秋は果物の季節
秋は「食欲の秋」といわれるだけあり、多くの果物が旬を迎える季節です。夏の日差しをたっぷり浴びて育った秋に食べる定番の果物から、珍しい果物までランキング形式にチェックしていきましょう。人気の秋の果物を知っておけば、フルーツの贈答品を選ぶときにも役立ちますよ。
秋が旬の定番果物の人気ランキング【10位~4位】
10位:ざくろ
特徴
ざくろは、分厚い果実のなかに赤い粒が大量につまっており、赤い粒が可食部です。赤い粒のなかにはすべて種が入っており、種は食べられません。種の周りについている果肉を食べます。ビタミンやカリウムといったミネラル、ポリフェノールが豊富です。
旬の時期
ざくろの旬の時期は9月~11月初旬です。日本に流通しているざくろの大部分は輸入したもので、国産のザクロはほとんど栽培されていません。
9位:いちじく
特徴
いちじくは赤紫色の皮と、皮の下にあるピンク色の部分を食べます。食べている部分は果実に見えるかもしれませんが花です。いちじくは隠頭花序(いんとうかじょ)と呼ばれる花のつき方で、花軸の内側に花を咲かせます。いちじくは水溶性食物繊維やミネラルが豊富なうえ、フィシンと呼ばれる酵素も含み、消化不良や二日酔いにも効果があります。
旬の時期
いちじくは種類が非常に豊富で、種類によって収穫期が異なります。日本で栽培されているいちじくの多くは、夏か秋が収穫期です。そのため、いちじくの旬は長く、6月~10月にわたります。
8位:キウイフルーツ
特徴
近年、キウイの品種が増えています。果肉の色はグリーンだけでなく、イエローやレッド、レインボーレッドがあります。熟したときの糖度は高く(10~16%)、ぶどうやりんごに相当するほどです。キウイは栄養価も高く、ビタミンC・Eのほかに食物繊維やタンパク質分解酵素も含みます。
旬の時期
キウイの旬は秋です。春~夏に見かけるものはハウス栽培や、ニュージーランドなど南半球から輸入されたものです。糖度も高く、付加価値が高いといわれる国産キウイの旬は10月~12月で、秋に収穫最盛期を迎えます。
7位:栗
特徴
栗は、秋の季節を象徴するような食べ物です。栗はブナ科クリ属の果実の総称で、日本栗、中国栗、ヨーロッパ栗の3系統があります。世界中で栽培されている栗ですが、日本栗の大きさはトップクラスです。茹でたり、炒ったり、クリーム状にしたりとさまざまな食べ方で味わえます。栗は疲労回復に効果的なビタミンB1が豊富で、ほかにもポリフェノールの一種であるタンニンも含みます。
旬の時期
栗全体の旬の季節は、8月~11月下旬まで続きます。日本栗と一口にいっても、種類は豊富です。栗は夏に花を咲かせたあと、夏の終わりに実をつけるもの(品種名:丹沢)から、11月上旬に収穫期を迎えるもの(品種名:岸根)まであります。大きさ、味ともにトップクラスと評されるブランド果物「丹波栗」の旬は9月下旬から始まります。
6位:温州みかん
特徴
温州みかんは、世界中に数あるカンキツの仲間の一つです。温州みかんは日本が原産といわれ、日本でいう「みかん」は多くの場合、温州みかんを指します。温州みかんはビタミンCが豊富で、2個食べれば1日に必要なビタミンCを摂取できるといわれるほどです。さらには疲労回復効果があるクエン酸も豊富です。包丁を使わず手で皮を剥き、薄皮ごと食べられる便利で健康にうれしい果物といえるでしょう。
旬の時期
極早生温州みかんは9月~10月、早生温州みかんは10月~12月に旬を迎えます。温州みかんは種類によって収穫期が異なり、晩生品種を合わせると冬まで旬の味を楽しめます。秋においしいシーズンを迎え、ビタミンが不足しがちな冬の終わりまで楽しめるみかんは、健康づくりにも貴重な果物です。
ボタニ子
ボタ爺
栽培・流通技術発達のおかげじゃの。一年中手に入るものでも、旬の秋に食べるとより栄養を摂れるんじゃよ。
ボタニ子
旬の果物はただ値段が手ごろなだけじゃなくて、栄養価もアップするんですね!TOP5もさらに気になってきました!
5位:ぶどう
特徴
ぶどうは品種が非常に豊富です。皮を食べるか食べないか、果実の色、果実の大きさなど品種ごとに特徴があります。そのため品種を選ぶ楽しみがあり、人気の秋の味覚です。糖度が高く、甘く感じられるぶどうですが、糖質のバランスもよく、果糖以外にもブドウ糖なども含まれています。ワインで知られるようにポリフェノールが豊富で、高い抗酸化作用も期待できます。
旬の時期
ぶどうは種類が非常に豊富で、旬の時期もそれぞれあります。露地栽培とハウス栽培をあわせるとぶどう全体の旬の時期は非常に長く、夏の終わりから冬まで楽しめます。国産ぶどうのなかで、多くの品種が旬を迎える時期は8月~10月ごろです。また、近年では海外からの輸入もさかんで、シーズン問わず一年中楽しめる果物です。
4位:桃
特徴
桃は、江戸時代には栽培が始まっていたといわれる、日本とかかわりの深い果物です。やわらかなうぶ毛に包まれた薄桃色の皮、果実の甘さ、漂う高貴な香りは日本人に長く愛されてきました。桃の甘さは果糖によるもので、砂糖の1.5倍甘さを感じやすいといわれています。同じ糖度の果実で比べると、桃はずばぬけて甘く感じられるでしょう。
旬の時期
桃は秋の季語で、旬の時期は夏~初秋です。早生品種「白鳳」「ちよひめ」などが夏の初めに収穫シーズンを迎えるのを皮切りに、ブランド果実で知られる「川中島白桃」や「あかつき」などが続きます。桃は収穫期が短く、10日ほどしかありません。
一年中スーパーで見かけているから、旬を意識していなかった果物もありました。