ナンキンハゼとは?紅葉が美しい樹木の特徴や育て方をご紹介!

ナンキンハゼとは?紅葉が美しい樹木の特徴や育て方をご紹介!

ナンキンハゼは新緑も紅葉も美しい樹木で、街路樹などに使われます。落葉の季節の黄色や赤い落ち葉もきれいで、見た目が面白い実も人気があります。ナンキンハゼの花言葉や特徴や育て方をまとめました。用途についてもご紹介します。

ナンキンハゼとは

属名と学名が変わった

ナンキンハゼ(南京黄櫨・南京櫨)は、トウダイグサ科ナンキンハゼ属の落葉高木です。以前はトウダイグサ科シラキ属に分類されSapium sebiferumという学名で呼ばれていました。研究が進んだ結果、ナンキンハゼ属として独立し、学名も変わったのです。

学名は「3」と脂肪が豊富なことから

現在の学名はTriadica sebiferaです。TriadicaのTriは「3」の意味で、三数性を表しています。三数性とは葉や花の基本数が3で、単子葉植物のほとんどがこのタイプです。ナンキンハゼは双子葉植物ですが、後述する花や実の特徴が三数性になっています。sebiferaは「脂肪のある」の意味で、種子に脂肪が豊富であることが由来です。別名をトウハゼ、カンテラギ、中国名を烏臼(うきゅう)といいます。

名前の由来

色づき始めたナンキンハゼ。内側から色づく傾向があります。

「ハゼ」と呼ばれるがハゼとは違う種類

名前は、「中国原産」で「ハゼと同様にロウを採取できる木」ということに由来します。ハゼの名前がついていますが、ハゼノキはウルシ科ウルシ属です。ハゼの仲間ではないため、樹液に触れてもかぶれません。しかし、秋に紅葉した赤い葉が美しく、種子からロウ(蝋)を取って利用できる点が共通しています。ちなみに、南京(ナンキン)とは、中国から渡ってきたものを指す言葉です。

「ハゼ」は埴輪の粘土の色から

それでは、「ハゼノキ」の「ハゼ」の由来は何でしょうか。「ハゼノキ」は古名を「はにし」といいます。「はにし」とは、埴輪(はにわ)を作る職人のことです。漢字では埴師、一般的には土師(はにし、はし、はじ)と書きます。ハゼノキの紅葉した葉の色が、埴輪の粘土の色に似ていることから、名前をもらったのです。後に「ハニシ」が「ハジ」となり、さらに「ハゼ」に変わりました。

原産地と歴史

道路沿いに顔を出したナンキンハゼ

昔は有用植物、今は侵略的外来種

ナンキンハゼは中国原産の外来植物です。日本でも種子の化石が見つかることから、昔は自生していたとされています。ナンキンハゼは江戸時代に長崎を経由して、有用植物として日本にやって来ました。しかし、現代ではその生命力から侵略的外来種として問題になりつつあります。ナンキンハゼは水の流れや鳥に運ばれて野生化し、西日本に分布を広げているのです。

こんなところにも!カナリーヤシの、枯れた葉の基部が集まっているクッション状の部分に生えたナンキンハゼ。少し紅葉し始めています。

利用には環境への配慮が必要

ナンキンハゼは日本の河原や山地、空き地や植え込みなど、どこにでも入り込んでいます。樹木を食害することで害獣視されるシカですら、ナンキンハゼを食べません。最近では環境省の「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」に名前が挙がるほどです。利用の留意点として、「環境に影響を及ぼす場所や、自然水域では利用を控えるよう配慮が必要である」との記載があります。

ナンキンハゼの花言葉

ナンキンハゼは10月3日の誕生樹です。

ナンキンハゼの花言葉は、「真心」「心が通じる」です。ハゼノキも「真心」という花言葉を持っています。どちらも、種子がロウの採取に利用され、火をつけると最初はおとなしいものの、急にぱっと燃え上がることが共通点です。このことから、内に秘めた炎のような想いを連想してつけられたのでしょう。また、まっすぐに伸びる姿や、葉が赤く色づいてゆく様子からきた言葉かもしれません。

ボタ爺

ボタ爺

次項ではナンキンハゼの特徴をご紹介しましょう。

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