主な病害虫(灰色かび病・コナジラミ)
灰色かび病
ペラルゴニウムがかかりやすい病気のひとつに灰色かび病があります。花や茎、葉などカビが生えたようになり、やがて腐っていくような症状です。花に斑点のような症状が現れたら要注意。主に湿度の高い時期に発生するので、梅雨時期や夏越しには特に注意が必要です。発生したら被害にあっている葉や花を除去し、薬剤を散布しましょう。
コナジラミ
草花や野菜、どの植物にも発生する害虫です。植物に触れて白い虫が舞ったらコナジラミを疑ってみましょう。葉の裏に寄生して汁を吸うため生育を悪くする恐れがあります。発生量が増えると株全体が枯死することさえ考えられます。早めにスプレーなどで駆除しましょう。
ペラルゴニウムを揷し木で増やす方法
ペラルゴニウムは揷し木で増やすことが可能です。揷し木の適期は春と秋。切り戻しを兼ねて剪定した枝先を揷し木に利用するのがおすすめ!木化している箇所は揷し木には不向きなので、茎が緑の部分を利用します。枝先を10cmほどにカットし、葉を2〜3枚だけ残し用土に挿し、日陰の風通しのよい場所で管理します。揷し木直後は日当たりのよい場所は避けましょう。また水の与えすぎで茎が腐ってしまうことがあるため注意しましょう。
揷し木のコツをおさらい!
- 揷し木の時期は春と秋!(生育期のため)
- 緑の部分の枝先を斜めにカット!(吸収面を増やすため)
- 葉を2〜3枚残して揷し木する!(蒸散のし過ぎを減らすため)
- 用土は肥料を含まない水はけのよい土に挿します。
- 挿し床の水の与えすぎには注意します!(切り口の加湿に弱いため)
上手くいくと揷し木後2週間を超えたあたりから発根し始めます。挿し床内で他の揷し木と葉が重なるようなら、他の鉢に植え替えましょう。元々1つの鉢に1本の揷し木をした場合はそのままで結構です。
ペラルゴニウムの越冬方法
ペラルゴニウムの栽培する上で大事なのは越冬方法にあります。それは、ペラルゴニウムは冬場の寒さを感じて花芽を形成する性質があるためです。一般的には翌春も花を咲かせるためには5~7℃の低温に1ヶ月あてる必要があると言われています。そのため冬場に暖かな室内で管理すると翌春の花付きが悪くなったり、花が咲かないということが起こり得ます。冬場は霜や寒風の当たらない軒下や玄関先で越冬させるようにしましょう。
冬の寒さがあってこそ春から綺麗な花を楽しめるってことなんだね。
日本の代表的な花木「桜」も冬の寒さを感じないと花を咲かせないのよ。四季があってこそ楽しめる植物なんだね。
花が咲かない原因
一生懸命管理しても花が咲かない…ということはあるでしょう。手間をかけた分、咲き誇る花々を見ることは植物を育てる楽しみのひとつでもあります。ペラルゴニウムは多年草です。今季は花が咲かないとう場合も来季咲かせることは可能です。花が咲かない理由はいくつか考えられるのでチェックしてみてください。
花が咲かないときに考えられること
- 春と秋の生育期に日当たりのよい場所で管理しているか?
- 肥料不足になっていないか?または肥料を与えすぎていないか?
- 切り戻しをしているか?
- 冬場の寒さを経験させているか?
- 病気や害虫が発生していないか?
まとめ
ペラルゴニウムの育て方はお分かりになったでしょうか?コツを押さえれば、毎年花を楽しめる多年草のペラルゴニウム。ついつい冬場は暖かな室内や温室で管理しようと思いがちですが、冬の寒さにあてることが大事なんですね。管理場所や生育期の肥料、切り戻しと注意する点はいくつかありますが、その過程もガーデニングの楽しみのひとつです。翌年も花を見ることを楽しみに育ててみたいですね。
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