雲竜柳ってどんな植物?
雲竜柳は落葉広葉の高木で、原産地は中国中部です。園芸品種として人気があります。日本ではインテリアとして注目され、ネットや園芸店でお手頃価格で購入可能です。デザイン性が高いため切り花やドライフラワー、生け花にして楽しめます。
基本情報
科名 | ヤナギ科 |
属名 | ヤナギ属 |
学名 | Salix matsudana 'Tortuosa |
英名 | Corkscrew willow |
和名 | 雲竜柳 |
名前の正しい読み方・意味
雲竜柳は「うんりゅうやなぎ」と読みます。いろいろな方向に曲がりくねっている雲竜柳の枝の様子が、雲のあいだをすり抜けるドラゴンにみえることが名前の由来です。
別名
- ウンリュウ
- コウテンヤナギ
- ドラゴンウィロー
誕生花・花言葉
雲竜柳は3月13日の誕生花で、花言葉は「素早い対応」です。花言葉にちなんで、仕事の取引先に感謝の意味を込めて贈られることも多いですよ。
正月に飾られる
雲竜柳は正月飾りに使用される植物で、枝を金色に塗ってから飾ります。通販では、金色のほかに赤色や銀色に塗られた雲竜柳も購入可能です。色を塗ることによって、雲竜柳の独特な枝の動きがより美しくみえます。
雲竜柳の特徴
特徴①花
雲竜柳は開花時期になると約2cmの黄色い花を咲かせます。穂状になっているのが特徴ですが、小さい花なのであまり目立ちません。
特徴②葉
葉は約5cm~19cm、先がとがっていて裏側は白色です。3月頃はとくに葉が多くついています。生け花や切り花にするときは葉をとったものが多く扱われますが、色合いがきれいなのでインテリアとして使うといいでしょう。
特徴③枝
雲竜柳の枝は名前の由来となっているように、曲がりくねっているのが特徴です。夏~初秋はきれいな緑色をしています。枝を切り取ってから時間がたつと水分を多く含んでいるため黒くなり、日持ちはあまりしません。
雲竜柳のおしゃれな飾り方
雲竜柳は部屋に飾ると一気におしゃれな空間に仕上がります。雲竜柳のアレンジ方法や、切り花・生け花の飾り方はさまざまなものがありますよ。
屋外編
飾り方①リースにする
雲竜柳のリースは、玄関のドアに飾るとワンポイントになります。枝はよくしなるので、ドアとバランスをみながら丸いかたちを作りましょう。作り方は好みのサイズに丸めて最後にねじるだけとかんたんです。季節ごとの発色のよい花を枝につけたり色を塗ったりするなど、豊富なアレンジを楽しめます。
飾り方②シンボルツリーにする
雲竜柳はシンプルながらインパクトのある植物なので、シンボルツリーに向いています。シンボルツリーとは、玄関先に植えて家を象徴する木のことです。高さがあるので目立ちますが、花や葉はシンプルなので、さまざまな季節の花ともあわせやすいでしょう。
室内編
飾り方①枝を花瓶に飾る
雲竜柳の枝の一部を切って花瓶に飾りましょう。高さのある植物なので、部屋の片隅に飾るとポイントになりおすすめです。シンプルな見た目なので季節に関係なく飾れます。ほかの切り花とあわせてアレンジもしやすいので、自分好みのおしゃれな空間が叶うでしょう。
飾り方②ドライフラワーにする
ドライフラワーは、花が枯れたあとの楽しみ方としておすすめです。枝を切ったあとは寿命が短くなるので、枯れはじめたら天井から吊るしてドライフラワーにしましょう。ドライフラワーは生花と違い日持ちするうえ、こまめな管理が必要なく手間がかかりません。長期間観賞して楽しめます。
雲竜柳と似ている植物
エンジュ
雲竜柳と似ている植物の1つが「エンジュ」です。エンジュの枝もドラゴンにみえるとされていますが、雲竜柳との違いはいろいろあります。雲竜柳の開花時期が4月~5月に対し、エンジュは7月~8月、花色は白色やクリーム色です。エンジュは品種が豊富で、観葉植物として人気があります。
シダレヤナギ
シダレヤナギは雲竜柳と同じように、公園や街路樹に多く植えられています。4月には黄色い花が開花するので雲竜柳とよく間違われますが、大きな違いは枝の曲がり具合です。シダレヤナギの枝はあまり曲がらず、太い枝は上の方、細い枝は下の方を向いて育ちます。
ペキンヤナギ
ペキンヤナギは中国が原産です。雲竜柳はペキンヤナギの園芸品種とされています。ペキンヤナギは、雲竜柳のように枝が曲がっていないので、かんたんに見分けられます。
ドラゴン柳
ドラゴン柳は雲竜柳の変種です。ドラゴン柳の枝は黄土色で太さがあるので、しっかりした印象があります。雲竜柳と比べて枝がより曲がりくねっていることと、枝の数が多いことが特徴です。
まとめ
雲竜柳は高さがある植物で、1つ飾るだけでアクセントになります。またドライフラワーにすることで、季節に関係なく楽しめておすすめです。雲竜柳をおしゃれに飾ってみてはいかがでしょうか。