記事の目次
- 1.クレマチスとは
- 2.クレマチスの性質による分類
- 3.クレマチスの系統別の特徴
- 4.大輪のパテンス系①【ドクター・ラッペル】
- 5.大輪のパテンス系②【ウィル・グッドウィン】
- 6.大輪のパテンス系③【マルチブルー】
- 7.大輪のパテンス系④【ミセス・ジョージ・ジャックマン】
- 8.大輪のパテンス系⑤【ネリーモーザ】
- 9.クレマチスの元祖フロリダ系①【テッセン(原種)】
- 10.クレマチスの元祖フロリダ系②【白万重<しろまんえ>】
- 11.初心者にもおすすめ・多花性のビチセラ系①【エトワール・バイオレット】
- 12.初心者にもおすすめ・多花性のビチセラ系②【マーゴット・コスター】
- 13.初心者にもおすすめ・多花性のビチセラ系③【ミヌエット】
- 14.赤系の種類が豊富なジャックマニー系①【ルーテル】
- 15.赤系の種類が豊富なジャックマニー系②【ワルシャワ・ニキ】
- 16.赤系の種類が豊富なジャックマニー系③【ニオベ】
- 17.絶滅種の流れを汲むラヌギノーサ系①【H.F.ヤング】
- 18.絶滅種の流れを汲むラヌギノーサ系②【ピール】
- 19.可愛らしさと野趣あふれるモンタナ系①【スノーフレーク】
- 20.可愛らしさと野趣あふれるモンタナ系②【ルーベンス】
- 21.可愛らしさと野趣あふれるモンタナ系③【フレッダ】
- 22.個性的な花姿のアトラゲネ系(アルピナ)①【アルピナ】
- 23.個性的な花姿のアトラゲネ系(アルピナ)②【ウィリー】
- 24.個性的な花姿のアトラゲネ系(マクロペタラ)③【マクロペタラ】
- 25.立性のクレマチス・インテグリフォリア系①【ヘンダーソニー】
- 26.立性のクレマチス・インテグリフォリア系②【デュランディ】
- 27.立性のクレマチス・インテグリフォリア系③【篭口<ロウグチ>(原種)】
- 28.ミニサイズの釣鐘型が可愛らしいテキセンシス系①【テキセンシス(原種)】
- 29.ミニサイズの釣鐘型が可愛らしいテキセンシス系②【クリスパ】
- 30.ミニサイズの釣鐘型が可愛らしいテキセンシス系③【プリンセス・ダイアナ】
- 31.常緑種は初心者にもおすすめ①【アーマンディ(原種)】
- 32.常緑種は初心者にもおすすめ②【アンスンエンシス(原種)】
- 33.常緑種は初心者にもおすすめ③【カートマニ・ジョー(原種)】
- 34.まとめ
クレマチスとは
クレマチスの基本情報
別名 | テッセン(鉄線)・カザグルマ(風車) |
分類 | つる性多年草:キンポウゲ科センニンソウ属 |
原産地 | 北半球 |
草丈(つるの長さ) | 20~300cm |
開花期:花の色 | 種類による:白・ピンク・赤・紫・青・黄・黒・複色 |
耐寒暑性 | 耐暑性:普通 耐寒性:普通 |
クレマチスは種類の豊富なつる性植物
クレマチスの別名の「テッセン」は中国の「鉄線蓮」からきており、その茎が鉄のようにかたくなることが由来とされています。クレマチスには、原種と品種改良を重ねた園芸種を合わせると、数百種の品種があります。咲く時期や花の形状もさまざまですが、基本的にはとても丈夫ですので、園芸初心者にもおすすめできる植物です。
クレマチスの生育に適した環境
クレマチスの生育に欠かせないのは、日当たりの良い場所と肥沃で水はけのよい土。基本的にどの品種も真夏の暑さと湿度の高い時期には生育が鈍ります。特に株元は高温と乾燥を嫌いますので、うまく環境を整えてあげてください。
クレマチスの性質による分類
品種も属する系統も、あまりにも多くて特性がなかなか把握しにくいクレマチスですが、要点を抑えれば各々のイメージがつかめてくることでしょう。それではクレマチスの性質を解説していきます。
クレマチスの種類と特性を理解する
剪定が開花に影響する植物
クレマチスすべてに共通する特徴は、剪定の良し悪しが開花に影響するということ。弱剪定の株を強剪定してしまうと花がつかなかったり、逆に剪定しないままでいると、伸びたつるの先端にしか花が咲かないといったバランスの悪い状態になってしまいます。剪定の時期と場所を間違えないよう注意しましょう。
付属のラベルで種類をしっかり確認
ジャックマニー、モンタナ、テキセンシスなどの品種が書かれたクレマチスの鉢植えを見たことはありませんか?クレマチスの種類は原種も合わせて数百種あり、主な品種は17~8種類に分類されています。あまりにも種類が豊富で選ぶのに迷ってしまうクレマチスですが、今回は購入の際のラベルに書かれているキーワードを下記にまとめました。後ほどご紹介するクレマチスを選ぶ際の参考にしてください。
性質による分類
咲く時期を基準に選ぶ場合
早咲き | 4月ごろから開花する大輪系の品種。一期咲き。 |
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遅咲き | 5月ごろから開花する品種。中輪~大輪種。 |
四季咲き | 剪定によって繰り返し開花する品種。 花つきのよいものが多い。 |
花の付きかたを基準に選ぶ場合
旧枝咲き | 前年度からの古いつるに花芽をつける一季咲きのタイプ・弱剪定 |
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新旧両枝咲き | 前年度のつると、今年度に伸びたつるの両方に花をつけるタイプ・弱~任意剪定 |
新枝咲き | 今年度に伸びたつるに花芽をつけるタイプ・強剪定 |
花の形状を基準に選ぶ場合
一重咲き | 花弁が重ならずに咲く形状 |
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八重咲き | 花弁が何枚も重なって咲く形状( 半八重咲き:一重咲きと八重咲きの中間) |
万重咲き | 八重咲きからさらに、中心の雄しべが見えないほどに花弁が重なって咲く形状 |
釣鐘型 | 釣鐘のような形に咲く形状 |
チューリップ型 | チューリップを逆さにしたような形で咲く形状 |

ボタニ子
それでは店頭や通信販売でも入手しやすい、一般的な9系統のクレマチスの品種について、具体的にご紹介していきますね!