花の日本代表2位
花の日本代表2位・・・菊(キク)
キクとは?
キクの特徴
日本で観賞用に多年草植物として発展した品種を「和菊」、西ヨーロッパで育種された品種を「洋菊」といいます。野菊や家菊などを合わせると非常に多くの品種があります。菊といえば、皇室の紋章、パスポートのマークを思い浮かべるでしょうか。50円硬化の裏にも刻印されています。日本の国花ともされていますね。
キクの花言葉
菊全体の花言葉は、「高貴」「高潔」「高尚」まさに、日本の国花として高貴なイメージそのままですね。
キクの歴史
キクの伝来
古来、日本には多くの「野菊」が自生していました。観賞用の菊は中国の花であったものが奈良時代に日本に伝えられ、鎌倉時代に後鳥羽上皇が菊を好み自らの印として愛用しました。その後も後深草天皇、亀山天皇、後宇多天皇が継承し、菊花紋、十六八重表菊が皇室の紋とし定着しました。元々は家菊や栽培菊はありませんでしたが、江戸時代に菊の育種が盛んになったと言われています。
菊の御紋
パスポートの菊の紋章は、国章とされています。皇室の菊紋に似て見えますが、花びらの数が違い、皇室の紋が十六八重表菊に対し、国章は十六一重表菊です。1920年の国際交通制度改良会議で、国章をパスポートの表紙に記すよう採択され、当時は法定の国章がなかったため、1926年にデザイン化された菊の紋章が採用されました。
日本にしかない不吉なイメージ?!
高貴なイメージがある菊の花は、”お墓にある” ”葬式にある”というイメージもありますよね。菊は日本に古来からあるため日本の気候に適しており、
- 切り花にしても長持ちする
- 花弁や花粉が落ちない
- 仏壇や生ける場所を汚さない
花の日本代表1位
花の日本代表1位・・・桜(サクラ)
日本人に最も馴染み深い花
日本にしかない桜にまつわる文化
やはり、日本といえば「桜」でしょう。桜の季節になると、店頭にも多くの桜モチーフの商品が並べられ、淡いピンクの可愛らしい花びらのモチーフは人々の心をくすぐります。桜が満開時期になると、昼夜問わず花見をする文化も日本にしかない文化です。この時期限定のさくらを使った和菓子が食べられたりと、正に目で見る、香りを楽しむ、食べて楽しむ事のできる日本の花です。
桜の花言葉
桜の花言葉は、「精神美」「優美な女性」「純潔」です。春といえば桜と言っても過言でない、春の訪れを感じさせる、日本にとって無くてはならない花ですね。夜も夜桜として花見を親しむ人も多く、日本の花の象徴といえるでしょう。
桜は育てるのが大変!?
桜の木は、それなりに広いところであれば庭にも植えることが可能ですが、開花時期は短く、害虫が多いことでも知られています。葉桜の時期には毛虫が大量に発生するため、害虫駆除が大変でとても手がかかります。
日本の花として愛されている「桜」
観賞用として多く用いられている品種は「ソメイヨシノ」
日本において観賞用として多く用いられている品種は「ソメイヨシノ」です。ソメイヨシノは、青森県で日本最古の樹齢130年を超える古い株があります。桜は、江戸時代までに栽培品種も含めて300種類以上もの品種があったといわれていますが、現在では分類によっては600種類もの品種があるといわれています。また、桜は様々なシンボルにも用いられており、旧日本軍(海軍・陸軍)が桜の意匠を徽章などに使っており、自衛隊も同様に使っています。
桜の歴史
奈良時代は花といえば「梅」でした。しかし、平安時代になると、国風文化が育つにつれて桜の人気が出てきたようです。また、豊臣秀吉は、醍醐寺に700本もの桜を植えさせ、慶長3年に身内を呼んで盛大な花見をしたそうです。花見という日本らしい文化はこんなに昔からあり、今も日本各地では花見シーズンになると昼夜賑わいますね。
そもそも花言葉って何?
ここまで、花言葉を紹介してきましたが、花言葉って、そもそも誰が決めていて、どういうものなのでしょうか?最後に、こちらもご紹介します。
日本の花言葉の発祥
花言葉は、17世紀のトルコで、花と言葉を一緒に送ろう、という取り組みが発祥といわれているようです。なんだかとてもロマンチックですよね。日本で花言葉を楽しむ習慣が始まったのは、明治初期と言われています。当時は他国の花言葉を翻訳して使っていたそうですが徐々に、日本独自の花言葉に変わっていったと言われています。
新しい花言葉
現在は、新品種が改良されれば開発者が命名したり、一般公募で消費者が命名する、販売会社が命名するという色んなケースがあるそうです。花言葉を添えて相手への思いも花と共に贈るわけですから、とてもロマンチックで、素敵ですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?何気なく、日常で当たり前のように見慣れている花でも、歴史や背景に触れてみると興味深い内容がたくさんありますよね。日本にしかない花や、日本古来から縁のある花など、それぞれの花言葉を見ると、日本国の花として誇りを持てるものばかりでしたね。こういった背景を思い浮かべたり、花言葉を思い浮かべながら、改めて花を見ると、四季折々の花をより楽しめるのではないでしょうか。
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