オリーブの実にはブラックとグリーンの二種類ある!
コロンと小さなグリーンの実と銀白色の葉が特徴のオリーブは、近年観葉植物としても高い人気を誇っています。塩漬けにしたオリーブの実は欧米ではポピュラーな食材で、ピザやサラダなどに好んでよく使われます。日本でもスーパーなどで気軽に買えるようになってきたオリーブの実ですが、実は果実の色はグリーンだけでなくブラックのものもあるのです。
オリーブの実のブラックとグリーンの違い
違い①熟成度
オリーブの実の色別の大きな違いは「熟成度」です。オリーブの実は熟すとともに、グリーン→赤紫→ブラックと色が変化していきます。つまり、グリーンオリーブもブラックオリーブも同じ木から収穫できるわけです。収穫時期の目安は、グリーンオリーブが9月~10月、ブラックオリーブが12月~2月です。
ボタニ子
収穫時期をずらすことで、グリーンとブラックの2種類の実を楽しめるよ!
品種による色の違いはあるのか
オリーブには非常にたくさんの種類があるものの、品種による色の違いは基本的にありません。品種によって収穫時期や実の形、大きさ、風味などは異なりますが、どのオリーブも熟すにつれてグリーンからブラックに色が変わっていきます。グリーンのまま熟すものもありますが、数は非常に少なく珍しい存在です。
ボタ爺
マンザニロ、コロネイキ、シプレッシーノなんかはコンパクトで育てやすくて、ルッカやジャンボカラマタは実がつきやすくておすすめじゃよ!
違い②香り
オリーブは色によって食べたときの香りが異なります。グリーンオリーブは実が若いこともあり、香りがとても強いです。どこか青々しく感じるような香りの中に、爽やかさとフレッシュさをプラスしたような独特な香りが印象的です。一方ブラックオリーブはそれほど香りを感じないため、独特な香りが苦手な人にはブラックオリーブをおすすめします。
違い③味
オリーブは実の色によって味にも違いが生まれます。渋みが強くそのままでは食べられないため、渋抜きしてから食べるのが基本です。グリーンオリーブは若いうちに収穫することから、渋抜き後もほのかな渋みが残り、パリッとした歯ごたえとみずみずしさを楽しめます。ブラックオリーブは熟成度が高いため、クセが少なく軟らかく、ほのかな甘みを持っています。
違い④使われ方
オリーブの瓶詰めや缶詰を買おうとするとブラックオリーブの数の少なさが目立ちますが、これはオリーブの色による使われ方の違いが理由です。オリーブはオイルに加工されることが多く、原材料には渋みのないブラックオリーブが好んでよく使われます。反対に、オリーブらしさが残るグリーンオリーブは、主に食べる用として塩漬けやオイル漬けに利用されます。
ボタニ子
次は、オリーブの実の栄養素の違いについて説明していくよ!
出典:写真AC