オリーブの実のブラックとグリーンの違いは?違いをわかりやすく解説!

オリーブの実のブラックとグリーンの違いは?違いをわかりやすく解説!

オリーブの実はグリーンなイメージが強めですが、近年ではでブラックのものも見かける頻度が高くなってきました。形や大きさはほぼ同じこの2種類のオリーブの違いは、実はあまり知られていません。今回はオリーブの実の色による違いについて、食べ方もあわせて紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.オリーブの実にはブラックとグリーンの二種類ある!
  2. 2.オリーブの実のブラックとグリーンの違い
  3. 3.オリーブの実の栄養素は色によって違う?
  4. 4.オリーブの実のおいしい食べ方
  5. 5.オリーブの実の違いを知っておいしく食べよう!

オリーブの実の栄養素は色によって違う?

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オリーブの実には栄養素が豊富です。グリーンオリーブもブラックオリーブも栄養豊富なことに変わりはありませんが、含まれている成分や量には多少の違いがあります。それぞれ含まれている栄養素の特徴や含有量を把握して、おいしく健康的にオリーブを摂り入れていきましょう。

ボタニ子

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さっそくオリーブの塩漬け100gあたりに含まれている栄養素を、グリーンオリーブとブラックオリーブで比較しながら見ていこう!

①カロリー

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グリーンオリーブのカロリーは145kcal、糖質1.2g、脂質15gです。一方ブラックオリーブのカロリーは118kcal、糖質0.9g、脂質12.3gです。カロリーに関しては約30kcalの差があり、糖質も脂質もグリーンオリーブのほうが高い結果が出ています。それほど高カロリーではないですが、気になる方はグリーンオリーブを選びましょう。

②βカロテン

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オリーブが持つ栄養素の中で面白い存在なのがβカロテンです。グリーンオリーブには450μg含まれていますが、ブラックオリーブには含まれていません。同じ木から採れる果実にもかかわらず、一方のみが含みます。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を丈夫に保ったり免疫力をアップしたりと、体の健康維持に役立つ栄養素です。

③ポリフェノール

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オリーブには色に関係なく、抗酸化作用の高いポリフェノールが豊富に含まれていますが、種類や栽培環境などによって含有量は変わります。オリーブに含まれるポリフェノールは、グリーンオリーブの食べ頃の時期にピークを迎え、黒く色付く過程で徐々に減少していきます。ポリフェノールを効果的に摂取したい人にはグリーンオリーブがおすすめです。

ポリフェノールを摂るためにオリーブオイルを買いたいのですが、選び方を教えてください。

ポリフェノール摂取が目的の場合、ピリッとするスパイシーなタイプのものを選びましょう。ポリフェノールは辛み成分で、辛みを感じるほど含有量が多いといえます。加工の方法によってポリフェノール含有量は変化するため、数ある種類の中でも、果実の一番搾りで化学加工をしていない「エキストラバージンオイル」を選ぶのも大事なポイントです。

④ビタミンE

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グリーンオリーブには5.5mg、ブラックオリーブには4.6mgのビタミンEが含まれています。1日の摂取目安が6.5mgのため、どちらも含有量高めなことがわかります。色による含有量の違いはそれほど大きくないことから、好みのものを選んで食べましょう。ビタミンEは抗酸化作用のある脂溶性のビタミンであり、体の中でも主に脂質の酸化を防ぎます。

⑤オレイン酸

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オリーブの実にはオレイン酸が豊富で、ブラックオリーブには8.5g、グリーンオリーブにいたっては10gの含有量を誇っています。オレイン酸のほかに、リノレン酸やαリノレン酸などのオイル分も豊富です。オレイン酸には血中のコレステロールを適正に保つ働きがあり、善玉コレステロールを減らすことなく悪玉コレステロールを減らせる優れた栄養素です。

ボタ爺

ボタ爺

オレイン酸は、オリーブの加工品の中でもオリーブオイルに特に多く含まれているんじゃ。積極的に使いたい食材のひとつじゃの。

⑥食物繊維

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オリーブは、便秘解消に効果的な食物繊維含有量も豊富です。グリーンオリーブには3.3g、ブラックオリーブには2.5g含まれており、中でも不溶性食物繊維が占める割合は大きいです。不溶性食物繊維は水分を吸収して便の容積を増やし、大腸を刺激してスムーズな排便を促します。有害物質を体外に出す働きも持ち、腸内環境を整えるのにも効果的です。

オリーブの実のおいしい食べ方

出典:写真AC

オリーブはどんな料理にもよくあいますが、色の種類によって使い分けするとさらにおいしく食べられます。特にグリーンやブラックなど種類に限らず初めて食べる方は、それぞれの実の種類の特徴を生かした食べ方で味わってみてください。

グリーンオリーブのおすすめの食べ方【サラダ】

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グリーンオリーブを食べるなら、シンプルにサラダにするのがおすすめです。グリーンオリーブは、オリーブならではの独特の香りと、硬めでしっかりとした食感が魅力の食材です。もちろんピザやパスタなどの料理に使ってもおいしいですが、そのものの味を楽しむなら、まずはそのまま食べてみましょう。

材料(2人分)
ベビーリーフミックス一皿分
プチトマト8〜10個
グリーンオリーブ大さじ山盛り1杯くらい
オリーブオイル大さじ3〜4
バルサミコ酢お好みの量で
クレイジーソルトお好みの量

作り方

  1. ベビーリーフは洗って水気を切っておく
  2. プチトマトは洗って半分にカットする
  3. 器に1と2を盛り付け、上にグリーンオリーブをトッピングする
  4. クレイジーソルト、バルサミコ酢、オリーブオイルを回しかける

作るときのポイント

  • サラダの具材は、キュウリやアボカドなど好みのものを使用する
  • オリーブの塩漬けを使う場合は、塩気が強いので調味料の量を調整する
  • オリーブは薄くスライスすると食べやすくなる
  • バルサミコ酢は、好みの酢に変えてもおいしく食べられる

ブラックオリーブのおすすめの食べ方【タプナード】

ブラックオリーブを使った料理の中でも、おすすめなのが「タプナード」です。タプナードとは、フランスのプロバンス地方発祥のペーストのことです。作り方はとても簡単なのに、風味豊かでコクのある味わいに仕上がります。ブラックオリーブの軟らかな食感を生かした料理で、パンに塗ったり料理に添えたりするなど、さまざまな楽しみ方ができておすすめです。

材料
オリーブ150g
にんにく1/2片
アンチョビペースト小さじ2
ケッパー(なくても◎)小さじ2
オリーブオイル大さじ4
塩こしょう各少々

作り方

  1. オリーブは種があれば取り除いておく
  2. にんにくは薄皮を剥く
  3. オリーブ、にんにく、アンチョビ、ケッパー、オリーブオイルをフードプロセッサーに入れる
  4. 滑らかになるまで撹拌する

作るときのポイント

  • アンチョビは、ペーストではなく缶詰でも大丈夫
  • フードプロセッサーがなければ、ミキサーでも代用可能
  • 風味付けにバジルやクルミなどを入れてもおいしく仕上がる

ブラックとグリーンを一緒に食べるなら【マリネ】

グリーンオリーブとブラックオリーブを一度に食べるなら、その食感や香り、味の違いを楽しむためにも、マリネにしてみてください。さっと作れてシンプルにもかかわらず、おしゃれな仕上がりになるため、おもてなしやおつまみとしても人気です。

材料(4人分)
オリーブ(水煮)60粒
オリーブオイル大さじ5
にんにく3~4かけら
塩たっぷり1つまみ
ドライトマト、アンチョビ、ケーパーもしあれば適量
パセリまたはバジルもしあれば適量

作り方

  1. オリーブの水煮缶の汁をボウルに移し、4倍の水で薄める
  2. 1にオリーブを入れて2時間浸け、塩抜きしてからザルに上げておく
  3. にんにくは皮を剥き薄くスライスする
  4. 別のボウルにオリーブオイルと3を入れて混ぜる
  5. 4に塩、ドライトマト、アンチョビ、ケーパーを入れて混ぜ合わせる
  6. 5に2を入れ、ときおり混ぜながら冷蔵庫で2時間以上浸ける

作るときのポイント

  • オリーブは種付きでも種とっても、どちらでも構わない
  • 塩抜きしたオリーブは、水気をしっかり切っておかないと水っぽくなるため注意
  • オリーブは塩抜きしなくても構わないが、塩などの調味料の量に気をつける
  • アンチョビを使う場合は塩気が強くなるため、塩の量を調整する

オリーブの実の違いを知っておいしく食べよう!

出典:写真AC

グリーンオリーブもブラックオリーブは、同じ植物の果実ですが、味や香り、栄養素などさまざまな違いがあります。種類に限らずオリーブには魅力がいっぱい詰まっています。塩漬けやオイル漬け、オリーブオイルなど、加工品の種類は多く、口にする機会も増えてきました。実の色の違いを楽しみながら、ぜひオリーブを味わってみてくださいね。

Anna
ライター

Anna

大きなお庭のある暮らしに憧れながら、バルコニーでひっそりガーデニングを楽しんでいます。

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