五葉松とは?その特徴や剪定などの手入れの仕方・育て方をご紹介!

五葉松とは?その特徴や剪定などの手入れの仕方・育て方をご紹介!

五葉松は「縁起のよい木」として古くから親しまれている松科松属の常緑針葉樹高木です。成長がゆっくりしていて、厳しい環境への適応力が高く育てやすいので、盆栽【BONSAI】入門種としても世界的に人気です。そんな五葉松の手入れの仕方や育て方などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.五葉松とは?
  2. 2.五葉松の手入れの仕方
  3. 3.五葉松の育て方
  4. 4.五葉松の盆栽の育て方
  5. 5.まとめ

五葉松とは?

北海道南部・本州・四国・九州の山地に自生する、日本固有のマツの一種です。高さ30メートル、径1メートル以上に達するものもあり、銀色がかった葉が美しいです。庭木、盆栽とするほか神社仏閣や庭園に植栽されます。学名はPinus parvifloraです。

五葉松の特徴

その名の通り五葉の松葉が特徴です。長さ2~6センチメートルの松葉が5本で一房になっていることから五葉の松、そこから五葉松の名がつきました。五葉の長さや角度はバラバラで、成長がゆっくりしています。

五葉松=御用を待つ?

五葉松は「御用待つ」という語呂から、「御用を待つ」、「仕事を待つ」そして「良い仕事が舞い込みますように」という願いを込めて、縁起物として贈り物やお祝いの席に用いられます。冬でも青々とした葉をつける松は、不老長寿の象徴ともされていますから、五葉松はとても縁起のいい植物ですね。

特徴①花

雌雄同株で、花期は初夏です。雄花は新枝の下部に群がってつき、雌花は新枝の先に数個ずつ、ピンク色または赤い色のイチゴのような形のものがつきます。

特徴②幹

幹肌は荒れて松肌となるには30年くらいかかるので、幹肌で樹齢を推測することができます。

変種

五葉の松には葉性や幹肌に様々な違いのあるものがあります。産地によっても違いがあり、那須五葉・吾妻五葉・四国五葉・広島五葉などがあり、盆栽用には九重・瑞祥・銀葉八房などがあります。

おすすめ観光名所の五葉松

善峯寺遊龍の松

善峯寺(よしみねでら)は平安時代中期(1029年)に源算上人により開かれた寺院、西国三十三所観音霊場の第20番札所です。境内には、樹齢600年以上、高さ2メートル余り、全長37メートルの遊龍の松があります。主幹が地を這うように伸びる巨大な松は、龍の遊ぶ様に見えます。国の天然記念物に指定されています。

大原宝泉院の額縁の五葉松

宝泉院(ほうせんいん)は大原寺勝林院の僧坊のひとつで、三千院の参道奥にある天台宗の寺院です。客殿から柱や鴨居を額縁に見立てて、近江富士を型どった扇形樹冠の五葉松を、一服の抹茶と茶菓子をいただきながら観賞できます。樹齢700年、樹高11メートル、枝張南北11.5メートル、東西メートルの五葉松で、京都市指定の天然記念物です。

五葉松の手入れの仕方

五葉松は、主に春と冬に剪定をおこないます。それぞれの時期によって剪定内容もかわるので、季節に合った方法を知っておくことが大切です。

手入れの仕方①春の剪定

ミドリ摘みとは?

芽摘みのことです。松の新芽を「ミドリ」と言うため、芽摘みではなく「ミドリ摘み」と言います。毎春、松の枝先には数本のミドリが発生します。松の種類によってミドリの摘み方は違ってきますが、勢い良く伸びるミドリと元気のないミドリを指で折り取って根元から間引きます。ミドリが新枝になったときに葉の先がそろうように摘むのがコツです。適した時期は5月のはじめ、桜が散って2~3週間後ぐらいです。

手入れの仕方②冬の剪定

もみあげとは?

「もみあげ」とは松の葉を手でしごき落として整枝することです。春にミドリ摘みをしなかった場合は特に姿が乱れているので、必ずもみあげを行います。枝葉が伸びて生い茂ると見栄えが悪くなるばがりではなく、下枝まで日光が届かなくなるので、木が枯れ込んできます。勢いを強めたい枝の葉は少なく、抑えたい枝は多く落とすなど、また松の種類によっても、臨機応変に対応します。もみあげを行う時期は10月下旬から12月です。

手入れの仕方③こも巻き

「こも巻き」とは害虫であるマツケムシ(マツカレハの幼虫)を駆除する方法の一つです。藁でできた菰(こも)を幹に巻き付け、春先に菰の中で越冬したマツケムシを菰ともども焼却し駆除します。こも巻きを行う時期は10月から11月です。

こも巻きは中止傾向?

江戸時代から行われていた「こも巻き」ですが、最近の研究ではこも巻きに捕まったマツケムシはわずか数パーセントで、大半は益虫のクモ類やヤニサシガメであり、害虫駆除の効果はほとんどないことがわかってきました。このように害虫駆除の効果に疑問があるためか、皇居外苑や京都御苑などではこも巻きが中止されているほか、中止を検討中の自治体もあります。しかし、害虫駆除の効果がないとはいえ、昔から続く晩秋の風物詩として、まだまだ各地で行われています。

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