属名 マメ科/デイゴ属
原産地 南アメリカ
草丈・樹高 100~600cm
耐暑性 強い
耐寒性 やや弱い
開花時期 6~9月
花の色

アメリカデイゴの歴史

アメリカデイゴが日本に渡来したのは江戸時代末期から明治時代だといわれています。花が鮮やかで美しいことから、街路樹や公園の花木として使用されるようになりました。和名の「海紅豆(カイコウズ)」は、「海外から来た赤い豆」という意味です。南国情緒あふれる赤い色合いと独特な花びらの形が、当時の日本人には新鮮に映ったのでしょう。現在の日本では、鹿児島県の県花として指定されています。

アメリカデイゴの英名の由来

フリー写真素材ぱくたそ

アメリカデイゴの英名「Erythrina crista-galli」の「Erythrina」は、ギリシア語で赤という意味の「erythros」が語源です。また、「crista-galli」はニワトリのトサカを表しています。アメリカデイゴの鮮やかな花色やその形が、ニワトリのトサカに似ていることから名づけられたのでしょう。やや肉厚な花びらや朱色の色合いは確かにトサカのように見えますね。

アメリカデイゴの花言葉

アメリカデイゴの花言葉は「夢」「活力」「童心」です。「夢」は、アメリカデイゴの華やかな花びらの色合いが南国を連想させることからつけられました。「活力」は、燃えるような色の花が連なってたくさん咲くことから、「童心」は花びらの形がユーモラスなことから呼ばれるようになったといわれています。

アメリカデイゴの特徴

出典:写真AC

アメリカデイゴには花と葉、枝にそれぞれ特徴があります。デイゴ属には100以上の種類があり、見分けがつきにくい植物です。しかし、アメリカデイゴの特徴をしっかり把握していれば、アメリカデイゴに似た植物の「デイゴ」や「サンゴシトウ」とも区別がつきやすいですよ。

特徴①花

アメリカデイゴの花は、鮮やかな朱色でマメ科特有の「蝶形花(チョウケイバナ)」といわれる姿をしています。蝶形花は「旗弁(キベン)」と呼ばれる大きな花びらが上向きで咲くことが多いですが、アメリカデイゴは下向きに咲きます。卵型の花びらが大きく垂れ下がっているようすは目立つ特徴です。アメリカデイゴによく似たサンゴシトウは、少し黒ずんだ色合いと筒形の旗弁で、花びらを見れば区別がつけられます。

花茎は長い

アメリカデイゴの長く伸びた花茎も、特徴のひとつです。ひとつの花茎には直径5cmほどの赤い花をたくさんつけ、連なって咲くようすはエキゾチックな魅力にあふれています。

特徴②葉

アメリカデイゴの葉は先が少し尖った楕円形で、ひとつの枝の先から3つの葉が生えている「3出複葉」と呼ばれるタイプです。葉の縁がなめらかで凹凸がないことや、葉裏の色が緑白色なのも特徴とです。また、落葉樹の多くは、花後に葉を伸ばし始めますが、アメリカデイゴは花と葉を同時期に楽しめるのも特徴に挙げられます。赤と緑のコントラストは目に鮮やかに映り、夏の訪れを感じられますよ。

特徴③とげ

アメリカデイゴは、葉の裏や付け根、枝に鋭いとげがあることも特徴です。このとげを利用して、生垣としても使われることもあります。少し曲がった小さなとげで気づきにくいですが、服に引っ掛かったり、ケガをしてしまったりする可能性があります。アメリカデイゴを剪定する場合は、十分に注意しましょう。

特徴④幹・枝

アメリカデイゴの幹は太く上に伸び、縦にひび割れているのが特徴です。枝は幹の上で冠のように広がり、冬枯れの姿は厳めしく荒々しい姿になります。幹の色は灰褐色で、硬い岩のように見えるのも特徴的です。樹高は高いもので600cmまで成長しますが、樹形に勢いがあり枝葉が横に広がりやすいため、栽培するときは広いスペースが必要になります。また、古い枝になるほど灰褐色で、若い枝は緑色なのも特徴です。

特徴⑤種

アメリカデイゴは花後にインゲンマメのようなサヤをつけます。このサヤには種が入っており、ひとつのサヤから約5~6個の種が採取できます。発芽率が高いため、アメリカデイゴを増やすときは種を利用するとよいでしょう。種の大きさは1cmほど、色は黒褐色でコーヒー豆によく似た姿をしています。

デイゴとは

出典:写真AC

デイゴとは、アメリカデイゴと同じくマメ科デイゴ属の植物です。沖縄県の県花に指定されており、デイゴの花が満開に咲くと天候が荒れ、台風の当たり年になると信じられています。沖縄では公園や街路樹によく植えられており、人びとに親しまれている樹木といえるでしょう。デイゴの幹は加工しやすいため、乾燥させて沖縄の民芸品である漆器作りや、下駄箱、キクラゲ栽培の原木にも使われます。

ボタニ子

ボタニ子

夏が来るのを告げる花としても愛されているよ!デイゴの開花は、沖縄の風物詩なんだね。

アメリカデイゴとデイゴの違い

出典:写真AC

アメリカデイゴとデイゴには生育している場所や花の咲き方、幹のようすに大きな違いがあります。この違いを覚えておけば、よく似たふたつの植物を見分けることは難しくありません。

違い①耐寒性

Photo byMustangJoe

アメリカデイゴとデイゴの大きな違いは耐寒性です。アメリカデイゴは、寒さにはやや弱いものの、関東以南であれば生育が可能です。しかし、デイゴは寒さにとても弱く、日本本州の気温では越冬できません。日本でデイゴが栽培できるのは奄美大島以南のため、本州に生えている場合はアメリカデイゴということになります。

違い②花のサイズ

アメリカデイゴの花は卵型の旗弁が大きく垂れ下がっているのが特徴です。デイゴの花はアメリカデイゴとは違い、細長い筒のような花びらをしています。また、アメリカデイゴは花茎が長く、垂れ下がるように咲きますが、デイゴは同じ花茎でも線香花火のように短く放射線状に見えるのが特徴です。

違い③幹のようす

アメリカデイゴとデイゴの違いは幹にも表れています。アメリカデイゴの幹は皮が縦にひび割れ、荒々しい見た目をしているのが特徴です。それに比べてデイゴの幹は、まるでゾウの皮のようにシワが寄った幹肌をしています。色はどちらとも灰褐色ですが、アメリカデイゴのほうがやや茶色みが強いのも特徴です。細かな違いではありますが、落葉したあとの姿から見分けたいときの参考にしてみてください。

アメリカデイゴを探してみよう

Photo by houroumono

アメリカデイゴはデイゴと違い、ある程度の寒さには耐えられる植物です。そのため、関東以南では町中で見つけられる樹木といえるでしょう。大きな植物園や公園、街路樹として植えられていることが多いため、ぜひ見つけてみてください。鮮やかな赤い花や葉の緑のコントラストが美しく、見ているだけで元気が出てくるような植物ですよ。

佐野美帆
ライター

佐野美帆

自然が好きで、よく郊外に遊びに出かけます。散歩しながら四季の移ろいを噛みしめることに幸せを感じる日々です。

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