ザクロの育て方！上手な剪定方法や収穫の時期・やり方などをご紹介！

ザクロは古くから人との関わりが深い樹種です。日本でも鮮やかなオレンジ色の花と赤く割れてこぼれる真っ赤な特徴的な実でよく知られています。庭木としてみかけることも多いです。どのように育てるのでしょうか。特徴や置き場所、果実の収穫、挿し木などの増やし方などご紹介します。

ザクロは寒さに強く、夏の高温、乾燥にも比較的強く品種によっては日本のどこでも栽培は可能です。ザクロは鮮やかなオレンジ色の花を6～8月に咲かせ、果実は10月上旬～11月中旬に収穫できます。植え付け、置き場所の管理や水やりなどは簡単で、家庭でも収穫ができる果樹です。

日本には延長元年、西暦923年に中国から伝来したと言われています。（伝来については諸説あります。）江戸時代の園芸書である「花壇地錦抄」に記載されている古典園芸植物の一つに数えられています。西洋では食用として使われることが多かったのですが、花も実も鑑賞できる特徴的な樹種なため、日本では庭木や盆栽など観賞用に栽培されることが多く、ヒメザクロや八重咲きなど多くの品種があります。

ザクロは日本では庭木として育てられ、花や特徴的な実を鑑賞する果樹として楽しまれてきました。最近では食べるためにアメリカ産の大きな実をつける苗木も販売されています。

古くから日本で育てられてきたザクロには品種名はありません。果実は食用として用いられませんでした。最近、販売されるようになった「ゴサイリュウ」は花が美しいザクロです。花色が赤、白、絞りの3種類で八重咲きです。新芽の色も赤や青みがかっています。他にも獅子咲きの花が美しく、甘い実のなるザクロも販売されるようになりました。

主に果実を収穫し食べることを目的としたザクロも販売されています。「カリフォルニアザクロ」や「大実ザクロ」として苗木が販売されています。

ザクロは盆栽や鉢植えとしても楽しめます。矮性の一才ザクロやヒメザクロなどが花も実も鑑賞できる樹種です。盆栽ならば季節ごとに適切な置き場所に動かすことができます。丈夫なので育てやすく、花と特徴的な実の鑑賞ができるため、年2回見頃があります。庭木を剪定する時に、挿し木を盆栽にして楽しんでもよいでしょう。

ザクロは花も実も楽しめる樹種です。樹高も5mくらいで手入れも簡単なので、庭木や鉢植えとして育てることができます。ザクロの育て方をご紹介します。

庭木としての植えつけ場所は日当たりがよく、水はけもよい場所を選んでください。鉢植えも日当たりのよい置き場所にしましょう。

庭木の場合は、水はけが悪いと根腐れを起こすので、乾燥しているようなら、水やりをしてください。若い木は夏の水切れに気を付け、枝をよく育てることが大切です。鉢植えの場合は土の表面が乾燥したら、たっぷり水やりをしましょう。

庭木は春の芽が出る3月と秋の果実収穫後10月に施肥します。

ザクロはとても丈夫な樹種なので病気や害虫はほとんど心配いりません。ただし、果実に害虫が入ることもあるので、収穫して食べることを考えているならば、袋掛けなど対策が必要です。袋は10月上旬にかけて、収穫の1週間～10日前くらいに外します。

ザクロを育てる用土は水はけさえよければ市販の園芸用の土を利用できます。または赤玉土小粒7～8：腐葉土3～2の土を作りましょう。

ザクロの植え付けは冬の12月〜2月です。根の休眠期に行います。植え付けが後はたっぷり水やりをしましょう。

ザクロは比較的大きくなる樹種なので狭い庭に植えるより鉢植えがおすすめです。鉢植えや盆栽ならば季節ごとに置き場所を変え環境を整えて、見頃には身近に置くこともできます。

花も実も楽しめるザクロは家庭で楽しんで育てることのできる果樹です。ザクロの増やし方はどのようにするのでしょうか。ご説明します。

挿し木はザクロの一番簡単な増やし方です。春3月に前の年に伸びた枝を10～15cm切り、挿し穂にします。または6月、その年に伸びた枝を挿し穂にすることもできます。挿し穂はまず土に挿す方をナイフなどで斜めに切り落とします。切り口をメネデールにつけて挿し木すると発根しやすいでしょう。用土は赤玉土7：鹿沼土3で作ります。

ザクロは種を取って、まく増やし方もあります。発芽率も高く、よく育ちますが実生から育てると花や実を楽しむまでに数年かかります。早く花や実の収穫をするには挿し木からの増やし方をすることをおすすめします。