はじめに
3月頃から徐々に暖かくなり、春を迎えます。春になると冬のときとはまた違った果物が旬を迎え始めます。日本で収穫されたもの、南国から輸入されたものなどさまざまな種類がありますが、果物は旬の時期に食べるのがおすすめです。
春の果物①イチゴ
イチゴは春に旬を迎える果物の1つです。
基本情報
分類 | バラ科オランダイチゴ属の多年草 |
時期 | 12月~5月 |
品種 | あまおう、紅ほっぺ、とちおとめなど |
産地 | 日本 |
イチゴの特徴
イチゴは、12月~5月にかけて出荷を迎える春の果物です。この長い出荷時期のなかでも、旬は4月~5月といわれています。イチゴの特徴は、赤い果実です。実は、イチゴの赤い果実は、果実ではありません。イチゴの果実は赤い部分の表面についているつぶつぶの種のように見える部分です。このつぶつぶは一緒に食べられます。
イチゴは野菜?
イチゴは草本です。そのため、野菜のとしての位置づけされています。しかし、数ある野菜と違い甘みがあるため、フルーツとして扱われているケースが多いです。
イチゴの食べ方
ヘタは果肉ごと切り取る
食べる直前に、ヘタをつけたまま水洗いをしましょう。イチゴはヘタのほうではなく、先のほうが甘いといわれています。酸味が苦手な人はヘタの部分を果肉ごと包丁で切り取ってしまうと、デザートとして甘いイチゴが味わえるためおすすめです。
ジャムにして食べる
ジャムとしておいしくいただく方法もあります。洗ってヘタを取り、グラニュー糖と一緒に煮詰めてできあがりです。ジャムにする利点は、フタを開けなければ長期保存ができるところです。デザートとしての食べ方ではなく、食パンに塗って味わうこともできます。
春の果物②キウイフルーツ
キウイフルーツは春~夏にかけて旬を迎える果物の1つです。
基本情報
分類 | マタタビ科マタタビ属の落葉つる性の樹木 |
時期 | 5月~10月(輸入品)、10月~3月(国産品) |
品種 | ゴールデンキウイなど |
流通 | ニュージーランド、日本など |
キウイフルーツの特徴
キウイフルーツの旬は、春と秋の2回あります。春に旬を迎えるものはニュージランド産で、秋に旬を迎えるのは日本で栽培されたキウイフルーツです。キウイフルーツは、雌雄異株のつる性樹木で、果実を実らせるためには雄の木と雌の木が必要なところが特徴です。果実は一般的に緑色をしていて、果実の中に黒いつぶつぶの種子があります。黒いつぶつぶの種子も食べられます。
キウイフルーツの食べ方
半分に切ってもスライスしてもOK
キイウフルーツは生のまま食べられます。特に、果肉が黄色いゴールデンキウイは一般的な緑色の果肉をしたものよりは甘いといわれています。キウイフルーツを半分に切ってスプーンでくりぬいたり、輪切りに切って食べたりするなど、食べやすい方法を試してくださいね。
料理に添える
キウイフルーツには、サラダやお肉などに添えて一緒に食べるという方法もあります。キイウフルーツにはタンパク質を分解する成分が含まれているため、お肉と一緒に食べることで消化吸収がよくなったり、お肉が柔らかくなったりします。おすすめの食べ方の1つです。
春の果物③グレープフルーツ
グレープフルーツは通年出回っていますが、旬は春です。
基本情報
分類 | ミカン科ミカン属の柑橘類 |
時期 | 4月~5月 |
品種 | ホワイト・マーシュ、ピンク・マーシュなど |
産地 | アメリカ、日本など |
グレープフルーツの特徴
グレープフルーツは、黄色やオレンジ色の柑橘類の仲間です。ほぼ通年、出回っていますが、そのほとんどが輸入品です。日本国内でも熊本県などで栽培されていますが、ほどんど流通することはありません。通年出回っているグレープフルーツの旬は4月~5月で、その時期のものがおいしいとされています。
ピンクの果肉と黄色い果肉
グレープフルーツには果肉の色がピンク色をしたものと黄色のものがあります。ピンクグレープフルーツ、ルビーグレープフルーツと品種が違い、さらに含有している栄養素も異なるのです。ピンクのグレープフルーツの果肉にはビタミンA、黄色い果肉のグレープフルーツはリコピンが含まれているとされています。
グレープフルーツの食べ方
定番の半分カットは砂糖をかけてもOK
デザートとして、グレープフルーツを半分に切って食べる方法があります。特に工夫もせず、半分に切るだけというとても簡単な食べ方です。また、砂糖をふりかけて食べてもよいですね。
料理と一緒に
グレープフルーツは手軽に料理に使える果物です。果肉をサラダに使ったり、酸味を活かしてドレッシングに用いたりするなど、おいしく使えます。
春の果物④サクランボ
サクランボは春~夏にかけて旬を迎える果物の1つです。特徴と食べ方を紹介します。
基本情報
分類 | バラ科サクラ属の落葉樹木 |
時期 | 4月~7月 |
品種 | 佐藤錦、高砂など |
産地 | 日本、アメリカなど |
サクランボの特徴
サクランボは、桜の木になるフルーツです。丸い赤い果実が有名ですが、品種によっては赤黒い紫がかった果実もあります。サクランボは収穫したあと追熟せず、おいしい状態で収穫されます。サクランボの旬は、4月~7月です。高級なものは「赤い宝石」と呼ばれています。
サクランボの食べ方
食べる前に少し冷やしておく
新鮮なサクランボは、生で食べるのがおすすめです。食べる前に冷やし、さっと洗ってから食べましょう。ただし、サクランボは日持ちしません。また、長期間冷蔵庫の中に入れておくとおいしさが損なわれるとされています。購入したら、できるだけ早めに食べましょう。
お菓子の材料として使う
サクランボは、パイやケーキの材料として使用できますが、その場合は種を取らなければいけません。サクランボの種を取るための道具「チェリーピッター」が、市販されています。サクランボの種を大量に取らなければいけない場合にあると便利な道具です。
出典:写真AC