植え替えの仕方
ミニバラは大きくなると植え替えが必要になります。庭植えならば全く問題ないのですが、鉢植えの場合は成長すると鉢植えが小さくなってしまうため、定期的に新しい鉢植えが必要になります。用土は植え付けるときに使ったのと同じものを用意しましょう。鉢はひと回り大きいものを準備します。時期は植え付けの時期である3月から6月であればいつでも構いません。土を半分ほど落として新しい鉢植えに植え替えましょう。
植え替えの時期
植え替えの時期は鉢の下から根が見えてきたら、です。鉢の下から根が見えるということは、かなり根が伸びているということです。ほおっておくと根詰まりを起こす危険があります。根が伸びたと思ったらすぐに植え替えをしましょう。
ミニバラの増やし方
ミニバラを増やすのは種から蒔くやり方ではなく、挿し木でのやり方がおすすめです。挿し木の仕方はそんなに難しいものではありません。時期は植え替えをする3月から6月ごろにかけてで大丈夫です。ぜひ挿し木の仕方を学んでどんどん増やしていきましょう。
挿し木のやり方
挿し木のやり方はそう難しいものではありません。植えるための苗床を用意し、切り戻し剪定で切り取った枝を使うとよいでしょう。切り戻し剪定で落とした枝でも目がついているものがあるためそういった新しい芽がついているものを選ぶようにします。切り戻した枝を根の部分は残して何もない方を下に挿しましょう。挿す前に水に2~3時間つけて水分を吸収させ発根材を付けるのもいいです。
ミニバラ育成の注意点
ミニバラを育成するやり方にはいくつか注意点があります。特には知恵鵜を屋外に出して育てている場合には直射日光や強風、雨などにも注意が必要です。また、耐寒性の低いミニバラの場合には冬越えにも注意が必要です。しっかり気を付けて育成しましょう。
霜に注意
ミニバラは種類にもよりますが耐寒性の弱いものもあります。しかし総じて霜が降りると枯れてしまったり弱ってしまったりするため、できれば霜には当てないでいるほうがよいでしょう。霜が降りるような時期には、玄関先に入れるか室内に移動しましょう。また、寒い場所に置くのであれば段ボールなどで保温します。特に寒さに弱い種類であれば、できれば室内の温かい場所に鉢植えを移動しておきます。
病気に注意
バラの病気には主に黒星病とうどん粉病があります。黒星病が発生するのは春から初夏にかけての梅雨時です。病気にかかると花や葉が落ち、育成が悪くなるため梅雨になる前に市販の薬を散布して予防します。うどん粉病にかかると育成が阻害され、花もきれいに咲きません。これも予防薬があるので用法をよく読んで散布するといいでしょう。ミニバラに病気は薬で早めに予防することが大切です。
害虫に注意
ミニバラは害虫が付きやすい植物でもあります。アブラムシやハダニはいうに及ばず、チュウレンジハバチやカミキリムシなども付きます。アブラムシは基本的に春と秋に警戒が必要です。新芽やつぼみが出てくるとそこに取り付き樹液を吸い取ります。大量発生するとミニバラが枯れてしまうこともあります。チュウレンジハバチは夏や秋に警戒が必要で、下手をするとすべてを食べつくされ丸坊主にされてしまいます。カミキリムシは主に夏、枝をかじって枯れさせてしまいます。ハダニは春から秋にかけて乾燥がひどくなると発生します。
まとめ
ミニバラは管理に手間がかかる分、手間暇をかければきちんと応えてくれる植物です。こまめに肥料や水やりをし、害虫駆除をすると、春や夏の1季節だけでなく1年を通して長く花を楽しませてくれる種類もあります。ぜひ管理の仕方をきちんと学んで美しい花を咲かせてみてくださいね。
出典:BOTANICA