カルダモンの効能
疲労回復・集中力アップ
カルダモンにはビタミンB1が含まれています。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変え、疲労回復に役立ち、皮膚や粘膜の健康を維持する働きを持っています。糖質が唯一の栄養源といわれる脳にとってはとても大切ですね。パウダーで少しの量を摂取するだけでも脳内がすっとして集中力の向上に役立つそうです。また、ストレスを受けた交感神経の高ぶりを落ち着かせ、脳や心の緊張を和らげる効果があるといわれています。
血行促進・高血圧予防
カルダモンの効能として、その香りには、血行を促進する効果があるといわれています。血液のめぐりが良くなることにより、高血圧の予防に、また、冷え症の改善にも効果が期待できそうですね。血行がよくなると当然のことながら脳にもしっかりと血液がゆきとどき、集中力もアップすることができます。カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルを豊富に含むことも、血圧や血行を安定させる要因になっているのでしょう。
ダイエット・代謝力アップ
カルダモンを食後に口に含むことで、その香り成分が血液の流れを良くし、消化を促進し、脂肪の燃焼にも効果があります。また、多く含まれるカリウムには体内の過剰な水分を排泄する力があり、むくみ解消に役立ちます。立ち仕事やデスクワークで、足のむくみなどが気になる方にもよいですね。パウダーしか手に入らなかった場合は、コーヒーや紅茶に少量ふりかけるといった簡単な方法でも摂取できますよ。
口臭予防効果
インドでは、レストランのレジ横にカルダモンが置かれていることがよくあるそうです。ニンニクなどの効いた匂いの強い料理を食べた後にカルダモンを口に含んでいると、その芳香で口臭を予防することができるということです。
抗菌作用もあり
また、殺菌作用も併せ持つことから、口の中を清潔に保つこともできますし、食後お腹がいっぱいで睡魔が襲ってきたときにも、少量を口に含んでおくことで、脳がすっきりとして集中力を途切れさせないためには良い方法かもしれません。
精神安定・整腸作用
カルダモンの香りには気落ちを落ち着かせる効果もあります。ストレスが原因の胃痛、便秘や下痢、また、過敏性大腸炎などの消化器系のトラブルにもその効果が期待できそうですね。コーヒーにパウダーを少量入れたり口に含んだりすることで脳がすっきりとし、ダイエットや口臭予防精神安定、消化促進、整腸作用も得られるとなれば、一度は試してみる価値はあるのではないでしょうか。
抗炎症作用
カルダモンの香りを構成する成分の中には殺菌作用があるものもあります。素晴らしい香りと共に炎症を抑え、風邪などの呼吸器疾患を抑える効果も期待できそうですね。料理やコーヒーに加える方法のほか、アロマテラピーで活用する方法もありますよ。
カルダモンの摂取方法(飲み方編)
カルダモンコーヒー
作り方
お好みのコーヒーに莢を割ったカルダモンを浮かべるだけです。カルダモンは香りの強いスパイスですので、慣れるまでは中の黒い種を数粒ずつ加え、お好みの分量を見つけましょう。
カルダモンコーヒーでリフレッシュ!
仕事中、頭がぼんやりとしてきたときに、手軽に入れられるカルダモンコーヒーで有効成分を摂取して脳をリフレッシュし、集中力が高まめてみてはいかがでしょうか。中近東では、水から煮出して作るコーヒーがありますが、その鍋にカルダモンも入れてしまうそうです。あまり長く煮出すとカルダモンの苦味が強くなりますので、様子をみて加減しましょう。
カルダモンチャイ(1杯分)
材料
- 紅茶の葉 ティースプーン2杯
- カルダモン 1/2~1粒
- クローブ 1粒
- シナモンスティック 1/2本
- 牛乳 130cc
- お好みで砂糖 適宜
作り方
- 鍋に紅茶の葉とひたひたの水、カルダモン、シナモンスティックを入れ、煮出します。
- しっかりと色、香りが出たところで牛乳を加え温めます。
カルダモンジンジャーシロップ
材料
- しょうが 1かけ
- カルダモン 1粒
- ブラウンシュガー 大さじ2
- 水 100cc
作り方
- しょうがは皮をむき、すべての材料を合わせてひと煮立ちさせる。
- 香りが出たら漉して冷ます。
ホットワイン(2杯分)
材料
- 赤ワイン 350cc
- カルダモン 1個
- シナモン 1本
- クローブ 2個
- ナツメグ 少々
- しょうが 薄切り1枚
- オレンジの皮 1個分
作り方
- 鍋にオレンジの皮以外の材料を入れ温める。あまり熱くしすぎるとアルコールやワインの香りが飛んでしまうので、60℃程度を目安にしてください。
- 耐熱性のグラスに移し、オレンジの皮を添える。
出典:写真AC