コトネアスターとは?品種や特徴をご紹介!グランドカバーに使える?

コトネアスターとは?品種や特徴をご紹介!グランドカバーに使える?

コトネアスターは秋から冬にかけて真っ赤な実を楽しめる、北海道など寒い地域でも元気に育ってくれる植物です。コトネアスターは品種が多く、盆栽、庭木、垣根、グランドカバーなど、幅広く活用できる使い勝手の良さがあります。品種別に特徴や用途を紹介します。

記事の目次

  1. 1.コトネアスターとは?
  2. 2.コトネアスターの花言葉
  3. 3.コトネアスターの立性品種『ベニシタン』『ダメリ』『ワテレリ』
  4. 4.コトネアスターの這性品種『コーラル・ビューティー』『レペンス』
  5. 5.まとめ

コトネアスターとは?

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晩春から初夏にかけて小さな白い花がたくさん咲き、秋には赤い実をたわわにつけるコトネアスター。北海道でも育てられるほど寒さに強く、属全体で70種類ほどの品種があります。今回は手に入りやすい代表的な種類やその特徴をご紹介します。

コトネアスターの基本情報

基本情報
分類 バラ科コトネアスター(シャリントウ)属
形態 常緑~半常緑低木
原産地 インド北部、チベット、中国西南部
大きさ 0.2~3m
開花期 5~6月
花色 白または薄紅色
果実鑑賞期 10~1月
耐寒性 強い
耐暑性 強い

特徴

日本ではベニシタン(紅紫檀)の名で知られる

コトネアスターはバラ科コトネアスター (シャリントウ)属の総称で、シャリントウは漢字で車輪桃と書きます。日本ではベニシタン (紅紫檀)の名で知られていますが、こちらは総称ではなく品種のひとつです。

Photo by_Alicja_

北海道でも育てられる

耐寒性の強いコトネアスターは、マイナス10度でも枯死することがなく、北海道でも育てられる植物として知られています。白い雪の中から真っ赤な実を覗かせる姿は、とても可愛らしいものです。また暑さにも強く、とても育てやすい植物と言えます。

立性と這性があるの?

グランドカバーにできる品種が主流

コトネアスターの中には高さ3mにも達する立性の種類もありますが、最近ではグランドカバーになる這性のものが好まれ、市場に多く出回っています。また庭木にもグランドカバーにもなる、使い勝手の良い小型のわい性品種もあります。

コトネアスターの花言葉

名前の由来

ラテン語の「マルメロと似ているもの」から

コトネアスターの名前の由来は、ラテン語のコトネア (マルメロ)とアスター (似ているもの)から来ていて、「マルメロに似ているもの」という意味です。マルメロは同じバラ科に属する落葉高木で、西洋カリンの名で知られています。ちなみに、キク科の草花のアスターとは関係ありません。

花言葉

コトネアスターの花言葉は『童心』『変わらぬ愛情』『安定』『統一』

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『童心』は、秋になると真っ赤な小さな実をすずなりに付ける様子を、無邪気な子供と見なしたのでしょうか。『変わらぬ愛情』は、真冬になって落葉した後も赤い実は落ちずにいる様子から付けられました。『安定』や『統一』も実がなり続けるコトネアスターにピッタリの花言葉ですね。10月14日の誕生花でもあります。

コトネアスターの立性品種『ベニシタン』『ダメリ』『ワテレリ』

ベニシタン

ベニシタン(紅紫檀)
英名 Bohemian rosewood
形態 小低木
大きさ 0.5~1m
花の色 薄紅色、ピンク
用途 盆栽、庭木、グランドカバー

盆栽に向いている品種

ベニシタンは昭和初期に中国から導入されました。背丈は低く、葉も実も小さいため、盆栽に向いている品種です。本種は紅淡色の花をつけますが、別のシロシタンという種類はその名のとおり白い花を咲かせます。斑入りの園芸品種もあり、背の低い品種はグランドカバーとしても使えます。

コトネアスター・ダメリ

コトネアスター・ダメリ
英名 Cotoneaster dammeri
形態 常緑つる性低木
大きさ 0.1~0.5m
花色
用途 庭木、グランドカバー

秋の紅葉も楽しめる

コトネアスター・ダメリは、秋に葉が紅葉するのが特徴です。常緑樹ではありますが、紅葉した葉は冬に落葉し赤い実だげか1月頃まで残ります。種類によって庭木にも、グランドカバーにも使えます。

コトネアスター・ワテレリ

Photo by wallygrom

コトネアスター・ワテレリ
英名 Cotoneaster watereri
形態 半常緑
大きさ 2~3m
花の色
用途 庭木、生け垣、街路樹

生育が良く背が高くなる

コトネアスター・ワテレリは、ゴムの木の仲間であるサリシフォリア種など数種を交配した品種で、高さ2m以上に成長します。とても生育旺盛な本品種は、葉も実も大きく豪快な印象で、実つきも良いため、1本植えるだけで庭の印象がガラリと変わります。

コトネアスターの這性品種『コーラル・ビューティー』『レペンス』

コーラル・ビューティー

Photo bycocoparisienne

コーラル・ビューティー
英名 Cotoneaster Coral Beauty
形態 常緑
大きさ 0.2~2m
花色
用途 グランドカバー

コーラル・ビューティーはグランドカバー種の代表格

コーラル・ビューティーは、小さな葉をたくさんつけ、枝も密に張るグランドカバー向きの種類です。実つきも非常に良く、常緑性なので冬でも見栄えがします。北海道など雪の多い地域では、雪の間から顔をのぞかせた赤い実が小鳥たちの貴重な食料になります。

コトネアスター・レペンス

コトネアスター・レペンス
英名 Cotoneaster repens
形態 常緑~半落葉低木
大きさ 0.2~2m
花色
用途 グランドカバー

レペンスは紅葉と赤い実が同時に楽しめる

レペンスはもともと枝の色に赤みがあり、葉が紅葉する10月頃から赤い実が付き始め、ピーク時には赤色一色のグランドカバーが楽しめる種類です。また、花壇や鉢から下に垂らすような形にすると、美しい庭を演出できます。

まとめ

出典:写真AC

コトネアスター (コトネアスター属)は品種が非常に多様です。さらに、ピラカンサ (サンザシ属)のように姿が似た別属の種もあるため、一つひとつの種名の識別が少し難しい植物になります。まずは用途を決めてから、園芸店のスタッフに相談のうえ購入し、冬の彩りとして活用することをおすすめします。

佐倉 弥生
ライター

佐倉 弥生

便利で過密なバンコクと東京での暮らしを経て、今はプチ田舎で半自給自足生活を送っています。 愛猫は地植えしたキャットニップと自生するマタタビに満足している様子。

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