黄梅の『枯れる』理由
植え付けや植え替えの時に、根の部分を傷つけてしまうと、成長が遅れ枯れる原因になります。また、秋に剪定する時に、葉の新芽がついている節のすぐ上の部分を切り落とさないと、残っている枝の部分が枯れてしまいます。
黄梅の増やし方
黄梅の増やし方は、挿し木と取り木の2通りあります。挿し木は、発根しないこともあります。一方、取り木は、根が出た状態で土に植えるので、挿し木よりも育ちやすいです。
挿し木での増やし方
挿し木は、生育期の春から秋にかけて、いつでもできるので、剪定とあわせて行います。
①挿し木は、その年に伸びた枝を10cmほどの長さに切ります。切り口は、水で1時間ほど十分に湿らせます。
②挿し木用の土にさし、根が出るまで待ちます。この時、水を枯らさないことが大切です。
③根が出てきたら、育苗用ポットや鉢に植え付けます。
取り木での増やし方
取り木は、2~3年目の枝を用いると早く成長し、大きな株に育ちます。
①根を出させたい部分の枝(幹)を傷つけます。もしくは、固い芯だけを残し、3cm~4cm位の皮をぐるりとはぎます。
②水で十分に湿った水苔を、傷をつけた部分に覆います。そして、水苔がはがれないように、透明のビニール袋で覆い、ビニール部分の上下部分を針金などで留めます。
③発根したら、幹からカットし、別の鉢に植えます。
黄梅の越冬方法
冬は寒風に当たると強く乾燥してしまうので、枝が枯れやすくなります。戸外で育てる場合は、風避け対策として、ビニールや不織布カバーを使います。ビニールや不織布で覆うと、寒風を避けながら、光を通します。しかし、ビニールは、日射によってビニールの中の温度が上昇してしまうため、乾燥に注意が必要です。不織布カバーのほうが、ビニールよりも保温性や通気性に優れています。
まとめ
黄梅は、剪定によって樹高の高さを調整することができます。暑さと寒さに強く、増やし方も簡単なので、初心者にとって育てやすい植物です。また、寒い時期に黄色い花を咲かせ、冬景色に色を添え楽しませてくれます。ぜひ、チャレンジしてみてください。
出典:写真AC