夏の花35選!日差しや暑さにも強く、夏のガーデニングに向いた植物は?

夏の花35選!日差しや暑さにも強く、夏のガーデニングに向いた植物は?

夏の花といえばどんな花を思い浮かべますか?子供のころに育てた朝顔?ひまわり?それともおばあちゃんの家の庭にあったユリの花でしょうか?今回は一年草、宿根草、球根植物、そしてお楽しみの四つに分けて、暑さにも負けずにぐんぐん育つ夏の花を35品種ご紹介します。

真夏でも育てやすい夏の花【球根植物】

①ユリ( Lilium)

出典:BOTANICA

 
別名
分類 ユリ科ユリ属/春植え球根
種類 原種・オリエンタルハイブリッド・アジアティックハイブリッドなど100種以上
原産地 日本 温帯地域
草丈:花の色 50~200cm:白・ピンク・黄色・橙・赤・複色
開花時期 初夏~7月

夏の芳香といえばユリの香り

夏の花といえばユリ。夏の野山や民家の庭先の花壇に香るユリの匂いに夏を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ユリの種類は100種を越え、香りだけでなく鮮やかな色や清楚な花姿で見る人の目を楽しませてくれます。

ユリの歴史と人気の品種一覧!それぞれの特徴や見分け方までご紹介!のイメージ
ユリの歴史と人気の品種一覧!それぞれの特徴や見分け方までご紹介!
たった一輪でも圧倒的な存在感を放つユリ。その種類は100種近くともいわれています。純白のカブランカ、橙赤の鮮やかなスカシユリ、淡いピンクのオリエンタルリリー。今回はそんなユリの歴史から品種の性質と特徴、そしてその種類の見分け方までをご説明します。

②ダリア(Dahlia)

出典:BOTANICA

 
別名 テンジクボタン(天竺牡丹)
分類 キク科テンジクボタン属/春植え球根
種類 ギャラリー・F1ハローなど2~3万種
原産地 メキシコ・グァテマラ
草丈:花の色 20~200cm:白・ピンク・黄・紫・橙・複色
開花時期 6月半ば~7月、9月上旬~11月

華やかな夏の花の王様といえばダリア

大輪から小輪種まで多種多様なダリアは、鮮やかな色調から存在感も大きな真夏に咲くイメージの花です。花形は16の系統に分類されるほど多種多様で、中でも草丈が3mを越える皇帝ダリアは、ガーデニング界でもまさに王者の風格といえるでしょう。

③グロリオサ(Gloriosa)

Photo by LadyDragonflyCC - >;<

 
別名 ユリグルマ・キツネユリ
分類 イヌサフラン科グロリオサ属/春植え球根
種類 ロスチャイルディアナなど10種
原産地 熱帯アジア・アフリカ
草丈:花の色 100~200cm:赤・ピンク・白・黄・橙・複色
開花時期 7月~9月

熱帯植物らしいエキゾチックなグロリオサ

赤い花弁に黄色の覆輪が入ったロスチャイルディアナが有名なグロリオサは、葉の先端からつるを出して周囲の植物に巻き付くという性質があります。プランターで行燈仕立てにして個性的な花を楽しむとよいでしょう。

④カラジューム(Caladium)

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

 
別名 ハイモ
分類 サトイモ科カラジューム属/春植え球根
種類 ホルツラヌム・キャンディダム(白鷺)
原産地 熱帯アメリカ
草丈:葉の色 10~30cm:白・赤・緑・複色
開花時期 7月~9月

真夏のカラーリーフといえばカラジューム

いかにも熱帯植物といったトロピカルなイメージのカラジュームですが、白と緑の複色であるキャンディダムやホワイトクリスマスといった品種をプランターで室内や玄関先に飾ると爽やかな清涼感を味わえますよ。

⑤グラジオラス(Gladiolus)

Photo by Helena Jacoba

 
別名 トウショウブ(唐菖蒲)・オランダショウブ・オランダアヤメ
分類 アヤメ科グラジオラス属/春植え球根
種類 原種180種
原産地 南アフリカ~欧州・西アジア
草丈:花の色 60~150cm:白・ピンク・赤・橙・黄・紫・青・複色
開花時期 初夏から秋にかけて

花壇でも切り花としてもおすすめのグラジオラス

夏の日差しをいっぱいに受けて育つグラジオラスは、花の大きさや色数なども多彩でガーデニングの際にはどれを植えるのがよいか目移りしてしまいそうですね。プランターで楽しむのもよいですが、ここはぜひ地植えにしてダイナミックな花姿を楽しみたいものです。

⑥カンナ(Canna)

Photo by Rexness

 
別名 ハナカンナ
分類 カンナ科カンナ属/春植え球根
種類 トロピカル・ストリアタなど
原産地 熱帯アメリカ
草丈:花の色 40~160cm:黄・ピンク・赤
開花時期 初夏から秋にかけて

暑いほどよく育つカンナ

夏に強いカンナは、花だけでなく葉の葉脈の大変美しい花苗でもあります。大きな銅葉の葉はカラーリーフとして楽しもこともできるので、夏のガーデニングにはぜひ取り入れていただきたい植物のひとつです。

⑦オキザリス(Oxalis)

Photo by blumenbiene

 
別名
分類 カタバミ属カタバミ科/球根植物
種類 800~850種
原産地 南アフリカ 中南米
草丈:花の色 5~30cm:白・ピンク・黄・紫・橙・複色
開花時期 5月~7月

オキザリスは種類も多様で、植える時期も開花時期もさまざまです。写真のオキザリス・トリアングラリスは四季咲きに近い性質を持つので長く楽しむことができます。草丈が低いのでプランターでの栽培の方が向いているかもしれませんね。

⑧ユーコミス(Eucomis)

Photo by berniedup

 
別名 パイナップルリリー
分類 ヒアシンス科ユーコミス属/春植え球根
種類 ウンドゥラータ・コモサなど10数種
原産地 南アフリカ
草丈:花の色 40~70cm:クリーム・ピンク・白
開花時期 7月~8月

パイナップルのような花のユーコミス

長いパイナップルの実の先端に葉が茂ったようなユーモラスな花姿のユーコミス。開花期は7月~8月と夏真っ盛りの時期ですが、非常に耐寒性のある植物なので関東以西ではそのまま冬越しができます。病害虫としてはまれに青虫がつくことがあります。

⑨リコリス(Lycoris)

出典:BOTANICA

 
別名 ヒガンバナ(彼岸花)・マンジュシャゲ(曼珠沙華)
分類 ヒガンバナ科ヒガンバナ属/春植え球根
種類 ラッパ咲き・八重咲きなど
原産地 日本・中国
草丈:花の色 20~50cm
開花時期 7月中旬~10月中旬

群生させて楽しむリコリス

リコリスよりもヒガンバナ(彼岸花)のイメージの方が日本では定着していますね。大変美しい花でありながら、過去には縁起が良くないなどの理由から品種改良はなかなか進まなかった背景がありましたが、近年では熱心な園芸家の手により新しい品種が生み出されています。

⑩クルクマ(Curcuma)

Photo by Jim, the Photographer

 
別名
分類 ショウガ科ウコン属・春植え球根
種類 ペティオラータ(観賞用)・ロンガ【食用)など
原産地 東南アジア
草丈:花の色 30~100cm:白・ピンク
開花時期 初夏~秋にかけて

花のように見えている部分は苞(ほう)

ウコンや生姜の仲間であるクルクマですが、茎の先端に重なり合った花弁のように見えているのは苞で、本当の花はその陰に隠れています。クルクマは気温が40℃を越えても元気に育つ暑さに強い植物ですが、高温期は水を多めに与えてあげましょう。

夏から秋にかけての変化を楽しめる草花

①コキア(Bassia scoparia)

Photo by tfukaga

夏の緑が目に優しいコキア

Photo by hirohiroslope

鮮やかな赤に紅葉したコキア

 
別名 ホウキグサ・ホウキギ・バーニンニングブッシュ
分類 ヒユ科ホウキギ属/一年草
種類 トリコフィラ・ダイヤモンドダストなど
原産地 西アジア・中央アジア
草丈:花の色 50~100cm
葉の観賞期:紅葉時期 初夏から秋まで:10月~11月

もこもこした姿が愛らしいコキア

花を楽しむタイプの植物ではありませんが、コキアを夏の風物詩のように楽しみにしている人も多いことでしょう。もこもこの形はそのままに、秋になると真っ赤に紅葉するコキアは見ごたえがあります。柔らかそうな葉はついつい触ってみたくなりますね。

②フウセンカズラ( Cardiospermum halicacabum)

Photo by Tatters ✾

白く愛らしいフウセンカズラの花

Photo by pellaea

名前の由来にもなった風船状の果実

 
別名 バルーンバイン・ハートピー
分類 ムクロジ科フウセンカズラ属/つる性一年草
種類
原産地 北アメリカ南部
草丈:花の色 1~3m:白
開花時期(観賞期) 7月~9月

ユーモラスな果実とハート模様の種が特徴のフウセンカズラ

ふくらんだ果実が風船のようなことから名前が付けられたフウセンカズラは、真っ黒な種に白いハートマークの模様が入るという、一株で花と果実と種を楽しめる植物です。生育旺盛なので肥料と水は切らさないように。ハダニの予防にもなります。

③ワタ(Gossypium)

Photo by Starr Environmental

ハイビスカスのようなワタの花

Photo by Starr Environmental

果皮がはじけて中の綿毛が出てきました

 
別名 リクチリメン
分類 アオイ科ワタ属/一年草
種類 ドワーフコットン(矮性種)など
原産地 熱帯アフリカ
草丈:花の色:実の色 60~150cm:緑:白・緑・茶・青
開花時期:果実の観賞時期 7月~8月:9月~10月

コットンボールができていく過程が楽しい

いわゆる綿花の花苗になります。花が咲いた時点からの成長が楽しみですが、花が終わってから果実がはじけるまでひと月ほどかかりますのでじっくり待ちましょう。株が大きくなりすぎると花つきが悪くなるので7月の半ば頃に一度摘芯しておくとよいでしょう。

④ホオズキ(Physalis alkekengi)

Photo by peganum

食用ホオズキの花

Photo by Rod Raglin

おなじみのホオズキ

 
和名 鬼灯・酸漿(サンショウ)
分類 ナス科ホオズキ属/多年草
種類 シマホオズキ・ショクヨウホオズキ(ストロベリートマト)など100種類
原産地 東アジア
草丈:花の色 30~100cm
開花時期:萼の観賞期 6月~7月:8月~9月

かわいらしい実は観賞用

夏祭りなどでおなじみのホオズキには、薬草として昔から人々利用されてきた歴史があります。花苗を庭に直接植えるのはもちろん、プランターでコンパクトに育てて観賞するのもよいでしょう。観賞用品種は食べられませんのでご注意ください。

⑤クダモノトケイソウ(Passion fruit)

Photo by mykaul

トケイソウの名前の由来にもなった独特な花

Photo by Starr Environmental

トロピカルなパッションフルーツの果実

 
別名 パッションフルーツ
分類 トケイソウ科トケイソウ属/つる性多年草
種類 トケイソウ科は500種以上
原産地 ブラジル
草丈:花の色 0.5~3m:白・紫・赤
開花時期 初夏~10月

トケイソウとパッションフルーツの関係をご存じでしたか?

不思議な花の形状のトケイソウと南国フルーツでおなじみのパッションフルーツが同一植物だとは驚かれる方も多いのではないでしょうか。クダモノトケイソウは茎が長く伸びるつる性植物なので、プランターで行燈仕立てにしたりネットに誘引するとよいでしょう。

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パッションフラワーとは?その効果・効能やオススメの摂取方法を紹介!
見た目も鮮やかで、特徴的な面白い花を咲かせるパッションフラワー。日本では和名で「トケイソウ」「チャボトケイソウ」としても知られます。この記事では、そんなパッションフラワーの名前の由来から、成分および身体への効果・効能、そしてオススメの飲み方までまとめました。

記事の目次

  1. 1.暑さに強い夏の花たち
  2. 2.真夏でも育てやすい夏の花【一年草】
  3. 3.真夏でも育てやすい夏の花【宿根草】
  4. 4.真夏でも育てやすい夏の花【球根植物】
  5. 5.夏から秋にかけての変化を楽しめる草花
  6. 6.まとめ
ボタニ子

ボタニ子

花苗を植えるからにはやっぱり何か収穫できると嬉しくなっちゃいますよね!

まとめ

Photo bymanfredrichter

夏に強いガーデニング用の草花を35種ご紹介してきましたが、夏といえば?のイメージに合った植物はあったでしょうか?花苗の種類によっては花壇ではなくプランター向きのものもありますが、どの花苗にも熱い夏を涼しく彩ってもらいたいものですね。

藤茶話
ライター

藤茶話

失敗の多い園芸オタク。今年はギボウシの庭をつくります!

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